FXにおける運用法の見極め
この連載は、ここから読み始めても良いかもしれないです。FXでスムーズに運用していくための第一歩はここなんですよね。
真実の見極め
五輪書 渡辺誠訳より(一部加筆修正)
兵法の道に限っては、視野を広くして、真実のことを見極めることなくしては、達者となることは難しいのである。
そうしてこの法を会得できたあかつきには、この身一つで、二・三十人の敵を相手にしても、負けることはない。
まず、兵法を学ぶ気概を絶やさずに、その真実の道を求め続けるならば、手をもってしても、目をもってしても、敵に打ち勝つことができるようになるし、また、鍛練により全身に自在な動きを体得することによって、身体そのものの捌きで。勝利をおさめられることにもなる。
さらに、この道に親しむうちには、心でも勝ちを制すことができるのである。
宮本武蔵の五輪書地の巻も今回が最終回となります。
最後の部分で、特に書き出したい部分がここです。
「真実のことを見極めることなくしては、達者となることは難しい」
宮本武蔵が五輪書を書いた江戸時代前半には、兵法についての流派が乱立していてその数は数え切れないほどでした。
門弟の多い流派でも、商売主義のものが多く、修行に励んでも実戦では使えないものも多かったようです。
だからこそ、宮本武蔵は最後に敢えて主張しているのでしょう。
「本当に使える兵法を見極めてからやりなさい」
役に立たない兵法の修行にいくら励んでも身につかないのは当然のことです。しかし、そういう修行をしている人があまりに多いことに宮本武蔵は、五輪書のなかで何度もくりかえし注意しています。
FXにおいても全く同じ解釈が成り立ちますね。
「正しい運用法を見極めてからやりなさい」
言葉で書くのは簡単ですが、この見極めは本当に難しいですね。
FX運用法の見極めが難しい理由
FXで短期間に成功するには「成功者のやり方を真似る」というのが早道です。でも、そのやり方はあまりに沢山あります。そして、成功者ほどあまり宣伝はしない傾向にあるのも事実です。
実は、私のようなところにも年に数回はマネー雑誌からの取材や本の出版依頼があります。でも、基本的には全てお断りしています。
たまに気分が乗ると「取材を受けてみようか」という気持ちになって、打ち合わせまではいったりするのですが、すぐに止めてしまいます。
ダメなんですよね。
だって、私のやっていることって簡単すぎるんです。
- 情報集めしない。
- 相場チェックしない。
- 予想もしない。
- チャートも使わない。
先方の希望にあうような話がしにくいのです。
雑誌側では「これから豪ドルが上がる・下がる」あるいは各種指標の見通しやチャートの使い方などを記事にしたがります。
こういう項目を盛り込んで欲しいという希望を受けると・・・「そういう事はしないんですよね」としかお答えできません。
そうなると記事が出来ませんよね。
私も有名になりたいという気持ちがないわけではありません。
本当に利益を出していて、表に出てこない投資家は沢山います。一概には言えませんが、私のようなタイプもいるかもしれません。
他にも「利益を出している事を話しても得することはない」という方もいます。
こういった環境で、運用法を見極めていくのは大変ですよね。
地味すぎて魅力を感じない運用法
最初は誰でも派手な宣伝に目が行くのが普通です。そして、そういう運用法は魅力的でとっても儲かりそうに見えます。
それに比べると私達がやっている事は、あまりに地味で「本当に大丈夫?」という気持ちになります。
多分、最初はそれが普通です。
私のメルマガを数回か1ヶ月程読んで解除されていく方は沢山います。
その気持ちはよくわかります。
私も過去に多くの運用法を実践しては失敗していました。昔の私であれば、今の私のメルマガなど軽く読み飛ばして終わりだったと思うのです。
だから、私も最初の頃は本当に苦しみ悩みました。
いくら頑張ったって利益がでないんです。
いくら勉強してもダメなんです。
いくらお金かけて情報集めてもダメなんです。
証券会社に就職して、いくら内部情報を集めたってダメなんです。
昔の私は思いつくことを全てやって苦しみ続けました。
