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FXポジション操作の理想形

 

相場変動に合わせたポジション操作、それがFX運用の大きな課題の一つです。宮本武蔵の求める剣の道でも、敵との戦い方が大きな課題です。

 

分野は違えど、この両者には相通じるものがあると感じます。

 

水の如しが理想形

五輪書 渡辺誠訳より(一部加筆修正)
水の巻は、水を本として心も水になる也。

 

水は器の形に従い、四角の器では四角となり、円形の器では円となる。

 

そして、一滴の水が集まれば青海原ともなる。

 

水の清きところを学ぶという意味で私の流儀のことを「水の巻」として、ここに書くものである。

 

水は、器に合わせて形を自由自在に変えていきます。どのような器にも合わせることができるだけでなく、一滴の水が集まることで海のような圧倒的存在感をもつこともできます。

 

これを戦いに置き換えれば、敵に合わせて自分の動きと攻め方を変えて勝利を掴むという意味でもあります。

 

宮本武蔵の理想とする兵法の完成形は「水の如きもの」と書き換えてもよいのかもしれません。

 

この記述をみて連想したのが、孫子の兵法でした。孫子の中にも同様の文章があるのです。

宮本武蔵と孫子の共通点

「兵の形は水にかたどる」

 

孫子の兵法の中にあるこのくだりから始まる文の意味も紹介しておきます。

 

「最強の軍隊とは水のようなものだ。水は敵によって形を変えて浸入し、侵略して、相手を倒してしまう。そのような形に軍隊を動かせるようになるのが理想である。」

 

宮本武蔵が孫子を読んだという確かな記録はないと思われます。

 

例え読んだとしても、その究極系を孫子と同じ「水」に求めたことに大きな意味があります。

 

なぜかと言えば、宮本武蔵は五輪書冒頭で「私は師匠をもたない。この書は全てわが言葉による独自のものである」ということを書いています。

 

参考記事:我に師匠なし

 

孫子は、江戸時代でも有名な書物です。理想形を水に求める考え方は、孫子を少しでもかじった人間なら誰でも知っていることです。
孫子の有名な箇所を五輪書に入れたら批判される可能性があるのに使っているということがポイントです。いつの時代にも、重箱の隅をつっつくような批判をする輩は存在します。

 

宮本武蔵が孫子を知っていたとすれば、つっつかれることを覚悟でこの辺の文章を書いていることになります。

 

「水の如きもの」という考えか方は無視できないくらい重要という見方もできます。

 

スポーツでも、理想的な動きを水に例えることがあります。私の学んだ空手や柔道でも流水のような動きが一つの理想形でした。

「水」が投資運用の理想形

ご承知のとおり、相場変動にはいくつかの種類があります。

 

  • 往来相場
  • 大きく動くトレンド相場

 

大きく分ければこの2つですが、往来相場といっても値幅は往来の期間など毎回のように違う展開があります。方向性のある相場と言っても、毎回のように20円上がるというものはなく、上げ下げの仕方も違います。

 

そんな中で私達投資家は、利益を出していくことになります。

 

あらゆる相場展開に水のごとく対応して利益を出していくのが理想形です。

 

私達のやっている場帖・グラフの売買も理想形は、「水」のようなものと思っています。場帖・グラフでの値の受け止めを自在に売買に繋げていければどのような相場でも泳いでいける可能性があります。

 

口でいうのは簡単ですが、出来るようになるまではいくつかのステップがあります。

 

最初は値の受け止めという意味がわかりません。

 

次は、値の受け止めという意味がわかるようになっても受け止めることが出来ません。

 

次の段階は、感じれるようになっても、その通りに売買注文を出すことができません。

 

でも、やっているうちに自然に出来るようになっていきます。

 

少しづつ成長していくような感じで、利益も成長とともに増加して安定してきました。

 

私が場帖・グラフを書き始めた頃は、自分の感覚と相場変動は全くかみ合いませんでした。それでも、1日1分の場帖・グラフ記入を続けていたところだんだんと流れが合うようになってきている気がします。

 

無論、まだまだ未熟です。

 

おそらく、現在場帖・グラフを描いている方にも「自分の感覚と相場変動が全くかみ合わない」という方は、いると思います。かみ合うようになってから「値の受け止めのとおりに売買が出来る」ことを目標にしていくと良いだろうと思います。

 

でも「値の受け止めのとおりに売買が出来る」ところまではなかなか辿り着けません。

 

昔は、「買い」だと思っても全然買えませんでした。でも、今は少しづつですが出来るようにはなってきています。

 

この「値の受け止めのとおりに売買が出来ない心理」の背景は、過去の失敗体験などもあるのだろうと思います。過去の自分の失敗体験による「自分自身を信じれない状況」になっているような状況です。

 

私も過去に多くの失敗をしているため、自分の感覚を信じようとしても「私は過去に失敗している。本当に大丈夫か?」という気持ちが邪魔してしまうようです。

 

それでも、あまり焦らないようにしています。まだまだ未熟な私でも利益が増えてきているからです。

 

私の経験上ですが、値の受け止めのままに売買が出来るようになってくるに従い、運用成績も安定してきます。

 

ただ、これでも100%はありません。運用技術をどこまで磨いても勝率100%はありません。売買判断を機械に任せる自動売買でも勝率100%はないのと同様です。

 

他の運用法でも、これらのことはいきなり出来るようにはなりません。

 

段々と出来るようになっていくのが普通です。

 

利益を出しながら、少しづつ階段を登っていけばいいのだと私は思っています。

目次 FX五輪書

FXで利益を出すといっても、特に変わったことをやっているわけではなく基本を大切にしながら日々同じことを繰り返しているだけです。私の運用の基礎部分の大枠は亀千人投資術にまとめてあります。

 

参考:亀千人投資術+場帖・グラフ 詳細

 

私がFXで利益を出すためにやっている行動と考え方を宮本武蔵野「五輪書(ごりんのしょ)」を元にまとめたのが今回の連載です。

 

2013/05/02


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