レバレッジ付定期外貨取引 私の使い方
レバレッジ付定期外貨取引は、メリットとデメリットの両方がある制度です。うまく活用できれば有益な制度なので、使いながら内容を把握しているところです。
今回は、その中間報告です。
レバレッジ付定期外貨取引 別の使い方を予定
今回は、ちょっと話をずれしましてSBIFXトレードが始めた新制度「レバレッジ付定期外貨取引」をご紹介します。2015年12月10日よりSBIFXトレードにて新サービス「レバレッジ付定期外貨取引」が始まっています。先日、そのメリット・デメリットを記事にまとめました。
これは、私がやっている純ドルコスト平均法と似たような形の積立を自動的にやってくれるサービスです。ただ、参考記事でも書いたようにスプレッドが少し広目です。
私としては、現状の豪ドル円純ドルコスト平均法はこのまま続けます。
そして、このサービスは別の使い方をするつもりでいます。その使い方とは、「翌年以降のNISA用積立金」です。
無税で投資できる毎年のNISA枠に投資するための資金の一部をこの「レバレッジ付定期外貨取引」を使って少しでも増やしていくつもりでおります。これには、将来の相続対策の意味もあります。
「レバレッジ付定期外貨取引」の使い方は人それぞれです。まだ制度を完全に把握していないので売買ルールは公開できませんが、利用していくうえでの注意点などをまとめてみたいと思います。
レバレッジ付定期外貨取引 メリット・デメリット
「レバレッジ付定期外貨取引」の大まかな特徴は上記ページにてまとめました。日・週・月のどれかで設定した期間に合わせて自動積立をしてくれるので手動の手間は一切かからないというのは素晴らしいです。
スプレッドはちょっと広目なのですが、米ドル円であれば5銭ですので、私としては許容範囲かなと思っています。
私も、まずは制度に慣れるために最低レバレッジの1倍で積立を開始しました。スプレッド以外で注意すべき点としては、証拠金維持率があります。
参考:証拠金維持率の理解重要
最大レバレツジ25倍の通常のFX口座では、証拠金維持率に抵触というのは口座残高がほとんどなくなるくらいの危機的状況なのですが、レバレッジ付き定期外貨取引では、そこまでいかなくても動く安全装置があるのです。
それはこの規定です。
「口座全体の証拠金維持率が100%を下回った場合、外貨購入指値注文は取消され、定期購入に係る注文の受付を一時停止します」
毎月10万円でレバレッジ1倍設定で単純に積立をしていたとします。積立開始して10ヶ月くらいした頃に1割くらい円高局面となり、口座に1割くらい含み損が出てきた場合、証拠金維持率は計算上100%を割ることになります。
そうなると、この規定にひっかかり翌月積立金を入金しても証拠金維持率100%を超えなければ注文の受付一時停止は解除されずに定期購入はされないということになります。
この規定は、「リスクを取らずに安全運転をしつづける」という意味では良い規定です。
でも、私のように「円高時は買い平均を下げるチャンス レバレッジを上げて買い数量を増やしていく」と考えている者にとっては、困ってしまう規定でもあります。そこで、先ほどのページでも書いた方法をとっています。
「15万円入金して5万円でレバレッジ3倍の設定」
5万円でレバレッジ3倍の設定ですので毎月15万円分買うことになり、実質的には「15万円入金して15万円でレバレッジ1倍の設定」と表向き同じです。でも、こうすることでちょっと大きな違いがでてきます。
円高時に勝負をかたい方向け設定 その後の状況
先ほどの設定をした後の状況です。その違いを理解しやすいと思います。
こうすることで、同じリスクでも証拠金維持率を高くしておくことができて資金的余力が数倍違ってきます。円高時期が到来したら、流れに合わせて設定を増やしていくことでレバレッジを上げていきます。
- 5万円でレバレッジ3倍の設定×2本・・実質レバレッジ2倍
- 5万円でレバレッジ3倍の設定×3本・・実質レバレッジ3倍
追加設定金額を5万円ではなく2.5万円などとすれば実質1.5倍という勝負の仕方もできます。
運用対象としている米ドル円は、来年も利上げ傾向継続濃厚です。とはいえ、一方的に上がり続ける訳でもありません。円高時期には、買いはいれずらいものですが、「レバレッジ付定期外貨取引」の自動購入を活用することでその辺のチャンスを拾っていければと考えています。
ちなみに、「レバレッジ付定期外貨取引」口座の利益確定は欲張らずにほどほどでいきます。年間10〜20%もあれば十分と考えているからです。そして、増やした資金をNISA枠での投資に投入していくという流れです。
いずれ、売買ルールがまとまってきたら詳細を記事にしていくつもりでおります。
ドルコスト平均法2015 目次
- 第1回ドルコスト平均法での成功者が少ない理由
- 第2回ドルコスト平均法 上げ相場のメリット・デメリット
- 第3回ドルコスト平均法 下げ相場のメリット・デメリット
- 第4回ドルコスト平均法成功の肝 下げ相場の戦い方
- 第5回ドルコスト平均法 買い続けるための3ステップ
- 第6回豪ドル円大暴落 実は10年に1度だった
- 第7回運用資金増加と成功の道筋
- 第8回安全性の「要」 資金管理ルール
- 第9回ドルコスト平均法 2015年の成績状況
- 第10回FX大失敗 を防ぐ ドルコスト平均法積立ルール鉄則
- 第11回「天井買わず 大底に買う」のための売買ルール
- 第12回利益確定後の再投下資金 売買ルール
- 第13回ドルコスト平均法 初心者の方へ 最初の注意事項
- 第14回ドルコスト平均法 適正レバレッジに合わせて売買ルール変更
- 第15回利益確定のタイミング
- 第16回豪ドル円15円抜き 欲張りな利益確定の理由
- 第17回レバレッジ付定期外貨取引 円高に強い設定事例
- 第18回純ドルコスト平均法成功のポイント その1
- 第19回その2 大底圏を丁寧に拾えるドルコスト平均法
- 第20回その3 FX積立派ポジションは暴落で強くなる
- 第21回その4 レバレッジを変動させることで効果を上げる
- 第22回その5 個人差がでない誰でも成果が望める
- 第23回FX積立運用成功のための必要能力 それは「グリット」
この連載は、SBIFXトレードを使用した純ドルコスト平均法実践のためのコツやルール改良点などをまとめたものです。このドルコスト平均法運用の概要や運用状況は下記にてまとめてあります。