スワップポイントサヤ取り ポジション作成の目安
スワップポイントサヤ取りの利益率の目安とポジションの作成目安などについて書かせて頂きました。
スワップポイントサヤ取り 利益率計算
今回は、スワップポイントサヤ取りで期待できる利益率の計算をしてみます。両建で為替変動リスクをゼロにしてどれくらいの利益が期待できるのかを、最近の水準で計算してみます。
- 6月18日 スワップポイント差 30円
- 6月4日 スワップポイント差 51円
ここ2週間くらいスワップポイント差が縮小していますので、「30円の場合」と「50円の場合」で試算します。
30円の時
上記スワップポイント差は、10万通貨あたりの数字です。スワップポイントサヤ取りは、大証FXを使うことが多いので最低単位10万通貨以上で行います。
スワップポイントサヤ取り10万通貨での推奨資金は35万円です。この内訳は次回以降ご説明しますので、ここでは割愛します。35万円の資金で両建をして毎日受け取れる利益が30円となります。
スワップポイント水準が向こう一年間変化しないと仮定すると・・・
一年で受け取れる利益
30円 × 365日 =10,950円
こうなります。ちょっと少ない感じですねぇ。後でご説明する「スプレッドリスク」などを考慮すれば、もうちょっと欲しいところです。
50円の時
同様に2週間くらいまでの水準である「50円」で計算してみます。
一年で受け取れる利益
50円 × 365日 = 18,250円
一日だと20円の違いでも、積み重なると結構な違いになります。
私が南アフリカランドでスワップポイントサヤ取りをやるかどうかの目安は50円です。
これは年間5%くらいの利益が期待できるのであればやる価値はあると思っているからです。
たまにくるボーナスタイム
南アフリカランドでは、たまにこういう時期もあります。
この頃はスワップポイント差が110円まで拡大していた時期で100円以上の時期がしばらく続きました。当時は20万円で計算しているせいもあります。受け取る利益としては、かなりの好条件であったことは間違いないです。
こういう時期は、今でもたまにあります。ほとんどは、大証FXが南アフリカランドのスワップポイントを急激に引き上げたのが原因です。
突然くるので、一種のボーナスタイムのようなものと思っています。
これの兆候は、特にないのですが”もしかすると”・・・と思っていることはあります。
あくまで私見なのですが、大証FXのスワップポイントは、「大証に大きなニュースが出る予定の時」に上がる傾向がある気がします。2011年の当時は「大証と東証の合併」が取り上げられた時期です。
大証としては、合併を有利にするためにも市場の出来高を増やしたいという気持ちが強いと推測される時期です。
それ以降も、大証FXのスワップポイントが一時的に上昇するときはなんらかのニュースがあることが多いという気がしています。
まあ、気のせいかもしれません(汗)。
このスワップポイントサヤ取りは、通常20〜70円くらいの間で動いています。ただ、たまに100円以上となるおいしい時期もあるということは意識しておく程度でよいと思います。
あくまで一時的なボーナスです。
狙って手に入れるのは現状は難しいですので、発生したらラッキーと思うようにしています。
この期待できる利益率をみて、随分低いと感じた方もいると思います。
私は、で受け取れる利益率という点を考慮すれば妥当な水準と感じています。
ちなみに、この運用法での資金には、「将来の生活費のための減らしてはいけない資金」を充てています。
将来といってもすぐに使うわけではないので、長期運用で元金が減らなければ良いという性格の資金です。
通常のFX運用資金は、もっとリスクがありリターンを期待できる運用に回しています。
資金の性質によって運用法を使い分けています。
スワップポイントサヤ取り 目次
FX業者のスワップポイント差を利用した運用法、スワップポイントサヤ取りの連載です。為替リスクほぼゼロで利益を出していくのがこの運用法の長所です。2つのFX業者を使って行う運用法で、現在の通貨ペア別の最適組合せは以下を参考にされてください。
確実性が高い分だけ、利益率は低くなるのですが、安全重視の運用をしたい方に合います。ただ安全性確保には基本事項を守っていく必要があります。まずは、以下の記事で基本事項の確認ができます。
- 第1回サヤ取り 最強伝説
- 第2回スワップポイントサヤ取りとは?
- 第3回サヤ取り業者選定と最近の傾向
- 第4回FX売りポジション用 有力業者2社比較
- 第5回スワップポイントサヤ取り ポジション作成の目安
- 第6回FX両建て必勝維持のための300万決済
- 第7回資金管理編 基本形
- 第8回異業者両建て 銀行選びが案外重要
- 第9回FX両建て 資金移動のイメージ
- 第10回資金移動
- 第11回為替リスクほぼゼロであるがゆえの欠点
- 第12回FX含み益ポジションからの資金移動について
- 第13回スワップポイントサヤ取り 4つのリスク
- 第14回南アフリカランド円両建て スプレッドにご注意
- 第15回両建で失敗する人はほとんどこのリスクに引っかかる
- 第16回両建ポジション作成 4つのステップ
- 第17回異業者両建利益計算誤解の主因 評価損益計算方法
- 第18回両建運用 入出金にご注意 口座凍結・過去に遡って無効も有
- 第19回両建ポジションのスプレッドを狭くする工夫
- 第20回異業者両建での成功・失敗の目安
- 第21回南アフリカランド円暴落 じつはチャンス
- 第22回ゆるい円高は有利? FX両建都市伝説検証
- 第23回大証FXの運命とポジション作成お得な日
- 第24回FX両建て 利益を増やすための応用編
- 第25回南アフリカランド円売買タイミング検証
- 第26回南アフリカランド円買いで勝てるシナリオ作れず断念
- 第27回南アフリカランド円FX業者 裁量トレードはここを使う
- 第28回スワップポイントサヤ取り 手順まとめ
- 第29回株券担保FX スワップポイントサヤ取り編
- 第30回代用有価証券でFX両建 メリット・デメリット
- 第31回スワップポイントサヤ取り 最終回