水辺よりも水中が大事 FX運用技術会得の道
剣術一通りにしては、まことの道を得がたし。
大きなる所よりちいさき所を知り、浅きより深きに至る。
直ぐなる道の地形を引きならすによって、初めを地の巻と名付くるなり
〜五輪書 本文より
浅きより深きに至る
今回は文章の意味が伝わりやすい部分と感じたので原文を載せてみました。
訳文もご紹介しておきます。
五輪書 渡辺誠訳より(一部加筆修正)
うわべばかりの剣術を修めても、真実の道を会得できるものではない。
大局的な方法から、細部にわたる法を知り、浅きから深きに到達するのが、兵法修行のまともな道筋である。そのためには、まずは地固めが大切であるから、最初の巻を「地の巻」と名付けている。
宮本武蔵の五輪書は「地」「水」「火」「風」「空」と5巻に分かれていす。
上辺を真似するだけでは上達は難しい・・というのはどんな道でも同じですね。FXでも、どうしても実際のポジション操作に注目しがちですが、本当に大切なのは「その売買判断を下すまでの過程」です。
まずは、その運用法の大まかな特長を把握してから「使うチャート」や「日々すべき事」や「準備しておく道具」や「売買ルール」など細部を理解していきます。
そういったことを続けていくことで「浅い理解と運用技術」がだんだんと深くなっていく。
本当に利益が出せるFX運用法は、そういうものだろうと感じています。
私がよく取り上げる「サヤ取り」や「うねり取り」だけでなく、スキャルピングのような運用法でも技術を磨き続けることが成功し続ける条件となるようです。
ヒロセ通商のリアルトレードで上位入賞された方のインタビューがHP上で掲載されたことがありました。その方も日々の積み上げを大事にしていて種類ややり方は違えど技術を磨くという点で共通するものを感じました。
その方は、今でもヒロセ通商のリアルトレードで上位にちょこちょこと顔を出します。スキャルピングで安定した成績を出している方は、大したものだと本当に思います。
私も「なんちゃってスキャルピング」やったことがあったのですが、数日やって腰痛になったので止めました。
慣れないことはするものではありませんね(笑)。
いつか再挑戦しようか・・・などと思うときもあるのですが、腰痛になるのが怖いです。
スキャルピング派の皆さん、どうしているのでしょうね?
ちょっと脱線したので、話を戻します。
運用技術 会得の道
「剣術一通りにしては、まことの道を得がたし。」
これは、FXの格言として私の心に刻んでおきます。私は、新しい運用法に取り組もうとするときなど、上辺をすくうようなことをやることがよくあります。
それが大怪我の元になるという愚かな事を繰り返してきました。
やるのであれば、宮本武蔵の教えるとおりにどっしりと構えて実践していかねばなりません。
剣術をFXに置き換えたほうがいいような気もしますが、この言葉はこのままの方がいいですね。剣術のままの方が真剣味があって気持ちが引き締まります。
「FX一通りにしては、まことの道を得がたし。」
これだと、ちょっと雅味に欠けます。
来週から始まるインヴァスト証券さんのリアルトレードコンテストは、上手な人の売買をみる好機にもなるので楽しみにしています。といっても細かい売買経過はみることはできません。
私は、上位に安定している方の損益推移などもチェックしています。
例えば・・・
「上手な人はどういう局面で利益を伸ばすのか」
こういった部分です。
よく「変動相場がチャンス」といった記事を目にします。でも、本当はどうなのかもコンテストの状況を見ているとわかります。
確かに、大きな相場変動で売買数量は増えるのですが、必ずしも参加者が利益を出しているわけではありません。むしろ、大きな相場変動では、上位陣全体の利益が大きく減るケースのほうが多いようです。
自動売買シストレ24部門中心で参加しながら、裁量トレード部門の優秀な売買状況を学ぶつもりです。
裁量トレードは、この間作ったプログラムの売買シグナルどおりの売買をしてみる予定です。でも、一ヶ月に一回シグナルが出るかどうかのペースなので、大した売買にはならないはずです。
親と子供がどこか似てしまうように、自動売買プログラムは作成者と売買スタイルが似てしまうところがあるのかもしれません。
目次 FX五輪書
FXで利益を出すといっても、特に変わったことをやっているわけではなく基本を大切にしながら日々同じことを繰り返しているだけです。私の運用の基礎部分の大枠は亀千人投資術にまとめてあります。
私がFXで利益を出すためにやっている行動と考え方を宮本武蔵野「五輪書(ごりんのしょ)」を元にまとめたのが今回の連載です。
- 第1回FX五輪書 剣の達人がおしえるFX成功法
- 第2回宮本武蔵とは
- 第3回FXは頑張りすぎると失敗するのはなぜか
- 第4回一芸を磨くことがFX成功につながる
- 第5回FX運用法 役割と磨き方
- 第6回FXで儲かってもあまり話してはいけない理由
- 第7回道を具体的にするFX売買道具の役割
- 第8回師は針 弟子は糸
- 第9回運用力を高める4つのポイント
- 第10回水辺よりも水中が大事
- 第11回FXポジション操作の理想形
- 第12回読者よりの質問:損きりのやり方
- 第13回FXにおける2つの刀とは
- 第14回FX何をやてもダメ・・と思ったら読む記事
- 第15回FX運用法の長所を活かすにはどうするか
- 第16回FX本では教えてくれない利益を伸ばす方法
- 第17回場帖・グラフ 一日一分の記入環境について
- 第18回他人を批判するデメリット
- 第19回場帖トレーダーにオススメ 4冊の教科書
- 第20回FX運用法の探し方 グーグル検証方法
- 第21回場帖記入 2年続けるとわかる事
- 第22回「勝率100%」や「元本保証」の悪質商法にひっかからない方法
- 第23回絶好調は破滅の入り口
- 第24回FX年間利益1億のイメージ
- 第25回最後に勝ち組になれる人
- 第26回FX 運用法の見極め