FXは頑張りすぎると失敗するのはなぜか
このタイトルを読んで「そんなバカな!」といいたくなった方も多いかもしれません。でも、事実なんです。
FXで頑張りすぎるとうまくいかないことがよくあります。特に、スワップ投資などがそうです。最初に頑張りすぎてしまうが故にそれが失敗の原因になるという皮肉な結果になります。
この理由とスワップ投資の頑張り方について今回はまとめました。
宮本武蔵 強さの理由
今日は宮本武蔵の強さの理由についてです。彼は自分の強さをこう分析しています。
五輪書 渡辺誠訳より
私は30を越えてから考えていたことがある。私がなぜ過去の勝負に全勝してきたのは、兵法を極めていたのではなく、才能があって運が良かったからなのか、或いは相手が実は弱かったからなのではないかという見方である。
そんなテーマを持ちながらそれからも剣の深い理を会得しようと、朝鍛夕練を続けてみてわかった。
日々の鍛錬によって、私の自然の動きが兵法の真髄に達することになったのだ。
一部加筆修正
宮本武蔵は、13歳の頃から戦いに明け暮れていたため自分がなぜ勝てるのかを疑問に思った時期があったようです。
うぬぼれている訳ではないのでしょうが、才能なのか、実は相手が弱かったのかなど考え続けてたどり着いたところは、至極基本的なところでした。
「私の強さは日々の鍛錬の賜物である」
日々の小さな努力の大切さは、よくスポーツ選手の言葉から出てきます。興味深いのは、才能だけでその世界の頂点にたったと思われる人はいないということです。
どの世界でも、一流の人ほど才能の有無に関わらず自分を磨き続けることの大切さをよく知っています。
才能とは継続できる情熱である。
「才能とは継続できる情熱である」〜 羽生棋士
将棋の世界で天才と言われ続けている羽生棋士もまた、努力の積み上げの大切さを強調しています。
ここで注目して頂きたいことがあります。
成功者は「努力の量」だけではなく「努力の継続」を力説する人が多いということです。
FXでもこの状況は同じです。
一時的に寝る間も惜しんで必死で努力することは当然大切なのですが、それを中断してしまえばそこで成長は終わり退化がはじまります。
「必死に努力する時期」+「継続」
これがベストです。これが出来る人は短期で大成功するタイプに多く、上場するような起業家はだいたいこの行動パターンで成功しています。
でも、私を含め多くの方がこのパターンの努力は苦手です。
「必死の努力する時期」 + 諦めあるいは飽きて中断
だいたい短期間に頑張りすぎて燃え尽きてしまうようなケースが多いようです。成果を出すには、努力の量だけでなく時間も必要です。
短期間で充分な努力を積み上げても成果が出てくるまでそれを継続できなければ水の泡になってしまいます。特に、スワップ投資のような一年くらいの期間で運用の巧拙が出るような運用法はこれでうまくいかなくなるケースがよくあります。
でも、FXならここまで頑張る必要はありません。以下のようなパターンもありです。
「努力の継続」 + 「ちょっとの復習」
単調な努力だけだとだんだん雑になり効果が無くなっていくので定期的に復習を入れていう形です。
私はどちらかというと、このタイプです。
場帖も過去に遡って記入することはあまりなく、その日からはじめます。当然、売買はそれから1ヶ月後以降になりとてもゆっくりとやります。
正しい努力の仕方さえわかっていれば、あとはそれを続けていけば良いと思っています。たまに疑問がでてきたら教科書本を読み直しています。
スワップ投資はゆったりとした運用スタイルが大切なので、私のようなやり方でよいだろうと思っています。「必死に努力する時期」があるのが望ましいのですが、これには弊害もあります。
努力すればするほど短期で成果を出したくなるのが普通です。ところが、スワップ投資はポジションを作る場所をじっくりと待つことがまず大事となるため、短期で成果を出したいという気持ちが強くなるとチャンスを待てなくなります。
今回の記事タイトルが「FXjは頑張りすぎると失敗するのはなぜか」となっている理由がここにあります。
