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豪ドル円20年以上の値動きからみた利益確定ルール

豪ドルの値動きをみながら利益確定ルールの役割についてまとめました。

豪ドル円50〜100円の往来相場

参考までに、豪ドル1991年からの値動きを記MT4で表示してみましみました。

 

参考:豪ドル(AUDJPYとAUDUSD)値動き

 

運用対象をどの期間でみるかでその通貨ペアの今後の見方が大きく変わってきます。今のように全体が円安傾向のときは、豪ドルも上昇を期待しがちです。でも、20年以上の値動きをみると見方が180度変わってしまうかもしれません。

 

これを見ていると豪ドル円の値動きの特徴がいくつかみえてきます。

 

  • 過去23年間で豪ドル50円台は3回ある。40円台はなし。
  • 同様に豪ドル100円台の時期も3回、110円台はなし。(ただし、これ以前には110円以上の時代がずっと続いていた)
  • 上げはゆっくり、下げは急激の傾向あり。

 

一番最後の傾向が一番要注意です。過去の豪ドル値動きをみると数年かけて上昇した分を数ヶ月の下げで埋めてしまうことがよくあるからですます。

 

上げ相場の後半には、誰もが「まだまだ上値がある」と思いがちなため、高値でも買い注文が増えていきます。そういう時期に買って高値掴みしてしまうことは誰にでも経験があるところです。

 

豪ドル円の怖いところはそこから下げるときに急降下するという部分です。

 

最初の急降下では「いつか戻るだろう」と思いがちですが、このチャートをみるとそのまま更に落ちることが多いこともわかります。これだけの急降下だと損きりも遅れがちになります。

 

なので、豪ドル円を売買する際は以下の3点は十分に注意しておく必要があります。

 

  1. 上昇期が長く高値更新が続くようなときは買わない。
  2. もしも、買う場合は損きりを確実に実行できるときのみとする。
  3. 大きく下げた後に更に大きく下げることも多い。

 

この傾向は、豪が「強力な資源国」ということと無縁ではないのでしょう。

 

豪は、豊富な資源があり市場に対する影響力もあります。こういった資源国にとって自国通貨が高いことは輸出価格上昇により利益を増やせるという効果があるので、ある程度の通貨高が容認する傾向にあります。実際、数年前まで豪中銀総裁などは「豪ドルはもっと高くても良い」という発言をしていた時期があります。

 

日銀や日本政府関係者が「円高が望ましい」といった発言をしているようなものです。今の日本でそのような発言をすれば袋叩きにあうでしょう。

 

でも、「過ぎたる及ばざるがごとし」の諺を持ち出すまでもなく、自国通貨高も限界を超えると豪経済にとっては重荷となります。

 

自国通貨高が重荷になってきたら、通貨を下げて調整する。この短期での急激な下げは、それを過去にも繰り返してきたと思われる値動きです。現在も定期的に豪中銀総裁発言などで定期的にカクンと下げているのもチャート上に短期調整の形となってでています。

大きな上げで売り抜ける工夫

豪ドル円20年

「山高ければ谷深し」

 

豪ドル円の長期の値動きは、この言葉どおりの動きをしていると感じます。2013年の春もそうだったのですが、大きな上げのときには、どこまでも上がりそうに錯覚しそうになりました。

 

「もっと上げそうだ」と錯覚すると、利益が充分に乗っていても欲張って売れなくなります。

 

利益確定ルールは、そういうときに発動するのが理想です。「もっと上げそうだけど、自分で決めたルールだからしたがっておこう」という具合に渋々ながら売ることができる効果があります。

 

前回書いたこの純ドルコスト平均法の利益確定ルールは、15〜20円の大きな値幅で行うようにしてあります。一見、とても欲張っているように感じるかもしれませんが、このチャートの大きな流れをみて頂ければ、それほど激しいものでもないことがご理解いただけるだろうと思います。

 

「ポジションを作ってから1〜3年くらいの間で決済」

 

利益確定は、大体これくらいのペースで良いと思っています。

 

現状、10万円でレバレッジ2倍で豪ドルを買うと2000〜2200通貨くらい買えます。

 

仮に2000豪ドルとして、これが15円上昇すれば3万円の為替差益となります。2年後に売却したとすれば、その間にスワップポイントが今の水準で約1万円くらいは発生するので3万円+1万円=4万円の利益となります。

 

10万円が2年で14万円に増える計算となります。

 

単利だと年利20%ですが、複利計算だと20%を少しかけるくらいの利回りとなります。これでも、つみ上がると大きな資産となります。

 

参考:1億円までの道 運用利率別

 

10万円に対して2年で4万円の利益ですので、年利20%くらいを目指しているこの運用法の利益率としてはまあまあのものになります。2013年はこのルールがうまく機能してくれました。無論、今後もうまくいくといくかどうかはわかりません。

 

  • 上げ相場終盤である程度利益確定できる。
  • 大きな下げ相場では買い続けていける余裕を持ち続ける。

 

こういう形でできるようにしたいです。ほどほどのところで利益確定をしながら、この流れを作っていくつもりでいます。


純ドルコスト平均法2014年 目次

2014/01/14


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