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代用有価証券でFX両建 メリット・デメリット

代用有価証券でやる両建のメリット・デメリットです。一見とっても効率的な気がするのですが、注意点もあるのでまとめてみました。

3つのメリット 代用有価証券でFX両建

このやり方のメリットは大きく3つです。

 

  • 株券が有効活用できる
  • 配当金や株主優待権も受け取れる
  • 代用有価証券の株価上昇時には値上がり益も狙える。

 

株券が有効活用できる

長期保有で株をもっている方は、多いと思います。私も基本的に2倍くらいにならないと売らないほうなので数年保有することも珍しくありません。

 

誰でも「眠らせたままだともったいないな」と思うのですが、信用取引などでは運用失敗すれば代用有価証券も売却せざるを得なくなります。でも、この両建運用であれば基本どおりやれば、代用有価証券を売却しないといけないほどの損をすることはないので、手堅く活用できます。

 

配当金や株主優待権も受け取れる

配当金や株主優待権も代用有価証券にしたままで受け取れます。私が代用有価証券にしてある株式は配当利回り3%以上のものが中心ですので、スワップポイントサヤ取りの利益と配当金で二重の利益となっています。

 

2013年8月現在、私の保有株の中心は伊藤忠商事です。

 

株価1100〜1200円くらいで配当金40円なので年間3.3%くらいの利回りとなります。高利回りの公社債でもこれだけの利回りはなかなかありませんので、長期保有前提の株です。この株券でスワップポイントサヤ取りをすることでもう少しお小遣いを頂いているような感じです。

 

株価上昇時には値上がり益も狙える。

そして、株価上昇時には代用有価証券の値上がり益も享受できます。代用有価証券といっても株が値上がりすれば利益が増えるのは具通の株と同じです。

 

こう書くとちょっと魅力的に感じるかもしれません。でも、デメリットがあることも忘れてはいけません。

2つのデメリット 代用有価証券でFX両建

代用有価証券FX両建

デメリットとしては以下があります。

 

  • 資金効率は悪くなる。
  • 株価下落の影響を受け易くなる

 

通常、店頭FX口座で2.5万円コースで100万売りポジションを作るには250万円の証拠金が必要です。これを、代用有価証券でやっているとすると以下の計算式になります。

 

250万円 ÷ 0.7 = 約360万円

 

証拠金250万円のために360万円分の株券が必要なのですが、株価が下落すると不足金が生じます。株にもよりますが、数ヶ月で1〜2割くらい株価が上下するのは珍しくはありません。

 

なので、代用有価証券を利用してこの運用をするときは、証拠金にはかなりの余裕を持たせる必要があります。

 

私は、代用有価証券評価額でだいたい必要証拠金の2倍くらいの株券を代用有価証券で準備するようにしています。上記の事例でいけば、代用有価証券で500万円相当は用意します。

 

500万円だと、70%の評価に換算すると350万円のFX証拠金となります。仮に株価が2割下落すると400万円となるため、証拠金としては70%の280万円となります。

 

店頭FX口座2.5万円コースで100万ランド円の売りポジション維持のためには最低250万円の証拠金が必要となります。

 

500万円の株券でも、2割も下落すると結構証拠金ギリギリとなってしまいます。株価下落時には代用有価証券の評価額も下がってくるので株価下落の影響も受け易くなります。

 

たとえ、必要証拠金の2倍の代用有価証券を用意しても安心はできないのです。

代用有価証券を使ったときの参考例と期待できる利回り

このやり方でスワップポイントサヤ取りをした場合の参考例をご紹介します。私だったら、10万ランド両建を代用有価証券でやる場合は、これくらいでやります。

 

  • 買い大証FX口座:現金30万円
  • 売り店頭FX口座:代用有価証券50万円(掛目70%で35万円相当)

 

これでスワップポイント差50円・代用有価証券の配当利回りが3%とすると以下の利益が期待できます。

 

  • スワップポイント利益:50円×365=18,250円
  • 配当金 50万円×3%=15,000円
  • 合計 18,250円+15,000円=33,250円

 

総資金80万円で期待できる利回り

 

33,250円 ÷ 80万円 =4.15%

 

*注意:株を50万円分だけきっちり買うことは個別銘柄では基本的にはできません。通常は、51万円などとなりますが、便宜上50万円で計算しています。

 

いかがでしょうね。

 

それほど高くはないですよね。代用有価証券の移動は実質意味がなので買い口座には、2円くらいの値動きには耐えられる余裕のある証拠金を準備しておく必要があるので実際の利回りはそれほど高くはなりません。

 

株価変動を考慮にいれるであれば、あまり無理はしないほうがいいです。

応用形まとめ

このやり方で安全にやるには、かなりの資金的余裕が必要です。そのため、資金効率が悪くなってしまい、期待できる利回りはそれほど大きくはありません。

 

ただ、長期保有の株券がある方には、あまりリスクを取らずに利益を増やすという形にはできます。プラスアルファの楽しみとして使うには良いのではないかという気がします。

 

「年1〜2%程度でもよいから株券を有効活用して運用資金を増やす」

 

この応用形は、こういう運用ニーズ向けという気がします。

スワップポイントサヤ取り 目次

FX業者のスワップポイント差を利用した運用法、スワップポイントサヤ取りの連載です。為替リスクほぼゼロで利益を出していくのがこの運用法の長所です。2つのFX業者を使って行う運用法で、現在の通貨ペア別の最適組合せは以下を参考にされてください。

 

スワップポイントサヤ取り 現在の最適業者

 

確実性が高い分だけ、利益率は低くなるのですが、安全重視の運用をしたい方に合います。ただ安全性確保には基本事項を守っていく必要があります。まずは、以下の記事で基本事項の確認ができます。

 

2013/08/31


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