3年目の浮気は許さない・・・というFX大損防止ルール 1億円ためてみよう第15回
FXで大損しやすい時期というのがあります。まずは、FXを始めたばかりの頃です。その次がある程度慣れた3年目くらいのときです。3年目の浮気ぐらい多めに見てよ」という歌詞のごとく、男女関係にもつれが出るのも3年目あたりが節目ですが、FXもその辺は似ています。
純ドルコスト平均法で3年目というのは、最初はおっかなビックリ買ってあったポジションが無事利益確定をしてくれて自信がついてくる時期にあたります。この自信がなかなかクセ者で大きな勝負をしたくなるという悪い傾向があります。今回の利益確定後の資金取扱ルールは、その辺を想定して作成しています。安全性を考慮して再投資の際のレバレッジに制限をかけているのがこのルールです。
利益確定後の再購入ルール
買いポジション作成ルールの続きです。毎月積立によって作成している買いポジションはいずれ利益確定決済をすることになります。決済後の資金は、その後に再度買いポジション用の資金となります。この時の買いポジション作成ルールがこれです。
「利益確定後の再投下資金は最大レバレッジ2倍以内とする」
最初は、レバレッジ0〜4倍の範囲内で買いポジションを作成するのですが、利益確定後はレバレッジ2倍に統一しています。これには2つの理由があります。
- 資金管理を複雑にしすぎないため
- 高レバレッジで投下することによるリスクを減らすため
「資金管理を複雑にしない」の意味は、純ドルコスト平均法を私が始めた2年前からやっている方はご経験されていると思います。決済した後の資金で再度買いポジションを作るときというのは、新規の積立資金とこれまでの利益確定分が混同してしまって混乱しやすいのです。
こういう積立形式の運用は、複雑にすると不測のミスも起こりやすくなります。そういうことを防ぐというのが一つ目の理由です。
「高レバレッジで投下することによるリスクを減らす」
これも重要です。利益確定後の資金を勢いに任せて4倍で投下してしまうと後で大きく下げたときに厳しい状況になることも想定されます。その厳しい状況を防ぐために、利益確定後は低レバレッジに抑えました。
実は、これは豪ドル円のスワップポイント低下とも関係があります。始めた2年前は豪ドル円のスワップポイントがまだまだ高い時期でした。その前年までは1万通貨で100円台の時期があったため、いずれそこまで復活するかなと思っていた時期でもあります。
スワップポイントが高ければ、レバレッジを少し高目にしてもある程度の時期保有することでスワップポイントが累積してレバレッジを下げてくれる効果があります。でも、現状の60〜70円くらいの水準だとこの効果はかなり薄くなります。
これ以上下がる可能性もないわけではないので、安全策をとることにした次第です。
3年目以降の大損を防ぐルール
3年目以降の運用ルールとしてはもう一つ安全策を用意してあります。このルールです。これは、3年目以降の大損を防ぐ目的で作ったルールです。
「3年目以降レバレッジが2倍を大きく超えているときは上記規定に縛られずに下げるのは可」
私の純ドルコスト平均法口座も今月から3年目に突入します。今月より予備資金を解除していることは連載前半にも書かせていただきました。
参考記事:予備資金をお忘れなく
これから始める方は、予備資金を用意していただきたいのですが、2年後には基本的に解除していただいて大丈夫だろうと思います。ただ、この資金の後ろ盾が無くなることによる対策として作ったのが上記ルールです。
大した下げ相場でもないのにいつの間にかレバレッジが高くなっているようなときがあるかもしれません。そういう時は、その後の数ヶ月の積立でレバレッジを下げていくように調整します。
まだまだ高値圏かもしれないと感じるところでは、レバレッジを上げていかないようにしています。
豪ドル円には、ある程度決まった値動きがあります。慣れてしまえば難しくはないのですが、それを頭に入れておけば大怪我をすることはあまりありません。豪ドル円での大損の一番の原因は「油断」と断言してもよいかもしれません。
ある程度下げそうなところになってきても、油断せずにやっていればあまり心配は要りません。
ここまで安全策をとる必要あるのか?
こういう意見もあります。私は、「ある」と思っています。この純ドルコスト平均法は、多くの読者がやっている投資法でもあります。安心して、しっかりとお金を増やして頂くためには大切だと思っています。
閑話休題
ちょっとFXから離れます。
私の息子も来年から幼稚園に入園させる予定にしています。希望しているのは私立の幼稚園なのですが、私立のせいか毎月の費用が結構かかるんですね。
「幼稚園でもこれくらいかかるんだ〜」などと妻と話し合っています。
私としては、将来のために礼儀作法やマナーなどの基礎を身につけさせたいので少々費用がかかってもちょっと厳しいと評判の私立幼稚園へ入園させるつもりです。公立ではちょっと不安なのです。私の近所の公立幼稚園や保育園は私達の希望する教育めいたことはやってくれないようなのです。
全部公立であれば学費は安いと言われてはいても実際にはこうやって私立を選ぶこともあるんですね。
現実に子供を持って初めてわかりました。
これから小学校・中学校・高校となれば学費も更に必要になります。資金的余裕がないからこの学校を諦めようということもあるかもしれませんが、出来るだけないようにしたいです。
しっかりと学んで将来は世界で活躍できるようになって欲しいと願っています。
どこかの局面でこの純ドルコスト平均法の資金が役に立つこともあるかもしれません。読者の中にも、私と同じ目的で純ドルコスト平均法積立をやっている方が何人かいらっしゃるようです。
自分のため家族のため、しっかりと増やしていきましょうね。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。