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その3 FX積立派ポジションは暴落で強くなる

積立系運用法にとって下げ相場にはとても重要な意味があります。ここでもう一度確認しておきました。

FX積立派の真骨頂

私達のやっている純ドルコスト平均法は、月1回積立と買いポジション作成をするというとてもノンビリしたものです。でも、これが長く続けられるコツでもあります。

 

1か月に1回口座状況を確認してあとは、相場に無関心でも問題ありません。それ故、手間なく激しい相場変動のストレスもほとんど感じずに続けていくことができます。

 

このノンビリさは、相場がガンガン上げているような時期にはじれったくなるという方もいます。実際、天井が近くなるほどルール違反をしてポジションを大きく増やしたくなる誘惑にかられます。

 

でも、「下げ相場の時」にはメリットとなります。

 

2016年年初の動きがそうですが、こういう激しい下落時には「どこまでも落ちそうだ」という錯覚にとらわれたりするものです。ずっと相場を見ているうちに変に興奮してしまい、「今損きりしないと大変な事になる」と思い詰めて、全ポジションを決済したくなることだってあります。

 

でもですね。

 

荒れ相場は、そんなに長くは続かないものです。

 

積立派は、為替相場が荒れている時は相場から離れるのが正解です。目先の値動きに関心を持つ必要はなく、気にしないほうがうまくいくからです。

 

大体の荒れ相場は、1か月もするとほどよいところに落ち着いてきます。大きな荒れ相場でも、大体3〜6か月くらいで落ち着いてきます。この中で買い続けていくところに積立派の真骨頂があります。

 

2016年1月の積立時には、「こんな所で買って大丈夫?」と感じていたかもしれません。もしかすると、2月積立時には更に下げて「本当に、本当に大丈夫?」となるかもしれません。

 

でも、3月くらいになると余程ひどい暴落でない限りは慣れてきます。

 

そして、「あと3ヶ月くらい下げるとしたらどれくらいのペースにすれば良いかな」という具合に、今後のことを考える余裕もでてきます。余裕とともに、買い意欲もでてきたところが大体底になります。

 

とはいえ、あまり軽く見てはいけません。相場における油断は、将来の苦しみの元になるのはどのような運用法でも同じです。

買い平均値を下げる喜び

下げ相場というのは、買いポジション中心の投資家にとっては嫌なものです。でも、ドルコスト平均法を続けていると「買い平均値を下げる好機」と考えられるようになります。

 

皮肉な話ですが、積立形式の運用法は「高値更新が続く一方的な上げ相場」では利益力が見劣りしてしまいます。一方的な展開では、安値で大きなポジションを仕込んでおき、放ったらかしの方が利益額が大きくなります。

 

例えば、資産倍増計画などです。

 

参考:資産倍増計画 運用成績グラフ

 

この運用法は、豪ドル円が安値圏のときにのみポジションを仕込み、あとは2倍になるまで放ったらかしというものです。

 

「買い場」を待つのがなかなか大変です。昨年も3月に1回だけ買いポジションを作っただけです。劇的な高値がなかったので、2015年の決済はありません。こんな運用の仕方でも、目先の底近辺を狙ってポジションを作っているため、今回の豪ドル円下落でもいまのところスワップポイントを考慮した場合の含み損はほとんどありません。

 

こういう一発勝負の運用法とドルコスト平均法は、買い平均値の下げ方が違ってきます。

 

純ドルコスト平均法のような積立形式の運用法は、「下げ相場が買い平均値を下げる時期」となります。一方的な上げ相場では影が薄くなるのですが、上げ下げの波があればあるほど買い平均値を効率的に下げていけます。

 

特に「大きな下げ相場」は、買い平均値を大きく下げていける好機となります。油断せず、レバレッジ操作をしっかりとやっていくことで上げ相場転換時には買い平均値が下がっているため利益が出やすくなります。今回の豪ドル円下げは、もう少し深くなる可能性濃厚です。

 

ここをチャンスとしていきたいものです。

ドルコスト平均法2015 目次

 

この連載は、SBIFXトレードを使用した純ドルコスト平均法実践のためのコツやルール改良点などをまとめたものです。このドルコスト平均法運用の概要や運用状況は下記にてまとめてあります。

 

SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況

2016/01/13


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