天井圏で買わないようになれる為替グラフ
毎日為替グラフを手書きしています。今回のドルコスト平均法運用でも為替グラフを使った判断は重要になります。今回はその辺をまとめていきます。
為替グラフ 大底の見方
この運用法で「大底」の判断をどういう感じでやっていくかについてです。私は手書きで豪ドル為替グラフを10年くらい描き続けています。数年前より、その状況をブログでも公開し続けています。
人間の五感は優秀です。手書きというとバカにする人もいるのですが、描き続けることで見えてくるものが沢山あります。その辺を感じて欲しいと思い、公開を続けています。
この運用法でも、最初のうちは私のグラフ記事を参考にするのも良いと思います。
それだけでも「天井圏の高値で買って暴落で苦しむ」といったことはなくなるだろうと思います。でも、それから一歩進むのであればご自身で描き始めるのが断然オススメです。
では、ちょっと過去のグラフをみてみましょう。
5月18日 豪ドルグラフ
このグラフをみてどのように感じられますか?
「まだ下げそうだ」
多分、多くの方が同じように感じるのではないでしょうか。
その通りです。
この時点では「底」は見えません。ここまで下げてくるまでに何度か「底」は作ってきています。次辺りが「大底」になるかもしれないのですが、まだわかりません。それから3週間くらいした時点での豪ドルグラフは、こうなっています。
6月8日 豪ドルグラフ
どうでしょう。
「大底」かどうかはわかりませんが・・・「底」は打った感じが出ていますよね。しかも、ここにくるまでの2ヶ月くらいの間に「底」のようなものも何度か作ってきています。後から見れば、「あそこが大底だった」と思えるような形になってきています。
この運用法は、この辺から買い始めます。
これ大底じゃなかったらどうするの?
こういう疑問もあるかもしれません。その時は、下げに合わせて買い進むだけです。
そ、それで大丈夫なの?
そういう気持ちになるかもしれません。
はい、おそらく大丈夫です。
逆に言うと、この運用法では「はずれた時こそ稼ぎ時」でもあるのです。
下げきったときに買いを始める
相場をやっていて大底を当てることはたまにしかありません。それは、為替グラフを描いていても同じことです。完璧に為替変動を当てることは恐らく誰にもできないことです。
そして、当てなくても儲けることは出来るというのも儲かっている人たちの重要な共通点です。
当たらないからといって気にする必要は全くないのはいつも申し上げている通りです。ですので、為替グラフ上で「大底」と思えるまでまったとしても更に下げ続けることはよくあることです。
でも、これだけだと不安になるだけですよね。
実は、為替グラフ描くのに慣れてくればくるほど天井近くの軽い底で「大底だ」なんて感じるようなこともなくなるのです。そして、描き続けることで「大底をピタリ当てる」ことは出来なくても「大底圏で買いを入れる」ことは出来るようになってきます。だからこそ、利益が大きく出せるようになってきます。
「大底だ」と感じるようになるのは、ある程度下げきったところです。そこからの下げは、それほどは大きくないことが多いのです。
ここが狙い目なのです。
この運用法はそういう局面を「一番の稼ぎ時」として想定しています。
通常の裁量トレードであれば、想定外の下げ局面ではなかなか買えないものです。怖くて手が出せなくなるからです。たとえ、「場帳やグラフ」で大きくは下げないだろうと感じていたとしても、買いを入れるにはそれ相応の勇気が必要となります。
でも、こういう局面というのは、後からみれば「絶好の買い場」だったというのもよくあることです。
「あの時買っていれば今頃は・・・」
こういう思いを過去にした経験はどなたもお持ちだと思います。
そういう時に「心理的不安少なく買える」のがこの運用法の長所の1つです。
今回、私は5月中旬に豪ドルの大底的な動きがあったと感じています。それ以降、少しづつですがいろいろな形で買いポジションを増やしてきています。
でも、もっと下げるときがくるかもしれません。
その時にこそ、この運用口座での買いが本格化します。
このまま上昇する可能性も勿論あります。その時は、この運用法での利益金は少なくなります。でも、それは「私の為替グラフの見方が正しかった」という意味でもあります。もし、そうなるとすればそれは私の運用技術が向上してきたのだと素直に喜ぶつもりです。
為替グラフを描き、この買い方をするだけでも、多くの方にはちょっとしたメリットがあります。
「大まかな流れがわかるようになる」
「天井を買わなくなる」
次回以降、これらについてまとめていきます。
FXでやるドルコスト平均法 目次
FXでやるドルコスト平均法の目次です。
- 第1回FXでやるドルコスト平均法
- 第2回分割売買とドルコスト平均法の違い
- 第3回同じ技術レベルで利益を増加させる効果
- 第4回3つの利点 ドルコスト平均法を使うメリット
- 第5回1通貨でもスワップポイントが発生 ドルコスト平均法で使うには最適
- 第6回FX 売買ルールなくして成功なし
- 第7回資金管理ルール 説明
- 第8回仕掛けルール 安全性重視
- 第9回FXでどうしても天井圏で買って苦しんでしまう皆様へ
- 第10回凡人でもFXで利益が出せるようになった理由
- 第11回FX手書き為替グラフ 2つのメリット
- 第12回仕掛けルール 続き
- 第13回買いポジションに利益が乗ってきてからのルール
- 第14回最初のうちはほどほど利益 決済ルール
- 第15回やってはいけない禁止事項について
- 最終回「豪」ドルコスト平均法 全体の流れのまとめ