「ポジションの有無に関係なく毎日少しの努力を積み上げる」
この積み上げが利益を出す技術を向上させていきます。
ただ、これはあくまでスワップ投資の場合です。
FXの場合、このやり方は運用法によって大きく違ってきます。
自動売買の基礎習得状況
例えば、私がいま力を入れているMT4でのEA製作などです。
まずは2年で1000本くらいEAを作るつもりで取り組んでいます。現在20本くらい作ったところです。いろんな技術を学びながらそれを取り入れて改良しながらやっています。
1000本と書くと「凄い」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。本数の数え方はかなり甘いです(汗)。
ちょっとした改良でも1本とカウントしています。
- MACDで作って1本
- MACDにRSIを組み合わせて2本目
- 売買を3分割に増やして1本
- HLバンドを使った売買パターンに変更して1本
これだけで4本というカウントですので、真面目にゼロから1000本作っているような方には到底及びません。1000本は、まずはEA製作の基礎作りのための当面の目標としただけです。
テーマを決めて、改良しながら5〜10本のEAを作る流れでやっています。まだ本格的に始めて1ヶ月にもなりませんのでこれからまだまだ道は長いです。先週末より取り組んでいるのがウイリアム%Rです。
数日、EAつくりから離れると腕が鈍ってくる感覚がでます。でも、EAを作るという作業はスワップ運用のように一日一分場帖・グラフ書けばいいという単純なものでは無理です。
「どういう組合せでEAを作るか」という企画段階がなければEAつくりは進みません。
「努力の継続」+「工夫」
これが、自動売買の成功パターンかなと思っているところです。
ただ、これで成功できるかどうかの自信はまだありません。まずは、1000本くらい作れば何か見えてくるだろうと思っています。
少し歩いてみないと先は見えないんですよね。
やっと、歩き出したところです。
やったことはないのですが、スキャルピングなども「努力の仕方・勉強の仕方」があるだろうと思います。
成功のための筋道をみつけて、努力を継続するのはFXでもとても大切です。
宮本武蔵は、小さな努力を積み上げて剣の達人となりました。私達もFXの収益が安定できるように日々の小さな努力を大切にしていきたいものです。
目次 FX五輪書
FXで利益を出すといっても、特に変わったことをやっているわけではなく基本を大切にしながら日々同じことを繰り返しているだけです。私の運用の基礎部分の大枠は亀千人投資術にまとめてあります。
私がFXで利益を出すためにやっている行動と考え方を宮本武蔵野「五輪書(ごりんのしょ)」を元にまとめたのが今回の連載です。
- 第1回FX五輪書 剣の達人がおしえるFX成功法
- 第2回宮本武蔵とは
- 第3回FXは頑張りすぎると失敗するのはなぜか
- 第4回一芸を磨くことがFX成功につながる
- 第5回FX運用法 役割と磨き方
- 第6回FXで儲かってもあまり話してはいけない理由
- 第7回道を具体的にするFX売買道具の役割
- 第8回師は針 弟子は糸
- 第9回運用力を高める4つのポイント
- 第10回水辺よりも水中が大事
- 第11回FXポジション操作の理想形
- 第12回読者よりの質問:損きりのやり方
- 第13回FXにおける2つの刀とは
- 第14回FX何をやてもダメ・・と思ったら読む記事
- 第15回FX運用法の長所を活かすにはどうするか
- 第16回FX本では教えてくれない利益を伸ばす方法
- 第17回場帖・グラフ 一日一分の記入環境について
- 第18回他人を批判するデメリット
- 第19回場帖トレーダーにオススメ 4冊の教科書
- 第20回FX運用法の探し方 グーグル検証方法
- 第21回場帖記入 2年続けるとわかる事
- 第22回「勝率100%」や「元本保証」の悪質商法にひっかからない方法
- 第23回絶好調は破滅の入り口
- 第24回FX年間利益1億のイメージ
- 第25回最後に勝ち組になれる人
- 第26回FX 運用法の見極め