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机上では儲かるドルコスト平均法・・・・本物にするにはどうするか

机上の計算では、ドルコスト平均法はとても儲かる運用法です。でも、実際にドルコスト平均法で成功したという話は、とても稀です。そこには机上の理論の限界があります。それを本当の形としていくためには、実際の売買の中で現実の値動きに耐えられる売買ルールつくりをしていく流れがとても重要だと思っています。

旧ルールの確認と課題

まずは2013年8月積立分までの旧ルールの確認からまいりましょう。

 

純ドルコスト平均法 旧ルール

 

基本ルール

 

  • 毎月証拠金3万円入金して豪ドル買いポジション作る
  • 出来るだけ、購入日を毎月●日と決めておく。
  • 買い注文は成行注文が基本。
  • 毎月約定代金15万円ずつ買いポジション作る
  • 最高レバレッジ5倍以内で行う(やりながら調整予定)
  • 予備資金100万円を万が一に備えて待機させる
  • 毎月定期的に買うのが基本。
  • どうしても買いたくない月はポジションを作らず入金だけも可
  • 決済利益で作成する新規ポジションはレバレッジ2倍以内とする。(2013年5月追加ルール)

 

*ルールは、一年に一回以上情勢に柔軟に合わせて変更検討予定

 

予備資金について:この運用法では予備資金はとても重要な役割を担います。 予備資金なしでレバレッジ5倍のスワップ投資は高リスクとなり強制ロスカットの可能性があるのでお止め下さい。 予備資金なしでやる場合はレバレッジを2倍以内に抑えるなどして安全性を確保することを強くおすすめいたします。

 

10年やったときのスワップポイント皮算用

 

豪ドルスワップポイント1万=70円で計算

 

  • 10年の積立合計 360万円
  • 10年のスワップポイント累計 309万円
  • 合計669万円

 

この元金+スワップポイントに為替上昇差益を加えて1000万円くらいを目標にしてまいります。 ただ、この通りにはなかなかならないだろうと思っています。途中で豪ドルが大きく上昇するようなときには欲張らずに利益確定もするつもりでいるからです。ポジション作成停止から利益確定までのルールはこうしています。

 

利益確定までのルール

 

  • 買い平均値より10円以上上昇したら新規買いポジション一時停止
  • 全体の買い平均値より15円以上上昇したら利益確定検討
  • 個別ポジション買値より20円以上上昇したら利益確定検討
  • 個別含み益がスワップ込みで3倍になったら利益確定検討

 

また、今後の相場環境次第ではスワップポイント消滅などの状況も想定されます。以下の3つのうちどれかの状況になったときはこの運用法は終了予定です。

 

運用停止ルール

 

  • 運用資産合計が1000万円まで増えた時
  • 10年経過した時(環境が良ければ続ける可能性あり)
  • スワップポイントが発生しなくなった時

以上、旧ルール終わり

勝ち続けるために悪い芽の対処は速くする

毎月の積立額を10万円に増額して目標額を1億円にしたことは先日書いたとおりです。

 

運用開始前は、「安全性には充分に配慮した内容」だという自信がありました。でも、机上の理論にはやはり限界があります。売買を始めないと感じることが出来ない精神的なプレッシャーもあります。

 

これまでも、売買を始めてからルール変更することはよくありました。そのため、売買ルールにも「一年に一回以上情勢に柔軟に合わせて変更検討予定」と盛り込んであります。

 

今回も、売買開始後に「この現象はまずい」という事がいくつかでてきたのです。

 

中には、そんなに難しく考える必要はないだろうと感じる方もいるかもしれません。まずいと思っているんだから、売買で調整していけるはずという意見です。

 

でも、そうはいかないのです。安全性も充分に考慮して作ったルールだったんだけど、流れによってはリスクが高くなりすぎることに気づいたからです。「まずい」と思っている部分は、早目に修正しておかないとダラダラと続けてしまうことにもなります。

 

そしって、それは後日大失敗の遠因にもなります。

 

新聞紙上で大企業が不祥事や業績悪化により窮地に追い込まれるケースにも似ていますね。その原因は、突然でてきたものではなく数年以上前に発生した芽が大きくなったものがほとんどです。

 

最初は「これはマズイ」と思っていても、何回も重なると「マズイ」と思わなくなり、麻痺してきます。悪癖や売買ルール不備もこれと同じで、気づいたらすぐに対応策を考えていかないと、後日大変なことになります。

 

「悪い芽は、早目に摘み取る。」

 

一般社会でもよく使われているこの言葉は、投資運用でも成功の定石です。次回その詳細を書かせていただきます。

純ドルコスト平均法2014年 目次

2013/12/10


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