当ページは、アフィリエイト広告を含みます。

ゆるい円高は本当に有利か・・・・FX両建都市伝説検証

スワップポイントサヤ取りや異業者両建運用では、ゆるい円高は有利と言われます。今回は、これについて書かせて頂きます。

ゆるい円高について読者からの質問

この連載で質問をかなりいただいております。今回と次回はその中から2つを選んで紹介させていただきます。

 

今回ご紹介させていただく質問はこれです。

 

ゆるい円高相場は両建運用には歓迎というのは本当でしょうか?

 

これは、ネット上でこういう趣旨について書かれた情報をみた方からの質問です。

 

  • ゆるい円高相場は両建運用には歓迎
  • 買いスワップポイントが貯まり続けるので下げ相場のときに資金移動が少なくて済む

 

これは、両建運用で一般的に信じられている事項の一つです。

 

両建で作成する買いポジションと売りポジションのうち、買いポジションでは日々スワップポイント受取が続くため買い平均値が下がっていくという理屈です。

 

豪ドルなどでこの運用法をやる場合は、現状のスワップポイント水準でも4ヶ月くらいで約1円分くらいのスワップポイントが買いポジション口座に貯まります。

 

これくらいであれば、本当に値動きの緩い時期であれば「ゆるい円高相場は両建運用には歓迎」というのは当てはまる気がします。

 

ただ、南アフリカランドではちょっと事情が違ってきます。

南アフリカランド両建の場合

ここ数年、南アフリカランド円で最も高いスワップポイントを提供してきたのは大証FXですので、大証FXで買いポジションを作ったケースで説明させて頂きます。

 

大証FXの現在のスワップポイントは10万通貨で1日140円くらいが今の平均です。

 

10日=140×10日=1400円

 

10万通貨で1000円は1銭に相当します。1400円は1.4銭の値動きです。仮に100日間買いポジションを維持したとすればこうなります。

 

100日=140円×100日=14000円

 

約3ヶ月で14銭分の値動きに相当するスワップポイントが受け取れます。南アフリカランド円3ヶ月の値動きとこの14銭を比較すると結論は出ますね。

 

南アフリカランド円は、3ヶ月もすると0.5円以上は動きます。

 

そのため、「ゆるい円高相場は歓迎」といえるほどの状況はなかなかないかもしれないという気がします。

 

ただ、資金移動に少し余裕がでるという効果はありそうです。ここ数年のランド円は下げ先行になる展開が多いので、含み損が出易い買いポジション側にスワップポイントが貯まっていくのは助かります。

 

ただ、これまでの運用で「買いポジションにスワップポイントが貯まっていたので助かった」という経験はまだありません。

 

「そういう傾向がある」というくらいの理解にしておくのが良い気がします。

 

あまり考えないほうが良い

 

この運用法を、かなり細かく管理しているケースがネット上ではみつかります。そのほとんどは、運用資金をかなりギリギリにしていて少し値動きが大きいと迅速に資金移動が必要になるような運用をしているようです。

 

でも、あまりノメリ込むのはおすすめしません。

 

この運用法で、安心して手間なく得られる利益は年5%くらいで充分だと私は思っています。運用で休ませてある資金を少しでも利息が生める状況に出来ればそれで満足としています。

 

もっと利益を出すのであれば、他の運用法にもっと労力を集中したほうが成果が上がるという気がしています。

 

無理なく、確実に利益を積み上げていかれることを願っております。

スワップポイントサヤ取り 目次

FX業者のスワップポイント差を利用した運用法、スワップポイントサヤ取りの連載です。為替リスクほぼゼロで利益を出していくのがこの運用法の長所です。2つのFX業者を使って行う運用法で、現在の通貨ペア別の最適組合せは以下を参考にされてください。

 

スワップポイントサヤ取り 現在の最適業者

 

確実性が高い分だけ、利益率は低くなるのですが、安全重視の運用をしたい方に合います。ただ安全性確保には基本事項を守っていく必要があります。まずは、以下の記事で基本事項の確認ができます。

 

2013/08/10


記事がお気に召しましたら、共有・拡散お願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加   
TOPへ