ふるさと納税 FX投資家の利用法
FXで稼いで税金をガンガン払うからこそ、利用価値の高いのがふるさと納税です。しっかりと利用していきましょう。
ふるさと納税「税金が減っていない」というクレームを頂いた頃の思い出
ふるさと納税は、自分の気に入った自治体に寄付をする制度です。自治体によっては、そのお礼として特産物など各種商品が送られてきます。その内容が豪華なため、年々人気がでてきている制度です。
ふるさと納税は私も2012年度申告から利用しています。今年で4回目となります。
最初の年は沢山の自治体に申し込んだのですが、2年前からは温泉にも使える商品券をくれる自治体1か所だけにしています。私達にとってのふるさと納税メリットには、大きく2つあります。
- 自己負担額の2,000円を除いた全額が控除の対象となる。
- 地域特産物なや商品券などが受け取れる。
例えば、50000円寄付したとすると、自己負担額2000円を差し引いた48,000円分税金を減らす効果があります。
その上で、商品が受け取れます。仮に、10000円寄付で5000円相当の商品が受け取れる自治体であれば、50000円寄付で25000円相当の商品が受け取れることになります。
つまり、実質負担は2000円で25,000円の商品を受け取る感じとなるわけです。
これは、お得ですよね。
私が始めた3年前は「その制度、本当に大丈夫なの?」なんて感じでした。3年前にメルマガで紹介したときは、「税理士に相談したらそんなに税金が戻ってくるはずがないと言われた」という内容のメールを頂いたこともあります。
また、所得税の確定申告の段階で「税金が戻ってこない!」というクレームに近いメールを頂いたこともあります。
「ふるさと納税」は、ルールを守ってやれば所得税+住民税の合計ではしっかりと税金が減ることになり、自己負担額は2000円で収まる制度です。でも、最初から全てを把握できる方はあまりいない気がします。
実際、私も最初のふるさと納税は「本当に税金が減るだろうか」とかなりドキドキしておりました。6月に届く住民税明細をみてしっかりと税金が減っているのを確認するまでは安心できませんでした。
でも、2年目以降は楽しく利用させていただいております。日本全体でも、昨年くらいからかなり多くの方が利用するようになっています。
最近は、テレビなどでも取り上げられるようになったため「ふるさと納税」で魅力的な商品を用意する自治体が大幅に増えたせいもあるのかもしれません。
総務省がポータルサイト開設
今年の新しい動きとしては、総務省がふるさと納税向けのポータルサイトを開設したことです。
民間サイトでふるさと納税で成功しているサイトも多いため、本来であれば総務省などがこういうサイトを開設すると民業圧迫にもなりかねません。
ただ、ふるさと納税情報はネット上に沢山あるのですが、正確に書かれていないものも散見されます。ふるさと納税制度の正確な知識を即すという意味ではやむを得ないのかもしれません。
ただ、このサイトではふるさと納税の比較や人気ランキングなどはありません。総務省のサイトでは正確な知識習得を中心として、お目当ての商品を探すのは民間サイトを利用するという使い方が良いと思います。
FXと相性の良いふるさと納税
この連載でも何度か書いていますが、FXや株式の税金は給与所得者であれば1500万円レベルの方が払う税率と同等の重税という側面があります。
FXで利益を出し税金も沢山払う訳ですから、何かちょっとくらいは楽しみが欲しいものです。
「ふるさと納税」は、税金を沢山払っている人ほど楽しめるようになっています。FX投資家にとっては利用価値大の制度と言えます。
10000円寄付しても50000円寄付しても、自己負担額2000円は一緒です。中には、100万円寄付するような方もいるようです。仮に、上限100万円の方が100万円寄付しても自己負担額は2000円で済むので、寄付金100万円のうち99万8千円は税金を減らす効果となります。
FXで利益を出して税金を払うことが確定したら「ふるさと納税」はぜひとも利用したいものです。
ふるさと納税は、12月に手続きしても翌年3月に行う確定申告で利用できます。FXで正確な利益が見えてくるのは、12月くらいになることが多いですよね。
でも、12月に大きな利益がでることが確定してもそこから税金を大幅に減らす方法はありません。なので、今年の利益をある程度確認してから寄付金上限の範囲内で効果的に「ふるさと納税」を利用することができます。
でも、手続きは12月月初には始めたほうが良いです。私も最初に利用したときは、クリスマスくらいの時期からバタバタとやりました。ギリギリ間に合ったのですが、冷や汗ものでした。
今年からは大きな改正もあります。
昨年までは、上限枠が10000円以下という方も多く自己負担額2000円を考慮するとメリットがほとんどない方もいました。でも、今年からはそういう方も大幅に減ることになります。
上限自体が2倍になったからです。
この改正点については、次回まとめさせていただきます。
FX税金2015 目次
連載FX税金2015の目次です。
- 第1回:勢い止めるべからず FX税金対策禁止事項
- 第2回:株式投資家は税金払い過ぎになりやすいのはなぜ?