でも、それは無駄ではなかった。
苦しみ続けていたときに、林先生の本と出合ったからです。
そのときに「これが、これこそが本物だ」という大きな手ごたえがあった。
それは、いろいろ無駄なことをやって苦しんだからこそわかった手ごたえだったともいえます。何の苦労もせずに林先生の本をよんだとしたら、ここまでの感触はなかったかもしれません。
そして決めたんです。
「これに僕の最後の希望を全て懸けよう。」
その時から、私はやっと「正しい運用法」の実践を始めることが出来ました。
最初に損をしていろいろと苦しんだからこそ、林先生の本を読んで「この本だ」という確信が持てたともいえます。
それからもいろいろな失敗をしてきました。
でも、その失敗のほとんどは先生の教えを守らなかったためのもので、全て私のだらしない性格によるものです。
人には向き不向きがあります。
私のオススメする運用法が、合わないという方も沢山います。
私がメルマガやブログで書けることは、「私はこうやってFXで利益を出している」ということだけです。そして、利益を出していくやり方を出来るだけ詳しく書いていければと思っています。
私のやり方が合わずにメルマガをこのまま解除していく方も多いでしょう。
でも、忘れないでくださいね。
FXの成果を決める第一歩を間違えないでくださいね。
「正しい運用法をみつけられるかどうか」
これ、とても大事です。
そして、多分私がやっているのは「正しい運用法」のひとつです。
将来、FXでの展望が開けずに悩んだら思い出してください。
そういえば・・・・・キヨヒサというおかしな奴が「俺のは正しい運用法だ」とかいっていたなぁ。
あのメルマガ、まだ続いているかなぁ。
そして「相場生活入門」とグーグルに打ち込んでみてください。
続いていたら再登録してくださいね。
人間何事も経験することに無駄なことはないとよく言われます。
FX運用法を見極めるのも経験が必要なのだという気がします。
今は何も感じないかもしれない。
でも、しばらくしてから「あれって、もしかして大事かも?」と思うときがくるかもしれません。
その時に、私のメルマガが正しい運用法をみつけて実践していくために少しでもお役に立てばと思います。
「宮本武蔵 五輪書 地の巻」はここで終了です。残りの4つの巻は少し時間を置いてから連載する予定です。
長い期間、連載にお付き合いいただきありがとうございました。
目次 FX五輪書
FXで利益を出すといっても、特に変わったことをやっているわけではなく基本を大切にしながら日々同じことを繰り返しているだけです。私の運用の基礎部分の大枠は亀千人投資術にまとめてあります。
私がFXで利益を出すためにやっている行動と考え方を宮本武蔵野「五輪書(ごりんのしょ)」を元にまとめたのが今回の連載です。
- 第1回FX五輪書 剣の達人がおしえるFX成功法
- 第2回宮本武蔵とは
- 第3回FXは頑張りすぎると失敗するのはなぜか
- 第4回一芸を磨くことがFX成功につながる
- 第5回FX運用法 役割と磨き方
- 第6回FXで儲かってもあまり話してはいけない理由
- 第7回道を具体的にするFX売買道具の役割
- 第8回師は針 弟子は糸
- 第9回運用力を高める4つのポイント
- 第10回水辺よりも水中が大事
- 第11回FXポジション操作の理想形
- 第12回読者よりの質問:損きりのやり方
- 第13回FXにおける2つの刀とは
- 第14回FX何をやてもダメ・・と思ったら読む記事
- 第15回FX運用法の長所を活かすにはどうするか
- 第16回FX本では教えてくれない利益を伸ばす方法
- 第17回場帖・グラフ 一日一分の記入環境について
- 第18回他人を批判するデメリット
- 第19回場帖トレーダーにオススメ 4冊の教科書
- 第20回FX運用法の探し方 グーグル検証方法
- 第21回場帖記入 2年続けるとわかる事
- 第22回「勝率100%」や「元本保証」の悪質商法にひっかからない方法
- 第23回絶好調は破滅の入り口
- 第24回FX年間利益1億のイメージ
- 第25回最後に勝ち組になれる人
- 第26回FX 運用法の見極め