無税範囲のFXその4: FXオプションでやる方法

無税範囲 FXオプション FX リスク

税金のかからない範囲で運用する4つの方法、今回は4つ目「FXオプションを使ったやり方」です。

 

この方法は。「リスクを抑えて利益も税金のかからない範囲にきっちり収められる」というメリットがあります。

 

そのやり方と注意点を2回の分けてまとめていきます。

 

4つの方法、他の3つについては以下の記事を参考にされて下さいませ。

 

スワップポイントサヤ取りとリピート系自動売買でのやり方

 

スワップ投資でやる方法

 

では、4つの目の方法「FXオプションでやる方法」、始めさせていただきます。

 

 

FXオプションの概略

 

FXオプションの大まかな特徴は、下記ページにてまとめています。

 

 

上記ページでもまとめていますが、FXオプションでは4種類の売買ができます。

 

コールオプション(買う権利)とプットオプション(売る権利)という2種類の権利があり、それぞれに「買い」と「売り」があるからです。

 

  1. コールオプションの買い・・上げ相場で有効
  2. コールオプションの売り・・下げ相場で有効
  3. プットオプションの買い・・下げ相場で有効
  4. プットオプションの売り・・下げ相場で有効

 

今回使うのは、赤字で示した2つの売買です。ただ、最初にFXオプションの概略を理解しておく必要がありますので、もう少し説明にお付き合いください。

 

FXオプションでは、単純に上げ相場を攻めるとしても、「コールオプション買い」か「プットオプション売り」の2つの選択肢があります。

 

この2つ、「買い」と「売り」は「損益」「リスクの取り方」が違います。

 

「買い」の特徴

 

  • 利益が大きく出る可能性がある。
  • 損失は限定される。
  • 総合的に勝率は低い。

 

「売り」の特徴

 

  • 利益は限定される
  • 損失は大きくなる可能性がある。
  • 総合的に勝率は高い。

 

パッと見ただけだと「買い」の方が良いように感じるかもしれません。

 

ただ、手堅く利益を積み上げていけるのは「売り」の方です。「売り」は利益上限はあるものの、利益を出しやすいという特徴を持っているからです。

 

FXオプション「売り」は、こういう書き方が出来ると思っています。

 

利益上限という「制約」がある代わりに、低リスクで利益が出やすくなっている。

 

この特徴は、いろんな売買で活かせます。

 

私も、「売り」を使ったポジションをいくつか保有しています。

 

 

 

 

税金のかからない範囲でのFXオプション取引でも「売り」が有効に使えます。

 

  • 利益は税金のかからない範囲で良い。
  • リスクは出来るだけ低くしたい。

 

「リスク低く、扶養家族となる範囲内で運用したい」という方には、この方法は合うと思います。

 

「リスクを高くするか・低くするか」も自分で決められます。

 

まずは、どうやって仕掛けていくのかの大まかなやり方をご説明します。

 

  1. 大まかなやり方
  2. 具体的なポジションの取り方

 

この順番で2回に分けてまいります。

 

税金のかからない範囲でのFXオプション 概略説明

 

税金のかからないFXオプションで具体的に使うのは、以下の2つです。通貨は米ドル円としておきます。

 

  • コールオプション売り
  • プットオプション売り

 

この2つの売りポジションの利益・損失の出方には3つの特徴があります。

 

「売り」の特徴

 

  • 利益は限定される
  • 損失は大きくなる可能性がある。
  • 総合的に勝率は高い。

 

やり方その1:「仕掛け」相場の方向性に合わせてポジションを作る。

 

まずは、2つの「売り」のどちらを使うか決めます。

 

  • コールオプション売り・・米ドル円が下げそうな時
  • プットオプション売り・・米ドル円が上げそうな時 

 

FXでのスワップ投資と違って「スワップポイントが受け取れる買いポジション」にこだわる必要はありません。

 

「今年は下げ相場」と自信があれば、コールオプション売りを仕掛けても利益を出せます。

 

ここも、FXオプションの有利な点です。

 

「FXと同様米ドル円買いポジション」でやりたい」という時は、プットオプション売りを使います。

 

実は、私がよく使うのも「プットオプション売り」です。

 

プットオプション売りは、米ドル円が大きく下げた場合には、FXオプションの最終期日である権利行使日が過ぎると米ドル円買いポジションに変身するという仕組みになっています。

 

つまり、「プットオプション売り」は、権利行使日の米ドル円値で運命が2つに分かれます。

 

  • 権利行使価格より上昇:利益受取のみで終了
  • 権利行使価格より下落:利益受取+米ドル円買いポジション

 

想定通り米ドル円が上昇すれば、税金のかからない範囲の利益を受け取ってめでたしめでたしとなります。

 

もし下落した場合でも、その年の利益は受け取れます。

 

発生した米ドル円買いポジションでは毎日スワップポイントが発生することになります。それをそのまま翌年の利益に組み込んでいくという感じで繋げていけます。

 

この流れは、前回紹介した記事のようなやり方です。

 

 

ただ、サクソバンク証券のスワップポイントは、「スワップポイント振替機能」はなく、発生したらそのままその年の利益に認識されるタイプです。

 

一工夫必要ですので、この辺は後述させていただきます。

 

やり方その2:仕掛けた後

 

FXオプション「売り」の仕掛けではいきなり利益が発生します。

 

例えば、「利益30万円」で11月に仕掛けたら、その時点で利益30万円が確定します。

 

ここ。他の3つの方法と大きく違う点ですね。

 