- 第3回:未決済ポジションの為替差益に税金が発生するケース
- 第4回:スワップポイント税金は2種類
- 第5回:FX利益20万円以下なら無税の誤信
- 第6回:確定申告しないFX 2つの方法
- 第7回:住宅ローンと専業トレーダー
- 第8回:税金のかからないスワップ投資7つのポイント 準備編
- 第9回:【その1:FX口座選定】税金のかからないスワップ投資7つのポイント
- 第10回:【その2:通貨ペア選定】税金のかからないスワップ投資7つのポイント
- 第11回:【その3:ポジションは未決済のままにする】税金のかからないスワップ投資7つのポイント
- 第12回:【その4:年間スワップポイントの把握】税金のかからないスワップ投資7つのポイント
- 第13回:【その5:決済ポジションの把握】税金のかからないスワップ投資7つのポイント
- 第14回:【その6:含み益が大きくなった場合】税金のかからないスワップ投資7つのポイント
- 第15回:【その7:含み損が大きくなった場合】税金のかからないスワップ投資7つのポイント
- 第16回:バスケット通貨運用 個人でのやり方と無料ツ−ル
- 第17回:株券でのスワップFX メリットと注意点
- 第18回:「米ドル売らず 南アフリカランド買わず」スワップ投資通貨ペア選びの基本基準
- 第19回:スワップポイント振替制度 2社比較
- 第20回:税金のかからない範囲でやる「スワップポイントサヤ取り」
- 第21回:スワップポイントサヤ取り 心理面で大切な2つのポイント
- 第22回:スワップポイント変動への対応 スワップポイントサヤ取り(異業者両建て)
- 第23回:利益の出しすぎ注意 税金の範囲でやるスワップポイントサヤ取り
- 第24回:画餅の高利回りにご注意
- 第25回:スワップポイントサヤ取り 絶対禁止事項
- 第26回:スワップポイントサヤ取り まとめと念のための資金的余裕記事
- 第27回:税金のかからないFX 2つの方法メリット・デメリット
- 第28回:専業主婦が最初に運用方針を決めないといけない理由
- 第29回:FX法人口座の長所・短所
- 第30回:FX専業トレーダーよりも兼業トレーダ 断然有利の現実
- 第31回:FX税金を減らす基本 必要経費と税額控除
- 第32回:ふるさと納税 なぜお得なの?
- 第33回:ふるさと納税015年改正点「控除上限2倍」
- 第34回:ふるさと納税ワンストップ特例制度
- 第35回:1万円寄付で後世に名を残す 2015年ユニークなふるさと納税事例
- 第36回:国民年金基金 確定という安心感とリスク
- 第37回:確定拠出年金(401K) インフレ時代にも対応できる制度
- 第38回:勝者の鉄則 FX投資家が1月に必ずすべき事
- 最終回:驕兵必敗 驕れるFX投資家に訪れるのは破滅のみ
- おまけ:住宅ローン 審査の緩い銀行の探し方
FX税金に関する記事は下記にてまとめてあります。