全体ポジション 2倍返しが目安
全体ポジションの利益確定基準の15円は、「スワップポイント+値上がり益で3万円がだいたい2倍になる水準」を目安に設定しました。
でも、毎月1600豪ドルくらいの買いポジションで15円上昇だと1600×15=24,000円の利益なので2倍にはなりませんね。でも、2年くらい保有してスワップポイント累積分を考慮すれば、2倍くらいになります。
これは、前回の資産倍増計画で2倍達成した大和証券くりっく365口座の数字を思い出して頂くと納得いただけるかと思います。
この結果と10年の長期運用ということを合わせてみると、この基準をクリアすることが10年の間には何度かあるかもしれません。
無論、いろんなパターンがあるだろうと思います。
現在のように豪ドルが数ヶ月で20円くらい上昇するような局面だと2年どころか半年くらいでこの利益確定基準到達となります。
また、スワップポイント水準が低下し続けた場合、2年以上保有しても大和証券くりっく365口座での決済のように利益の3割がスワップポイントとはなりません。
環境変化でいろんなシナリオがあります。この辺は柔軟に対応していきます。利益確定基準は、「絶対に利益確定しなければいけない」というわけではありません。
まだまだ豪ドルが強いと思う局面であれば、しばらく様子をみていても良いでしょう。勿論、ポジションの一部だけ決済して様子をみるという形でも構いません。
「損きりは素早く 利益確定はゆっくりと行う 〜相場格言」
スワップ投資の利益確定は、この格言どおりにゆっくりやっていって大丈夫です。この運用法で今のところ損きりは想定していません。ここは、基本ルールの準備資金が大きな役割を果たします。
全体ポジションとは別に個別ポジションの決済ルールもあります。
個別ポジション 3倍返し
- 個別ポジション買値より20円以上上昇したら利益確定検討
- 個別含み益がスワップ込みで3倍になったら利益確定検討
純ドルコスト平均法は、今後豪ドルが暴落局面でも買い続けていきます。そのため、上昇局面に入ればかなりの下値で買って大きな含み益が出ているというポジションも発生することになります。
そういったポジションを一旦利益確定することもありです。
20円は、スワップポイントなしでも為替値上がり益だけで個別ポジション利益3が万円を超える水準です。
ただ、むやみにこのルールで個別ポジションを決済することはしない予定です。なので、この利益確定基準は少々キツ目にしてあります。
キツ目に設定したのには理由があります。
こういう運用法でこまめに売買すると、失敗することが多いのです。特に「上げ相場の途中で決済を繰り返す」パターンが多くなり、大きな波に乗り損ねてしなう可能性があります。
こまめに売買していると、後からみて「あのままもっておいた方が得だった」ということはよくあることです。
相場の上げ下げをうまくとらえて売買していけばいいのですが、それを上手にやるのは至難の技です。少なくとも私レベルでは出来ません。数年くらいなら調子が良いこともあるのですが、調子を崩してしまえば資金を危険にさらすことになります。
裁量トレードには波があり、個人差もあります。
この運用法は、個人差もほとんど出ない。そして運用技術の差も関係ないところがいいところです。
ただ、相場展開によっては「ここが天井圏」と思えるような時期が数年に一回はあります。そういった時期には、少しポジションが減らせるようにしておくルールが必要なので作ったルールです。
決済するポジションは柔軟に対応
純ドルコスト平均法は、毎月買いポジションを作っていきます。その平均値が「買い平均値」です。ですので、買い平均値から15円以上上昇という状況は個別ポジションでみると利益状況がかなり違ってきます。
- 2年前に作った買いポジションには大きく利益が乗っている。
- 前月作った買いポジションには利益はまだ乗っていない。
全部にするか、一部の買いポジションを決済するかはまだ決めていません。その時点での豪ドル環境によってこの辺は決めるつもりです。
- 上昇相場末期であれば全ポジションを一旦決済
- 微妙なときは一部ポジションを決済
- まだまだ先がありそうな時は決済せずにそのまま保有
いずれにせよ、1000万円が近くなる形にもっていくチャンスと出来ればと思っています。
次回より運用停止のルールに入ります。
FX積立 純ドルコスト平均法 理論編 目次
- 第1回FXを使って10年で1000万円つくるには
- 第2回10年で1000万円のシナリオ FXを使って月3万円積立
- 第3回FXドルコスト平均法 現実運用から感じる効果と怖さ
- 第4回キヨヒサより有利にポジションを作る方法
- 第5回レバレッジ5倍でスワップポジション作り続ける理由
- 第6回予備資金の役割 FX純ドルコスト平均法のポイント
- 第7回定期買いと下げ相場への対応
- 第8回暴落時代に始めたドルコスト平均法 体験談
- 第9回FX積立 やる気がおきないときの対応
- 第10回ドルコスト平均法 利益確定までのルール
- 第11回FX1000pips以上 3つの利益確定基準の根拠
- 第12回FX利益 2倍返し・3倍返し 当たり前の理由
- 第13回運用停止ルール 純ドルコスト平均法のやり方
- 最終回銀行積立とFX積立 1000万円作るならどっちが有利
- 補足レバレッジ下げるスワップポイント効果一覧表
- 補足純ドルコスト平均法 予備資金を入れた効果表
運用状況は以下を参考にして下さい。