サヤ取り業者選定と最近の傾向
スワップポイントサヤ取り運用の中核となる業者選びの基準と最近の傾向についてまとめました。
スワップサヤ取り 最近の傾向
サヤ取り業者選定と最近の傾向 ・・・・スワップポイントサヤ取り 第3回
FX業者のスワップポイント差を利用した運用法、スワップポイントサヤ取りの
スワップポイントサヤ取りを始めて今年で4年目になります。ここまでの成績は以下でもまとめてあります。
ちょっとショボいと感じるかもしれませんね。
利益額は小さいです。でも、損切りほとんどなしでの数字です。多分、今まで損きりしたのは2回か3回でいずれも数万円程度だったと記憶しています。
利益は小さいけれど、で手堅くやっていけるというのは証明してこれていると思っています。
平成22年ごろは、大きくスワップポイント差が開いた年で豪ドル円でかなりの利益が出せた年です。ただ、この運用法をやる投資家が増えたせいもあって、その頃から「両建て投資家対策」と思われる不可解なスワップポイント変動もおきるようになっています。
「不可解なスワップポイント変動」というのは、売りスワップポイント支払いが突然増えたりする現象のことです。
今年も、100円だったのが2週間くらいで150円まで増えたりしたケースがある。為替値や金利情勢にほとんど変化なく、他の業者のスワップポイントが安定しているのに、その業者だけ大きく動くことがありました。
断定は出来ないのですが、その業者の売りポジションが急激に膨張していることが原因の一つだと推測されます。
両建て人気が高くなると、この現象は起き易いようです。これについての対策などは、リスク編で詳細に書かせて頂きます。
FX業者の選定
スワップポイントサヤ取りでは、「買いポジション」と「売りポジション」で別々のFX業者を使います。それぞれ以下の基準で業者選定を行います。
買いポジションでスワップポイントを大きく受け取れるFX業者を使う。
売りポジションでスワップポイント支払いの少ないFX業者を使う。
単純ですよね。
共通事項として、スプレッドにも注意が必要です。
実は、豪ドルではそれほど業者スプレッドを意識する必要はありません。FX業者さんの激しい競争のお陰で、FX人気通貨でもある豪ドルスプレッドは業者間の差が小さいためです。
でも、南アフリカランドは、業者によってスプレッドが大きく異なります。例えば、最狭水準と思われるくりっく365は、日中以降のスプレッドは0.5〜1.5銭前後まで縮小します。これに対して、5〜12.5銭というスプレッドを提供する業者さんもいます。
私の2013年現在の基準としては、南アフリカランドスプレッドは3銭以内のところに絞っています。
私が、定期的に更新している南アフリカランドスワップポイント比較は、この基準に合う業者さんだけを選んで比較しています。
SBIFXトレードもがんばっています。SBIFXトレードはスワップポイントも高い傾向にあるので、将来的には使う可能性はあります。
もうちょっとだけスワップポイントがあがってくれると最有力候補になるんですけどね。
この表で選ぶと「買いポジション」と「売りポジション」は以下の組合せになります。
- 買い業者 大証FX
- 売り業者 FXプライム byGMOまたはDMM.COM
大証FXに関しては、「手数料があるので不利」と思い込んでいる方もかなりいるようですが、南アフリカランド売買に関しては事情が違ってきます。
例えば、マネックス証券の大証FX手数料は1枚=10万ランドで片道147円です。往復294円ですが、これは南アフリカランドスプレッドに換算すると約0.3銭となります。
大証FXのスプレッドは、1〜2銭が中心ですので、0.3銭を考慮しても最狭水準グループの地位には影響ありません。
そして、大証FXでは売買の板をみることが出来るというメリットもあります。その時点での投資家の注文数量と指値状況をみることが出来るため相場の勢いをチェックするのに役立ちます。
この板は指値注文を入れるときなどに便利です。
例えば、買い注文を出したいときに売り注文の数量が多いときは、売り圧力が高いときですので、いつもより1銭くらい下で指値を入れたりという感じで使っています。
ここ数年、南アフリカランド両建てでは大証FXが高スワップポイントを提供し続けています。今後もこの南アフリカランド両建の買いポジション用口座としては大証FXは有力候補として外せないだろうと思っています。
スワップポイントサヤ取り 目次
FX業者のスワップポイント差を利用した運用法、スワップポイントサヤ取りの連載です。為替リスクほぼゼロで利益を出していくのがこの運用法の長所です。2つのFX業者を使って行う運用法で、現在の通貨ペア別の最適組合せは以下を参考にされてください。
確実性が高い分だけ、利益率は低くなるのですが、安全重視の運用をしたい方に合います。ただ安全性確保には基本事項を守っていく必要があります。まずは、以下の記事で基本事項の確認ができます。
- 第1回サヤ取り 最強伝説
- 第2回スワップポイントサヤ取りとは?
- 第3回サヤ取り業者選定と最近の傾向
- 第4回FX売りポジション用 有力業者2社比較
- 第5回スワップポイントサヤ取り ポジション作成の目安
- 第6回FX両建て必勝維持のための300万決済
- 第7回資金管理編 基本形
- 第8回異業者両建て 銀行選びが案外重要
- 第9回FX両建て 資金移動のイメージ
- 第10回資金移動
- 第11回為替リスクほぼゼロであるがゆえの欠点
- 第12回FX含み益ポジションからの資金移動について
- 第13回スワップポイントサヤ取り 4つのリスク
- 第14回南アフリカランド円両建て スプレッドにご注意
- 第15回両建で失敗する人はほとんどこのリスクに引っかかる
- 第16回両建ポジション作成 4つのステップ
- 第17回異業者両建利益計算誤解の主因 評価損益計算方法
- 第18回両建運用 入出金にご注意 口座凍結・過去に遡って無効も有
- 第19回両建ポジションのスプレッドを狭くする工夫
- 第20回異業者両建での成功・失敗の目安
- 第21回南アフリカランド円暴落 じつはチャンス
- 第22回ゆるい円高は有利? FX両建都市伝説検証
- 第23回大証FXの運命とポジション作成お得な日
- 第24回FX両建て 利益を増やすための応用編
- 第25回南アフリカランド円売買タイミング検証
- 第26回南アフリカランド円買いで勝てるシナリオ作れず断念
- 第27回南アフリカランド円FX業者 裁量トレードはここを使う
- 第28回スワップポイントサヤ取り 手順まとめ
- 第29回株券担保FX スワップポイントサヤ取り編
- 第30回代用有価証券でFX両建 メリット・デメリット
- 第31回スワップポイントサヤ取り 最終回