ドルコスト平均法2015
この運用法も開始してから3年が経過しました。今後も堅実にやっていくためのフォロー連載を始めさせていただきます。
ドルコスト平均法とは
2012年より毎月のFX積立を行っています。
これは、ドルコスト平均法効果を利用した資産つくりの一環としてやっています。どなたにでも、FXを利用して積立形式で資産つくりができる方法として考案させていただきました。
こういう企画は、短期で理論だけをお見せしてもなかなかよさを理解して頂けません。そこで、メルマガ相場生活入門では理論とともに2つのフォローを継続してきました。
- 毎月の積立状況記事更新
- 定期的なドルコスト平均法連載
今回の連載は、後者の定期フォローの一環となります。
基本に戻るという意味で、そもそも「ドルコスト平均法とは何か?」という復習をから始めさせていただきます。ドルコスト平均法とはウィキペディアでは以下のように説明されています。
ドル・コスト平均法(英: dollar cost averaging)とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。
高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なる。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされる。価格が下がった場合のみならず、上がったときにも買う点で難平買いとは異なる。
長期投資でリスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われる手法である。上げ相場でドル・コスト平均法を行うと平均購入単価がかえって高くなり、収益を減少させてしまう欠点もある。タイミングを精密に測れないため、値動きの早い商品で、ハイリターンを目指す投資には向かない。
メリット・デメリットのポイントを抜き出してみます。
- 高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種
- 価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利
- 長期投資でリスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われる手法
- 上げ相場でドル・コスト平均法を行うと平均購入単価がかえって高くなり、収益を減少させてしまう
- 値動きの早い商品で、ハイリターンを目指す投資には向かない。
これらは、それぞれドルコスト平均法の特徴をとらえています。
ただ、この運用法で実際に資産を築いたという話はほとんど聞いたことがありません。長期間積立を続けることが苦痛になったり、大きな下げ相場で怖くなって停止させてしまうことが多いためです。
だからこそ「どうしたら続けられるか」という視点でのルールつくりが重要となります。
幸い、私の身の回りには多くの事例がありました。
私のドルコスト平均法体験談
私自身、サラリーマンの頃よりドルコスト平均法積立形式の運用は2度やってきています。いずれも持ち株制度を利用した株式運用です。
私がサラリーマンとなったのは、バブル崩壊直後のころです。それから13年間のサラリーマン人生の間株価は下げ続けました。
その間、私はドルコスト平均法そのものである持ち株制度をずっと続けました。ここまで書くと、「それは儲からんだろう」と感じる方もいるかもしれません。
でもですね。
私のドルコスト平均法口座は、いずれも利益で終了しています。
私は、証券会社と生命保険会社でサラリーマン経験があります。どちらも金融機関のせいか「持ち株会」を利用している社員は沢山いました。
でも、私の知る社員のほとんどが途中で脱落していきました。底なしに続くような株価下落に嫌気がさしてしまったからです。株式の特性を把握しているはずの証券会社社員でもこうなのです。だから、ドルコスト平均法での成功者が少ないというのは納得ができるのです。
でもですね。ここからが重要です。
私はどんなに株価が下げてもやめませんでした。下げ相場でも買い続けていくことで買い平均値が確実に下がっていくことを実感しながらやっていたのです。そして、いつの間にか株価が買い平均値を上回る状況となり最終的に利益となりました。
補足すれば、利益をだせたのには幸運もあったのかもしれません。それは、私の退職時期が2回とも「下げ相場が一段落した時期」だったような気がするからです。
でも、それほど大きく戻した訳でもないので「ドルコスト平均法の効果」を効かせて買い下がっていたことが利益に寄与していることは間違いありません。
FXに応用するチャンス到来
このやり方を、いずれ何かに応用しようとずっと考えていました。
当時、株式やFXでは最低売買単位の関係でドルコスト平均法はできませんでした。基本的に投資信託に魅力は感じていなかったのでドルコスト平均法ができる適当な金融商品がないという状況が続いていました。
FXでドルコスト平均法を可能にしてくれたのがSBIFXトレードです。1通貨から売買という画期的な制度がでたときに、「これでドルコスト平均法ができる」とうれしくなりました。
参考:証拠金5円からできるFX
ということで、株式投資でのドルコスト平均法をFXにアレンジしたのが私の純ドルコスト平均法です。この口座は、1億円に達するまで運用状況を公開していく予定にしています。
運用資金は300万円くらいなので、まだまだ先は長いですけどね(笑)。
続けていくためには、「なぜ最終的に利益となっていくのか」の理解が不可欠です。まずは、通常のドルコスト平均法をもとにどういうメリット・とデメリットがあるのかから始めさせていただきます。
既に、純ドルコスト平均法を始めている方は復習のつもりでお読み頂ければと思います。
ドルコスト平均法2015 目次
- 第1回ドルコスト平均法での成功者が少ない理由
- 第2回ドルコスト平均法 上げ相場のメリット・デメリット
- 第3回ドルコスト平均法 下げ相場のメリット・デメリット
- 第4回ドルコスト平均法成功の肝 下げ相場の戦い方
- 第5回ドルコスト平均法 買い続けるための3ステップ
- 第6回豪ドル円大暴落 実は10年に1度だった
- 第7回運用資金増加と成功の道筋
- 第8回安全性の「要」 資金管理ルール
- 第9回ドルコスト平均法 2015年の成績状況
- 第10回FX大失敗 を防ぐ ドルコスト平均法積立ルール鉄則
- 第11回「天井買わず 大底に買う」のための売買ルール
- 第12回利益確定後の再投下資金 売買ルール
- 第13回ドルコスト平均法 初心者の方へ 最初の注意事項
- 第14回ドルコスト平均法 適正レバレッジに合わせて売買ルール変更
- 第15回利益確定のタイミング
- 第16回豪ドル円15円抜き 欲張りな利益確定の理由
- 第17回レバレッジ付定期外貨取引 円高に強い設定事例
- 第18回純ドルコスト平均法成功のポイント その1
- 第19回その2 大底圏を丁寧に拾えるドルコスト平均法
- 第20回その3 FX積立派ポジションは暴落で強くなる
- 第21回その4 レバレッジを変動させることで効果を上げる
- 第22回その5 個人差がでない誰でも成果が望める
- 第23回FX積立運用成功のための必要能力 それは「グリット」
この連載は、SBIFXトレードを使用した純ドルコスト平均法実践のためのコツやルール改良点などをまとめたものです。このドルコスト平均法運用の概要や運用状況は下記にてまとめてあります。