他の3つの方法は、いずれも「スワップポイントの蓄積」「売買利益の蓄積」などが必要です。1日や2日では大きな利益は出せません。

 

でも、FXオプション「売り」はポジションを作ったその日に利益が発生します。

 

12月にポジションを持っていきなり30万円の利益を出す、ということも出来てしまう訳です。

 

あとは、満期まで保有するだけです。

 

「最初の利益を受取、満期まで保有することでその利益を確定させる」

 

これが、FXオプションを使った税金のかからない範囲でやる基本形になります。

 

FXオプションは、「途中決済」もできます。

 

この場合、仕掛けたときは「利益」ですが、途中決済したときは「損失」となります。これが、FXオプション「売り」の特徴です。

 

この仕組みは、何度かポジションを持てば理解できるようになります。

 

サクソバンク証券の管理画面の見方についても、簡単に補足させていただきます。

 

この画面では、「ポジション作成時の利益受取」と「決済時の損失」の差引金額が表示されています。

 

実際の管理画面画像は、この記事をご覧ください。

 

 

じっくりと見て頂きたいのは、この記事の「資産倍増計画ステップ1:保有ポジション状況」のところです。

 

満期までの途中段階は、だいたいこんな感じで推移します。

 

仕掛け時に受け取った利益が「プレミアム受取利益」です。途中決済すると出る損失が「含み損」部分です。

 

サクソバンク証券管理画面で表示されているのは、この両方の損益の「差引損益」です。

 

プレミアムには時間的価値などが入っていて満期が近くなると値が下がっていくという特徴があります。

 

相場急変などで「途中決済」したくなることもあると思います。その場合は、一旦受け取った利益は損きりで相殺されるということになります。

 

やり方その3:満期:利益確定

 

満期まで保有すれば、最初に受け取った利益がそのまま確定ということになります。

 

課税対象としては、仕掛けた年に利益・途中決済したらその年に損失という具合です。

 

今年仕掛けて来年途中決済すると、「今年は利益」「来年は損失発生」という形になります。

 

満期まで保有し続ければ、利益受取は確定するものの、それだけでは済まない状況も起こります。

 

先程書きましたが、FXオプション「売り」は満期時には、その状況によって2つの運命が待っているからです。

 

プットオプション売りの場合は、この2つです。

 

  1. 権利行使価格より上昇:利益受取のみで終了
  2. 権利行使価格より下落:利益受取+米ドル円買いポジション

 

どちらにしても、利益受取が満額確定しますので、税金のかからない範囲の利益という本年度の目標は達成できています。

 

米ドル円買いポジションの発生が、今一つイメージできないかもしれません。

 

これは、こういうことです。

 

権利行使価格が、米ドル円108円だとしましょう。

 

権利行使日の米ドル円値が108円以上であれば利益受取だけでポジション消滅で取引終了です。

 

でも、108円未満だったら「米ドル円108円の買いポジションが発生します。

 

こうなった場合の対処は、次回書かせて頂きます。

 

この方法のリスク

 

この方法でやる場合に、絶対に意識しておかねばならないリスクがあります。

 

それは「売買不能のリスク」です。

 

FXオプションは、「途中決済」ができなくなるリスクがあります。

 

サクソバンク証券のHPでは、こう書かれています。

 

ーーーー

 

サクゾバンク証券HP:「FXバニラオプションに係るリスク」より

 

原資産の価格が急変動したり流動性が低下したりするなどの状況によっては、スプレッドが拡大する、あるいは価格そのものを提示することができないことがあり、お客様が意図した取引ができない可能性があります。特に満期日の近いオプションでは流動性の低下により価格提示が行えない場合がありますのでご注意ください。

 

社員さんに直接聞いたところによると、この現象は「為替相場が権利行使価格から大きく動いたときなどに起きることがあるそうです。

 

何円動けば売買出来なくなる等の基準はないそうです。

 

こうなった場合は、「途中決済」が出来なくなります。

 

どんな展開になっても決済ができないので、充分に余裕を持たせて行う必要があります。

 

私自身、この状態はまだ経験したことがありません。

 

これが起きることを想定した備えとして「長期保有前提のポジションは1万通貨30万円の資金を入れる」ようにしています。

 

FXオプションには、損失抑制効果もあり、同じ5円の変動でも含み損増加は3円前後で済むという傾向もあります。

 

 

これを考慮すれば、「資金はFXよりも少な目でもよいのでは?」という意見もあるかもしれません。

 

ただ、大荒れ相場となれば、どういうことになるのかは予想が出来ません。

 

2019年初頭のフラツシュクラッシュのように、今まで予想もしない値動きが今後起きるかもしれません。

 

全て予想することは不可能ですが、何が起きても大丈夫と思える体制だけは意識して整備しておくべきです。

 

FXオプションで長期保有ポジションを持つつもりであれば、この部分は絶対に意識しておかねばならないリスクです。

 

こう書くと、多くの方が「危なそうだから止めておこう」と感じると思います。

 

それでいいんです。

 

でも、読者の中には「積極的にFXオプションで利益を得たい」という方も相当いらっしゃいます。

 

多くの要望があるので、今回記事にまとめているということでもあります。

 

ただ、実際に運用される場合は、まずは私の運用状況などを観察することから始めてください。

 

実際に、1万通貨の「お試しポジション」を持つのもおすすめです。

 

いきなり、大きな資金で大きなポジションを取るのは絶対に止めてください。

 

では、次回は具体的なポジションの持ち方をご紹介させていただきます。


投資家のための税金講座 目次

2019/07/24


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