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FXオプションの含み損抑制効果と測定のための基礎資料(米ドル円)【2019年7月10日】

FXオプション魅力の一つが「含み損抑制効果」です。

 

この効果を活用して手堅く利益を伸ばしていく目的で運用しているのが「米ドル円三方よし戦略」です。

 

 

この効果がどのようなものかの測定のための基礎資料をまとめました。

 

この検証でお見せできるもの

 

  1. 含み損抑制効果そのものの測定と確認
  2. 含み損抑制効果の「限界」

 

皆様のFX取引に有益となる「含み損抑制効果」の理解の一助として頂ければと思って作成しました。

 

 

含み損抑制効果とは

 

含み損抑制効果とは、含み損が増加する局面にFXでポジションを保有するよりもFXオプションの方が含み損増加を少なく出来る効果のことです。

 

この効果は、コールオプション売りやプットオプション売りなどのFXオプション「売り」で発揮されます。

 

FXオプションの仕組み自体については、以下のページにてまとめています。

 

 

例えば、10万通貨買いポジションを保有して1円下落した場合、FXであれば1円×10万通貨=10万円の含み損が発生します。

 

これが、FXオプションでは6〜8万円程度の含み損増加で済むことが多いのです。

 

この含み損抑制効果は、FXオプションの教科書にも書いてありません。私が、運用をしていて見つけた特徴です。

 

運用上はとても有効なものなのですが、一般的には理解しがたいところがあります。

 

それと含み損抑制効果は、どれだけの値動きにも対応できるものではなく「限界」もあります。

 

FXオプションをされていない方に、これらの特徴を理解しやすい形でお見せするには「継続的な検証」が必要になります。

 

その検証のための基礎資料が今回の記事ということです。

 

再掲載となりますが、この検証での目的2つをもう一度載せさせていただきます。

 

この検証でお見せできるもの

 

  1. 含み損抑制効果そのものの測定と確認
  2. 含み損抑制効果の「限界」

 

今回は、2019年7月10日現在の現状確認のための記事です。

 

今後為替相場が変動したあとに定期的に観察していくことで、先程の2つの項目の効果が実際の損益として確認できるはずです。

 

では、現在保有中のポジションをご覧ください。

 

米ドル円三方よし戦略 FXオプション保有ポジション状況

 

FXオプション 含み損抑制効果 2019年7月

 

米ドル円三方よし戦略で保有中のFXオプションポジションは、3本あります。

 

すべて米ドル円プットオプション売り(FXの米ドル円買いポジションと似た性質を持つ)ポジションです。

 

つまり、「米ドル円が上昇すれば利益・米ドル円が下落すれば損失」ということです。

 

この画像の一番右の損益部分が、「プレミアム受取利益ー含み損益」の実質の利益部分になっています。

 

含み損抑制効果は、以下の2つを比較すると確認できます。

 

  • FXオプション差引損益
  • FXポジションだったら発生していたはずの含み損

 

上記画像の実際に保有中のポジションをこの視点で説明していきます。

 

米ドル円現在値は108.90円です。

 

画像一番上のポジションはFXポジションで、下の3本が今回含み損抑制効果測定対象の3本のポジションです。

 

米ドル円プットオプション売り 1本目

 

先程の画像、下から3つ目のポジションです。

 

  • 作成日:2019年3月21日
  • FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
  • 作成時点の米ドル円:110.740円
  • 権利行使価格:110.00
  • 権利行使期日:9月4日
  • 売買数量10万通貨
  • プレミアム:2.358
  • 利益上限:2.358×10万通貨=235,800円

 

プレミアム現在値は1.914です。

 

2019年7月10日現在、このポジションの損益状況

 

項目 損益
プレミアム受取利益 235,800円
含み損 ー191,400円
差引損益 44,400円

 


米ドル円110.74円のときに作った10万通貨のポジションですので、2円近く下落しています。

 

FXポジションであれば20万円近い含み損となるところですが、現在44,400円の利益となっています。

 

米ドル円プットオプション売り 2本目

 

下から2番目のポジションです。

 

  • 作成日:2019年4月26日
  • FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
  • 作成時点の米ドル円:111.600円
  • 権利行使価格:111.00円
  • 権利行使期日:10月9日
  • 売買数量10万通貨
  • プレミアム:2.046
  • 利益上限:2.046×10万通貨=204,600円

 

プレミアム現在値は3.118です。

 

2019年7月10日現在、このポジションの損益状況

 

項目 損益
プレミアム受取利益 204,600円
含み損 ー311,800円
差引損益 −107,200円

 

10万円くらいの含み損ですが、ポジションを作ったときの米ドル円値は111.60円でした。

 

そこから2.7円下落しています。10万通貨のFX買いポジションであればスワップポイント受取を加味しても25万円程度の含み損となっているはずのポジションです。

 

米ドル円プットオプション売り 3本目

 

  • 作成日:2019年7月5日
  • FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
  • 作成時点の米ドル円:107,825円
  • 権利行使価格:107.00円
  • 権利行使期日:11月6日
  • 売買数量3万通貨
  • プレミアム:1.547
  • 利益上限:1,547×3万通貨=46,410円

 

プレミアム現在値は1.136です。

 

2019年7月10日現在、このポジションの損益状況

 

項目 損益
プレミアム受取利益 46,410円
含み損 ー34,080円
差引損益 12,330円

 

このポジションは、作成時の米ドル円値107.825円から1円以上上昇しています。

 

売買数量3万通貨ですので、FXポジションであれば3万円以上の含み益となっているところです。

 

しかしながら、プットオプション売りは「利益上限が決まっている」という特徴があります。このポジションでの利益上限は、46,410円です。

 

このため、このFXオプションポジションの差引損益は+12,330円に留まっています。

 

上げ相場では利益が限定されるという制約があるが、下げ相場では含み損増加抑制効果を発揮してくれる。。

 

米ドル円プットオプション売りポジションは、この制約を理解することで有効に活用していけるようになります。

 

今回、「含み損抑制効果の限界」はお見せできません。

 

この記事を基礎資料として、今後も定期比較していくことでFXオプション有効活用のヒントにして頂ければと思っています。

 

「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。

 

 

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2019/07/10


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