メリットその3:自分のペースでできる 1億円ためてみよう第5回
この運用法は、ルールをアレンジしていくことができます。その際に注意して欲しい点についてまとめました。
運用ルール変更 私からのお願い
純ドルコスト平均法の私のルールと運用状況はメルマガ・ブログで公開して定期的に更新してきています。このルールは、アレンジがかなり自由にできます。
- 積立額自由
- 積立回数設定も自由
- レバレッジ設定も自由
- 決済基準も自由
無論なんでも自由なわけではありません。
例えば、積立額です。SBIFXトレードは1通貨売買が可能なので、月100円や1000円からでもこの運用法をやることは理論上可能です。
ただ、この場合最低入金額に注意が必要です。SBIFXトレードでは、5000円以下の入金には手数料が発生します。なので、手数料負担なく月1000円積立をするのであれば、5000円入れておいて5回に分けて買うというルールにすればできます。
また、売買回数を月1回ではなく週1回に変更するというのもありです。
私同様ブログでドルコスト平均法をやっている方は、週1回というパターンも多いようです。私は、週1回だと長く続けられない気がするので月1回でやっています。忙しいときなど、週1回ではついつい買うのを忘れたりしそうで、買ったり買わなかったりするうちにいつのまにか適当になりがちです。
でも、週1回のほうが自分に合うという場合は、それでよいと思っています。どんなルール改定でもよいのですが、一つだけお願いがあります。
「私の基準と同レベルか緩めにルール設定してください」
理由は2つあります。
理由その1:読者の失敗をできるだけ防ぐ
この連載の最初のほうで「メルマガ読者には1億円作って欲しい」ということを書きました。この運用法は、それを実現するためのひとつの試みでもあります。
当初からこの運用法を一緒にやる読者が多かったせいもあり、私自身も程よい緊張感を持ちながらやっています。ちょこちょこと頂くメールからもその期待感は伝わってきます。そんなことわかっていると言われるかもしれませんが、運用失敗でも何も保障はできません。それでも、私を信じて積立をしている方が多数いるということに目に見えない使命のようなものを感じています。
安全運用を心がけているのですが、何事にも絶対はありません。とはいえ、少しでも私の責任や決意をみせられる形にしておきたいと思っています。
「少なくとも私が失敗しない限りは、読者は失敗しない」
これは、何も保障できない中でできるささやかな保障の意味もあります。「私の基準と同レベルか緩めにルール設定」して頂くことで、私の運用が順調であれば読者の皆さんも順調であろうということになります。
そして万が一私がこの運用法で失敗しても、皆さんには生き残る可能性を残したいのです。
理由その2:根拠のない批判を防ぐ
2つ目の理由は「根拠のない批判を防ぐ」ことです。ドルコスト平均法はいろんな批判のある運用法でもあります。ご存知かもしれませんがネットで「ドルコスト平均法 デメリット」などで検索すれば否定記事が沢山みつかります。
- 「ドルコスト平均法、あんなので成功できるか」
- 「ドルコスト平均法なんてやってはいけません」
- 「これで資産作れたら苦労はしない」
たまに、ドルコスト平均法いいよなんて記事があっても私の記事だったりします(苦笑)。中にはドルコスト平均法で大儲けという状況ではあるもののかなりレバレッジが高く、今後暴落相場になったときには危うい感じがするものも散見されます。
だからといって不安になることはありません。
この手のドルコスト平均法批判・否定論は昔から沢山あります。今のネット社会では、どんな優秀な運用法であっても批判されないということはまずありません。重要なことは自分の五感で真贋を見抜くことです。でも、真贋を見抜くのもまた至難の技ですけどね。私が確実に言えることは、私はドルコスト平均法で失敗したことがないということです。この経験から、現実に即した形にしていけば、時間はかかるものの堅実に資産を増やしていく手段の一つだと確信しています。
本当に怖いのは、ドルコスト平均法運用が人気化したときです。
長く続ければ長く続けるほど、利益が積みあがれば積みあがるほど、同じように運用をする方が増えていくことになるでしょう。
実践者が増えるに従い、運用ルールも様々なものがでてくるはずです。中には「○○流 ドルコスト平均法」という名前がつくものもでてくるかもしれませんし、マネー雑誌で取り上げられることもあるかもしれません。
そして利益率を上げるためにハイリスクにしたドルコスト平均法もでてくるでしょう。ハイリスクといっても表向きは「安全堅実でドルコスト平均法効果をフルに活かした運用法」という宣伝になるのも間違いありません。今のようなゆるい円安相場がこれからも続けば、利回りを上げるためにレバレッジを上げようとするのは、投資家心理として自然の流れです。
以上のような流れがでてきたら要注意です。
こうなってくると20円・30円クラスの暴落相場では、一気に大きな損をする人も発生することになります。安全運転でやっていれば大怪我しないはずのドルコスト平均法で大損あるいは最悪のケースに陥る方もでるかもしれません。
将来起こるであろうその状況下では、「ドルコスト平均法が悪い」という理屈で批判されることは容易に想像できます。悪いのは「ドルコスト平均法」ではなくその「運用ルール」であるという反論は少数派にすぎずかき消されるとになります。
これと似たような現象は、数年前にありました。
スワップ派滅亡の真実
リーマンショック後の超円高時における「スワップ投資」です。当時はブログ記事で「スワップ派壊滅」とか「スワップ投資全滅」のような記事が沢山ありました。FX投資家の中には、もうスワップ派が滅亡したと思っている方もいます。
今でも10円以上の下げや円高傾向が続くときは似たような状況になります。
でも、現実をみてください。
私のメルマガは2004年からずっと続いています。メインはずっとスワップ投資です。実際、運用法によっては大きく穴を開けた年もあります。
これまでの運用成績:FX初心者向けミドルリスク運用法成績
損はすでに埋め終わり、リーマンショックの教訓を活かすことでより堅実な運用法へと進化することができました。そして、全く影響を受けずに生き残った口座も多数あります。代表格は資産倍増計画です。
参考:資産倍増計画 現在の状況
この口座の第一号は2006年のセントラル短資FXです。こういうグラフにまとめ始めたのは2010年からなのですが、リーマンショック時にはこれ以外にもひまわり証券などで数百万円単位のスワップポイントを貯めた口座を持っていました。
読者歴の長い方で、この辺のことは覚えている方もいるかもしれません。そして、2014年現在でも、私を含めたスワップ投資家は生き残っていますし、利益をだし続けています。
話を戻します。
運用法が有名になればなるほど、今後必ず起きるであろう暴落期にドルコスト平均法悪人説が起こるでしょう。そんな時でも、読者の皆様には周囲の雑音を気にせずに続けて欲しいのです。
- 外の喧騒や批判など気にせずに運用を続けていく。
- 私が堅実に運用をして読者の皆さんも着々と資産を増やしていく。
そんな状況を作っていくのが私の一つの理想です。皆さんのルールを私に近いものにして頂くことで、私も「私が順調なのだから読者の皆さんも順調」という気持ちで安心してやっていくことができます。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。