FX必要経費のまとめ
FXの必要経費についてまとめてみます
必要経費は、FXの利益から差し引ける経費のことで税金を少なく出来る効果があります。
参考例:100万円利益で必要経費10万円の場合
仮に100万円の利益を出して必要経費が10万円あれば、税金計算は以下のようになります。
*必要経費ゼロの場合
100万円×20%=税金20.315万円
*必要経費10万円の場合
(100−10万円)×20.315%=約18.283万円
必要経費が沢山あれば確定申告して支払う税金も少なくなります。FX運用で利益を出すために必要だった支出が必要経費として計上できます。必要経費が多くあれば税金を少なくできます。
FXで必要経費として認められるものとしては一般的には以下のようなものです。
- 書籍代
- 新聞代
- FXセミナー参加経費
- FX商材やソフト購入費
- MT4 VPS接続料金
- ネット接続費用でFX運用にかかっていると思われる割合
- パソコン購入費でFX運用にかかっていると思われる割合
実際に、必要経費として認められるかどうかは税務署の判断となります。
家族で1台のパソコンを使っている場合などは、その使用割合を勘案して計算します(約3割はFXで使っているから3割を経費で計上等)。全額必要経費にして確定申告をしてしまうと後から修正するように指摘を受けてしまうかもしれません。
微妙なところは、税務署へ行って相談してみるとことをオススメします。
なお、必要経費として計上したいものは基本的に領収証が必要となりますので必ずとっておくようにしましょう。
それと確定申告が終わっても申告書類を捨ててはいけません。
税金は最大で7年遡って申告漏れを指摘することができます。最低でもこの期間は提出書類をファイルして保管しておく必要があります。
FXの必要経費 怪しい時は事前に相談もあり
一度でも確定申告をやった方なら既にこういう事を感じていると思います。
「FXの必要経費ってあまりない」
利益が大きくなっても必要経費はそんなに増えないんですよね。FXの情報商材を片っ端から購入しているようなケースや高額な有料会員にでもなっていない限りあまりないのです。
- FX利益100万円で必要経費10万円くらい
- FX利益1000万円でも10万円くらい
ある程度やり方が固まってしまえば、あまりお金をかけなくても利益が増えていくのがFXの良いところでもあります。その代わり、税金を少なくする必要経費も少ないのです。「少ない投資で大きく儲けられるからしょうがない」とある程度は割り切っておく必要がありますね。
必要経費に出来るかどうかきわどいものもあるかもしれません。そういう時は、まずは提出してみるという選択肢もあります。
実際、必要経費にしてもらえるかどうかは担当の税務署職員さんで違ってきます。その必要経費がFXの利益を出すためにどうして必要だったのかをしっかりと説明し納得させることが出来れば必要経費として計上できる可能性もでてきます。
ただ、悪質と判断されれば加算税という税金の上乗せがあります。この加算税にされるのは心理的ダメージも大きいでキワドイ必要経費を入れるときは、その覚悟も必要です。
ご自身の中で「これは絶対にFXの必要経費」と自信があるのであれば、必要経費として申告しても良いと思います。それか、事前に税務署に相談します。「ダメ」と言われてしまうかもしれませんが、後で加算税をくらうよりはマシです。
この辺の対応は、各人で判断の分かれるところです。あまり無理はされないようにして下さいませ。
FX税金基礎 目次
- FX税金基礎 その1
- FX無税の範囲 20万円以内だから税金ゼロの誤解
- FX利益 サラリーマン雑所得20万円内でも税金がかかるケース
- スワップポイントの税金
- 本当は怖いFX利益と社会保険料の話
- 主婦FX税金の落とし穴 妻が扶養からはずれたら?
- サラリーマン止める前に読む記事
- のスワップポイントについて
- 専業トレーダーはつらいよ
- 人気がないけど大事なFX損失繰越
- FX損失繰越の手続きと必要書類
- FX損益通算はどこが良いのか
- FX損失繰越手続きを忘れたらどうする
- FX必要経費のまとめ
- 専業トレーダーの節税対策
- FX法人口座の魅力
- FX法人口座のデメリット
- FX税金2012総括
- 追加FX税金と復興特別所得税
- 追加ふるさと納税 有効活用法