代用有価証券制度について 同じ資金で株式投資とFX取引の両方をするために・・・
同じ資金で、株式投資とFX運用の両方をやる方法があります。その仕組みを使って積立資金を運用中です。
参考記事:積立投資 株×FXダブルパワー運用状況
今回は、株を担保にしたFX運用の概要に入らせていただきます。
仕組み
この制度のあるFX口座では、株券も現金同様にFX取引の証拠金とできます。
株券を口座に入れる方法は2つあります。
- 他の証券会社からの株券入庫
- マネパ株式口座で株式を購入する
他の証券会社からの株券入庫は、手続きが煩わしい気がするかもしれませんが、これは証券会社によって相当差があります。
ネット上の手続きでスルリと出来る証券会社もあれば、郵送での書類のやり取りが必要な証券会社もあります。
手数料も様々です。GMOクリック証券のように手数料無料のところもあるのですが、1銘柄1000円くらいのところもあります。
店舗で担当者を通じて株式取引をしている方などは、担当者から「引き止めの懇願」をされることもあります。
そんな事は許さんぞ!
そういう訳にもいかないんですよね。
証券会社担当者にとっては重要な預かり資産ですからね。
まあ、納得して頂くしかありません。
ネット口座ではスンナリと手続きができることが多いのですが、店頭は担当者が必死になることも多いです。
いずれかの方法で、マネパ口座に株式が入ったら、その株式は掛目で評価されます。
代用有価証券の掛目とは?
株券をFX証拠金として使用する時は、現在株価の●割と決められた率で評価した金額が取引に使えることになります。
この●割を「掛目(かけめ)」と呼びます。
ちなみに、マネーパートナーズでは「投資信託」は代用有価証券としては使えません。
auカブコム証券は、投資信託が代用有価証券として使えます。
マネーパートナーズの場合、掛目は一律70%です。
仮に伊藤忠商事の現在株価が3400円だったとしましょう。
500株を代用有価証券として入れてあった場合、FX証拠金として使える金額は以下の計算式で算出されます。
- 3400×500株×70%=119万円
単純に3400×500株だと、170万円になるので50万円くらい減ることになります。
この場合、「その日は証拠金119万円としてFX取引ができる」という意味になります。
株価は毎日変動することが多いので、この金額は毎日計算されます。
翌日株価が3500円になれば・・・・
- 3500×500株×70%=122.5万円
株価が上昇すればFX証拠金としての評価額も増加します。逆に、株価が下落すれば評価額は減少します。
それと、掛目は変更されることもあります。
私の記憶では、マネーパートナーズでの代用有価証券掛目の変更はほとんど記憶がないのですが、他の証券会社では煩雑に変更することがあります。
マネーパートナーズ以外の口座を使う際は、「過去の掛目変更履歴」などでその頻度を確認しておくと良いです。
株主の権利はそのまま
代用有価証券としてFX取引をしても、「株主優待」や「配当金」などの株主の権利はそのままです。
なので・・・代用有価証券でスワップポイントを受取れるポジションを持てば・・・・
- 株の配当金
- FXのスワップポイント
この両方が受取れます。
ただ、残念なのは現状マネーパートナーズのスワップポイント水準が低目であることです。
スプレッドは業界最狭水準なのですが、スワップポイントはちょっと疎かになっている感があります。
将来的に高スワップポイントとなる可能性や、今後高スワップポイントなFX業者で代用有価証券の取扱いを始めるかもしれませんので、ここは知識として持っておくと良いと思います。
税金関係もそのまま
代用有価証券にしても、株式投資の税金関係はそのままです。
「特定口座」制度もあるので「源泉徴収あり」としておけば、他の証券口座同様に税金関係も手間少なくできます。
手数料水準は?
数年前まで、マネーパートナーズの株式売買手数料は業界最安値水準でした。ただ、ここのところ手数料無料の証券会社などもでてきているため、そこに比べるとちょっと不利な感じがあります。
まあ、それでも店頭の証券会社に比べると断然安いんですけどね。
以上のような仕組みで「株式投資」と「FX取引」を同じ資金でやっていきます。