他人を批判するデメリット FXでやらないほうがいい事
FXでやらない方がいい事の一つに「他人の批評」があります。自分が調子良いときなどは、他人の運用法を批評したくなったりするものですが、こういう行為は自分にとっても相手にとってもマイナスになることが多いものです。
逆に「他人を認める」ことは相乗効果を生み出していくこともあります。
他人を認めることのメリット
五輪書 渡辺誠訳より(一部加筆修正)
武士の行うべき道は、儒者や僧侶、茶人や礼法家や能役者のそれではないけれども、道は道として認めると、そこには通い合うもののあることがわかるはずだ。
どのような道でも、人間それぞれに自分の道を深く磨くことが求められるのである。
道は違えど一流となるには相通じる部分があります。共通することは、浅く広くではなく狭くても良いから深く掘り下げていくことだと宮本武蔵は説いています。
そして、相手を認めることで道を磨き続ける一流同士の交流も始まります。それが、更に自分を高めていくことにもつながっていきます。
FXでも全く同じことがいえます。
FXで利益を出す方法は無限にあります。
スキャルピング・スイング・スワップ投資・自動売買など大きな分野だけでもいくつかあり「●●流」と名づけたものも入れるとネット上に出ているものだけでもその数は1000以上になるかもしれません。
その中には本当に「利益を出し続ける運用法」も少なからず存在しているはずです。
私達がやっている運用法も「利益を出し続ける運用法」だという自負はあります。基本となる運用法は「サヤ取り」と「サヤすべり取り」の二つで、これをベースにいろんな運用スタイルを実践してきました。
これまで紹介・実践してきた運用法をいくつか並べてもこれだけあります。
スワップ投資が主力のため、他の運用法利益は売買枚数も小さく利益も少ないのですが、ほとんどの運用で利益となっています。
世の中には、私と似たような運用法や考え方が全く違う運用法やちょっと首をかしげたくなるようなものも沢山あります。
それ故、その運用法を批判したり悪口をいいたくなることもあります。
或いは自分の運用法の正当性を認めさせるために議論したくなることもないわけではありません。でも、そういった批判はできるだけしないようにしています。
これには、スパム攻撃とか嫌がらせメールをもらって不快な思いをしたくないという理由もありますが、一番の理由はそこではありません。
私が運用法について批判や議論をしないようにしている一番の理由は、別にあります。
「議論や批判は運用技術を磨く障害になる」
これが一番大きな理由です。
批判や議論は停滞の原因にもなる
つま立つ者は立たず はだかる者は行かず 〜 老子 二十四章
- つま立つ者=つまさき立ちで立っている人
- はだかる者=人の行動を邪魔するためにたちはだかる人
自分の運用法をよく見せるために無理して宣伝するのは「つま立つ者」、他人のFX運用法を批判したりするというのは、「はだかる者」と置き換えられます。
この言葉はこういう意味です。
つまさき立ちをするような無理をしていても、そのまま立ち続けることはできずいつかは倒れてしまう。
人の行動を邪魔して立ちはだかっていると自分も前に進めなくなる。
FX運用では、この言葉はピッタリとはまる気がします。誰もが、自分を良く見せようという気持ちは持っているのですが、それが強すぎると背伸びしすぎて倒れてしまいます。
逆に、他の運用者を批判してもそれに要する時間とエネルギーはかなりのものになります。本来ならば、自分の腕を磨く時間をその批判や議論に割くことにもなります。
FXはいくら議論しても利益が出るようにはなりません。利益を出すようになる方法は「運用技術を磨き続ける」ことが中心となります。
運用技術を磨いていくうえで、これらのことは障害になります。
儲かる運用法の単純な理屈
利益が出せる運用法ばかりがあるわけではありません。おかしな運用法が世の中には沢山あります。
でも、FXの世界は単純にできています。
おかしな運用法は、時間が経てばほとんどが駆逐されていきます。
「利益を出し続ける」・・・単純ですが、それがその運用法が有益であるという最大の証明なのだと思っています。
「FXで利益を出し続ける投資家になる」
多くの方はこれが一番の目的だろうと思います。そうであれば、私達が進む道はおのずと定まります。よそ見せず、他人を批判せずに良いものは認めながら自分に集中してやっていくだけです。
私も、完全にできるわけではありませんが、出来るだけそうしていこうと思っています。
頑張っていきましょうね。
目次 FX五輪書
FXで利益を出すといっても、特に変わったことをやっているわけではなく基本を大切にしながら日々同じことを繰り返しているだけです。私の運用の基礎部分の大枠は亀千人投資術にまとめてあります。
私がFXで利益を出すためにやっている行動と考え方を宮本武蔵野「五輪書(ごりんのしょ)」を元にまとめたのが今回の連載です。
- 第1回FX五輪書 剣の達人がおしえるFX成功法
- 第2回宮本武蔵とは
- 第3回FXは頑張りすぎると失敗するのはなぜか
- 第4回一芸を磨くことがFX成功につながる
- 第5回FX運用法 役割と磨き方
- 第6回FXで儲かってもあまり話してはいけない理由
- 第7回道を具体的にするFX売買道具の役割
- 第8回師は針 弟子は糸
- 第9回運用力を高める4つのポイント
- 第10回水辺よりも水中が大事
- 第11回FXポジション操作の理想形
- 第12回読者よりの質問:損きりのやり方
- 第13回FXにおける2つの刀とは
- 第14回FX何をやてもダメ・・と思ったら読む記事
- 第15回FX運用法の長所を活かすにはどうするか
- 第16回FX本では教えてくれない利益を伸ばす方法
- 第17回場帖・グラフ 一日一分の記入環境について
- 第18回他人を批判するデメリット
- 第19回場帖トレーダーにオススメ 4冊の教科書
- 第20回FX運用法の探し方 グーグル検証方法
- 第21回場帖記入 2年続けるとわかる事
- 第22回「勝率100%」や「元本保証」の悪質商法にひっかからない方法
- 第23回絶好調は破滅の入り口
- 第24回FX年間利益1億のイメージ
- 第25回最後に勝ち組になれる人
- 第26回FX 運用法の見極め