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大損失とドルコスト平均法  1億円ためてみよう第6回

ドルコスト平均法を利用した運用は、その仕組みのなかに有利な売買を自然にできる仕組みをもっています。それを通常とは別の視点で説明させていただきます。ドルコスト平均法の運用上の優位性として大損失しにくいという点が挙げられます。

大損失とドルコスト平均法

大損失 ドルコスト平均法

あまり聞きたい話ではないかもしれませんが、まず「大損失の典型的パターン」について書かせてください。

 

FXで大損失となるパターンは大体決まっています。FXを始めたばかりの方は「最初から全然儲からなくて大損失まで突き進む」と想像するかもしれませんが、それは稀です。

 

皮肉な話ですが、最初から全然取引がうまくいかないと、損失が少ないうちに嫌になってしまうので大怪我まではいたらなくて済むからです。大損失になるパターンは、「短期で大儲け」あるいは「儲かったり損したり」という状況からハマりまることが多いのです。そのハマり方も大体決まっています。

 

「売買で調子よく利益がでているのでポジションを増やそう」

 

こう思い始めたところが出発点です。

 

もっと利益をだそうとして、それまで1万通貨くらいでやっていたのを3万あるいは5万と増やしてしまうんです。そこで想定外の為替変動が起きて一気に損を膨らませてしまいます。

 

  • 1万通貨で1000pipsの利益であれば10万円の利益
  • 5万通貨で1000pipsの損失であれば50万円の損失

 

売買で取った損益の値幅は同じなのに、売買ポジションを増やした分だけ損失額は大きく膨らみます。ここで熱くなってしまうと更に深みにはまります。どんな運用法でも好調のときと不調のときがあります。好調のあとには不調となるのですから好調時にポジションを増やせばその後の不調期に苦しむだろうというのは頭では誰もがわかっています。

 

でも、人間というのは不思議なもので好調であればあるほどポジションを増やしたくなります。そして、ポジションを増やした後に不調期に突入して苦しむこととなります。


江戸時代からの大損失パターン

私もこのパターンは何度も経験していて苦しみました。相場格言でもこの失敗を防ぐための言葉がいくつもあります。

 

「扇型の建て玉は、はなはだ心得ちがいなるべし」〜 米相場格言

 

扇型の建て玉というのは、買いポジションであれば値が上がれば上がるほどポジション数が増えて扇を開いたような形になることをいいます。

 

  • 93円買い   1万通貨
  • 95円買い   3万通貨
  • 97円買い   5万通貨
  • 100円買い 10万通貨

 

調度こんな感じです。見るだけでも危なげなポジションの作り方ですよね。リスクの高さは一目瞭然です。無論、上げ相場が続けば利益も大きくなるのですが下げだすと一気に含み損へと突入します。

 

最初は少数のポジションでちょこちょこと利益をだしていたのが、相場が動いて利益が乗ってくると気持ちが大きくなって売買数を増やしてしまうことでこの形になります。江戸時代の米相場のときより、これによる大損失はよくある話だったのです。

スワップ投資では特に注意

「調子がよいからポジションを増やす」というのは、スワップ投資をする方は特に慎重にやらねばなりません。スワップ投資で調子が良いときというのはほぼ決まっているからです。

 

「売買対象通貨がかなり上昇している時」

 

私のスワップ投資は豪ドル円専門ですので、豪ドル円がかなり上昇しているような時ということになります。当然のことながら、上がれば上がるほど下落・暴落のリスクが高くなります。こういう時に当初予定していた以上のポジションを作るようなルール変更などは絶対にやってはいけません。
でも、ポジション増やしたくなるんですよね。

 

私も、「今回はまだ上昇しそうだから勝負をかけようか」という気持ちになることがあります。そして、自分の欲を押さえきれずにポジションを持ってやられるパターンに突入というパターンで昔はよくやられました。

ポジション増は下げ相場が理想

スワップ投資では、理想的なポジション増加のタイミングは、大きな下げ相場のときです。心の余裕があれば、大底を感じるくらいの動きとなったときがポジションを増やすチャンスです。

 

でも、こういうときは下げ相場で既存ポジションが大きな含み損を抱えていることも多く心の余裕がなかったりします。そして、心に余裕があっても大きな下げのときほど「もっと下がる」と弱気になってしまいポジションを作る気持ちが萎えてしまいます。

 

頭の中では「大底くさい。ここで作れば良さそうだ」と思っても勝負はなかなかできません。

 

「盛時におごり 衰時にくじける」

 

これは、人間の根本にある心理です。この心理が邪魔をして、ポジションを増やして大きく利益を伸ばすというのはなかなか出来ません。通常の裁量トレードで、これらの問題をクリアしていくには運用技術を磨いていくということになります。

 

ドルコスト平均法は、この問題点を解決する効果があります。

ドルコスト平均法 ポジション増での優位性

「盛時におごらず 衰時にくじけず」

 

ポジションを増やしていくためにはこれが重要なのですが、現実にうまくやるのは難しいものがあります。理想としてはこうできるといいんですよね。

 

  • 相場が好調だからといって沢山のポジションを作らない。
  • 相場が不調のときこそポジションを多目につくる。

 

裁量トレードで意識的にこれを実現するのは至難の技です。でも、これを誰でもできるようにする方法があるんです。

 

そう、ドルコスト平均法ならこれがちょっと出来ます。

 

既にお気づきの通り、これってドルコスト平均法での買い方そのものですよね。ドルコスト平均法では、たとえ同じ積立額でも相場が下がってくれば買いポジション数量は増加します。

 

  • 1豪ドル=100円 10万円でレバレッジ1倍の買いポジション
  • 10万円÷100円=1000豪ドル

 

  • 1豪ドル=80円 10万円でレバレッジ1倍の買いポジション
  • 10万円÷80円 =1250豪ドル

 

同じレバレッジでも購入数量は下げれば下げるほど増えていきます。逆に、相場が上がれば購入数量は自然に減っていきます。

 

無理な売買をしなくても、自然に理想的な売買に近い買いポジション増ができてしまいます。私のドルコスト平均法ではレバレッジにも変化を加えるため、下げ相場突入時の売買数量にはさらに大きな差がでて効率的になります。

 

これは、現在保有しているポジションの作成状況をみるとご理解いただけるはずです。

 

参考:ドルコスト平均法 ポジショングラフ

 

小さい字ですが、白地の数字が購入数量です。豪ドルが高値圏にあるときは、1000豪ドルくらいの購入数量が80円台などに大きく下げたときは3000豪ドルく以上に増加しているのが確認できます。

 

素直に書きますが、ドルコスト平均法でやっていても暴落気味のときに買いポジション数量を増やすのは勇気がいります。そういうときは、無理せずにレバレッジを低目にしてもよいことにしてあります。

 

そんなビビりながらでも、現在の成績はキープできています。ドルコスト平均法効果というのは凄いものだと改めて感じる次第です。

1億円ためてみよう 目次

 

純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。

 

SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況

2014/09/30


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