FX売りポジション用 有力業者2社比較
スワップポイントサヤ取り売りポジション業者としてよく使う2社についてまとめました。
売りポジション業者候補について
前回、スワップポイントサヤ取りをする際の大まかな業者選定の基準と買い業者についての補足説明をさせていただきました。
今回は、売り業者についてです。
売り業者として使うのは「売りスワップポイント支払いの小さい業者」です。
売りポジションを作ったときに、スワップポイントの支払いが少なければ少ないほど利益は大きくなる仕組みですので、これは重要です。最新比較でいくと、売り業者として使えそうな業者は2社に絞られます。
実は、この2社はここ数年ずっと「売りポジションでの低スワップポイント」を争っています。それぞれ以下の特徴があります。
FXプライム byGMOの特徴
ほとんどの期間で一番低いスワップポイントを提示してきています。現在は、DMM.COM証券と同水準ですが、これは一時的な現象の可能性も高いとみています。
ここを売りポジション用業者として使うときは以下の2点に留意が必要です。
FXプライム byGMOのロスカット値幅は、「選んだコース」によって決まります。これは「自動ストップロス」と呼ばれる独自の制度です。
FXプライム byGMOと同じシステムを使っている店頭FX口座も似た仕組みなので注意が必要です。
この制度の怖いところは、他のFX業者と同じつもりで証拠金に余裕を持たせてあっても「選択したコース」の値幅が優先されてしまうところです。
「証拠金に十分余裕があってもロスカットされる」
こういうことが現実に起きます。
ただ、この制度を理解して「選択コース」を切り替えていけば、売りポジション用口座としては十分に使えます。私の今年の売買でも、2回目まではFXプライム byGMOと同じシステムを使っているの店頭FX口座を使っています。
FXプライム byGMOのスプレッドは、3銭と業界の中では低目のほうですが、この運用での最大のライバルであるDMM.COM証券よりは高目となっています。
DMM.COM証券の特徴
DMM.COM証券は、南アフリカランドだけでなく豪ドルのスワップポイントサヤ取りでも売りポジション用口座としてよく利用する口座です。
全通貨的に売りポジション時のスワップポイント支払いが少なくい傾向にあります。そして、スワップポイントも固定気味でほとんど変更が無いために利益が読み易いというメリットもあります。
- 自動ストップロスはない。
- スプレッドは1.9銭で業界最狭水準
- ポジション作成時にポイントもつく
最初の2点は、先程の説明とダブるので割愛します。
最後のポイント制度について簡単にご紹介しておきます。
DMM.COM証券ではFX売買でポイントがつきます。各通貨や月間売買量によるランクで付与ポイントは違ってきますが、南アフリカランンドの場合1万通貨で2〜4ポイントつきます。
私は、現在DMM.COM証券で400万ランドの売りポジションを保有していて、ランクは一番下のブロンズランクですので1万通貨で2ポイントとなり、この400万ランドの売りポジションだけで800ポイント獲得しています。
1000ポイント=1000円で口座にキャッシュバックされる仕組みです。スワップポイントサヤ取りをする場合は、私同様に売買単位が大きめになることも多く、DMMで他の通貨売買もする方はもっとポイントが貯まる上のランクにもいき易いので、なかなかうれしい制度です。
2社の使い分け
2社のどちらかを使うのかは、好き好きです。現在は、2社のスワップポイントがほぼ同水準です。FXプライム byGMOは、スワップ3倍デーの木曜日には更にスワップポイントが低くなる傾向があるので、その分だけ若干DMM.COMよりも有利になっています。
FXプライム byGMOの現水準は、一時よりは少し高くなっているので、この後さらに低下していく可能性もあります。
ただ、スプレッドはDMM.COMの方が低く有利となっているので短期決済が多い場合は、DMM.COM証券の方が使い勝手が良いかもしれません。
私は、春先までFXプライム byGMOと同じシステムのの店頭FX口座を使って、現在のポジションはDMM.COM証券を使っています。
豪ドル両建などでDMM.COMのシステムになれているせいか、こっちの方が使いやすいと感じています。ただ、この辺は好みの領域という気がします。
スワップポイントサヤ取り 目次
FX業者のスワップポイント差を利用した運用法、スワップポイントサヤ取りの連載です。為替リスクほぼゼロで利益を出していくのがこの運用法の長所です。2つのFX業者を使って行う運用法で、現在の通貨ペア別の最適組合せは以下を参考にされてください。
確実性が高い分だけ、利益率は低くなるのですが、安全重視の運用をしたい方に合います。ただ安全性確保には基本事項を守っていく必要があります。まずは、以下の記事で基本事項の確認ができます。
- 第1回サヤ取り 最強伝説
- 第2回スワップポイントサヤ取りとは?
- 第3回サヤ取り業者選定と最近の傾向
- 第4回FX売りポジション用 有力業者2社比較
- 第5回スワップポイントサヤ取り ポジション作成の目安
- 第6回FX両建て必勝維持のための300万決済
- 第7回資金管理編 基本形
- 第8回異業者両建て 銀行選びが案外重要
- 第9回FX両建て 資金移動のイメージ
- 第10回資金移動
- 第11回為替リスクほぼゼロであるがゆえの欠点
- 第12回FX含み益ポジションからの資金移動について
- 第13回スワップポイントサヤ取り 4つのリスク
- 第14回南アフリカランド円両建て スプレッドにご注意
- 第15回両建で失敗する人はほとんどこのリスクに引っかかる
- 第16回両建ポジション作成 4つのステップ
- 第17回異業者両建利益計算誤解の主因 評価損益計算方法
- 第18回両建運用 入出金にご注意 口座凍結・過去に遡って無効も有
- 第19回両建ポジションのスプレッドを狭くする工夫
- 第20回異業者両建での成功・失敗の目安
- 第21回南アフリカランド円暴落 じつはチャンス
- 第22回ゆるい円高は有利? FX両建都市伝説検証
- 第23回大証FXの運命とポジション作成お得な日
- 第24回FX両建て 利益を増やすための応用編
- 第25回南アフリカランド円売買タイミング検証
- 第26回南アフリカランド円買いで勝てるシナリオ作れず断念
- 第27回南アフリカランド円FX業者 裁量トレードはここを使う
- 第28回スワップポイントサヤ取り 手順まとめ
- 第29回株券担保FX スワップポイントサヤ取り編
- 第30回代用有価証券でFX両建 メリット・デメリット
- 第31回スワップポイントサヤ取り 最終回