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税金だけではないFX利益と社会保険料

所得が増えると負担が増えるのは税金だけではありません。国民健康保険料などもそうです。主婦も扶養家族から外れるといろんな負担が増えてきます。これらの負担は、税金の論議の影に隠れているのであまり表には出てこないのですが、その負担率は案外重いので無視できないのです。

儲かると社会保険料も増えるという現実

例えば、派遣社員で働いている私の妻などは、所得税の負担よりも社会保険料の負担のほうが大きくなっています。

 

給与明細を見ればわかるのですが、こういう部分には気づかないケースも多いようです。実際に、これを妻に説明したところ、「うそでしょ・・・。」と本当に驚いていました。給料から天引きされているこれらの控除の大半は税金だろうと思っていたようです。

 

しかも、毎年負担は増加しています。最近「影の税金」という呼ばれかたが定着してきたのもそういう背景があるのかもしれません。

 

なぜ、FXでこの話をするかというと利益がでるようになってくると国民健康保険料料の負担増とは無縁ではいられなくなるからです。

 

FXで儲けると健康保険料が増える可能性があるのです。

 

正確に書くと「増える人」と「増えない人」がいます。

日本の健康保険の仕組みのおさらい

その前に、簡単に日本の健康保険の仕組みを整理しておきましょう。日本の健康保険は大きく二つに分かれます。本当はもっと細かいのですが、ここでは簡略化させて頂きます。

 

*国民健康保険

 

主に自営業や個人口座で売買する専業トレーダーなどが加入しています。FXの収入が中心で扶養家族となっていない主婦はここに入ることが多いです。保険料は、前年度の収入合計で計算されます。

 

*健康保険

 

一般に厚生年金と一緒にして社会保険と呼ばれていたりします。主にサラリーマンなどが加入する。扶養家族となっている主婦はここに入ります。保険料は、給与所得で計算されます。

 

ほとんどの方がこのどちらかです。最近はサラリーマンの方でも国民健康保険の方も多いようです。逆に、アルバイと中心でも社会保険に加入しているケースもあります。

 

どちらも3割負担なので、一般的にはあまり意識されていないかもしれませんがFXの利益の関わり方が大きく違います。

FXで儲けると保険料負担が増える人増えない人

FXで利益が出てくると税金と共に保険料に影響があるのは「国民健康保険」の方です。

 

FXの利益も合計した所得金額にあわせて国民健康保険料も決まります。利益が増えれば増えるほど、国民健康保険料も増える計算になります。

 

国民健康保険料は上限が決まっています。でも、他に収入がない方だと利益1000万円くらいまでは健康保険料が増え続けるようになるケースが多いと思われます。

 

ちなみに、国民健康保険料の保険料率は、住んでいる町によって違います。私の住んでいる町は、10%以上の高率です。全国でも保険料率の高い町として有名なようですので、皆さんの町は半分以下かもしれません。

 

例えば、以下をご覧下さい。

 

大阪府国民健康保険料比較
ここが変だよ 北海道

 

住む場所によって国民健康保険料がかなり違いますよね。

 

ちなみに、わが町の近くにある千葉市は、私の町の3分の2程度の水準です。

 

仮に保険料率10%だとFX利益500万円くらいで国民健康保険料が約50万円の負担増となります(簡単に考えるため基礎控除などは考慮していません)。

 

税金が分離課税で20%あるので、社会保険料とあわせると約30%の負担ということになります。

 

逆に、社会保険に加入している方は、FXで利益をだしても社会保険料が増えたりはしません。

 

社会保険料の計算で使う所得の中にFX利益の雑所得が含まれないからです。

忘れた頃に届く国民健康保険料納付書

国民健康保険料の支払案内となる納付書は、6〜7月頃に届きます。確定申告は3月に終わり税金や公的負担のことなど忘れてしまったような時期に届きます。

 

しかも、ちょうどお金がない時期だったりもします。

 

これは、私だけかもしれませんが(汗)・・・

 

FXで大きく利益を出した翌年は、その金額の大きさに驚いてしまいます。分割払いもできるので、払えないということにはなりません。

 

でも、「利益の3割くらいは、公的負担を覚悟しないといけない」というのは勝てるかどうかわからないFX運用の負担としては重すぎると改めて感じます。

 

私の場合、現在は社会保険に加入していますのでFX利益が大きく出ても健康保険料が上がることはありません。

 

でも、自営業の方や、専業とレーダーで法人設立をされていない方は、この辺の負担は意識しておかれたほうが良いです。出来れば、利益金の10%くらいは納付のための資金として定期預金にでも入れておくことをお勧めいたします。

扶養家族の場合

問題となるの「現在扶養家族に入っている主婦」です。

 

もしも、社会保険の扶養家族から外れて国民健康保険料を払うようになれば、FX利益に対する税金とともに、今までの配偶者控除がなくなってご主人の税金が増えてしまうという大きな負担増になる可能性があるからです。

 

これについては次回書かせて頂きます。

FX税金基礎 目次

2012/05/25


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