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専業トレーダーはつらいよ

前々回、FXの税率負担はサラリーマン年収に換算するとどれくらいになるのかを計算しました。

 

サラリーマン止める前に読む記事|FX税金基礎その7

 

その続きです。

私も知らなかった専業トレーダーの過酷さ

実は、私がサラリーマン辞めたときもこの話は知りませんでした。当時、株式投資は税率10%、商品先物は20%で、主力が商品先物だった私は今のFXと同じような状況でした。

 

これだけ税金負担が重いのを知っていたら、あと数年はサラリーマンを続けていたかもしれません。

 

 「辞めてから気づくサラリーマンの恩恵」

 

これは、他にもあります。

 

例えば、健康保険料です。ご存知の方も多いとは思うのですが、通常の社会保険料は会社が半分、社員が半分という負担割合になっています。サラリーマンの皆さんの健康保険料の半分は、会社が出してくれているんですよね。

 

保障の厚い会社によっては、社員は25%くらいしか負担していないケースもあります。実は、私の勤務していた会社がそうでした。私は75%を会社に負担してもらっていたのです。

 

辞めたあとは、国民健康保険料10割負担になります。

 

年収が減っても国民健康保険料負担が増えてしまうのには、やはり驚きました。

 

でも、サラリーマンはガラス張りで税金などは凄く絞り取られているってイメージがある。

 

こういう反論もあると思います。

 

でも、実はもっと不利な職業の人もいるのです。

給与所得控除の恩恵

サラリーマンには税金の仕組み上「給与所得控除」というのがあります。サラリーマンには自営業などである必要経費が認められていないためにある控除です。これが結構大きく認められていて年収300万円くらいだと100万円くらいは給与所得控除になります。

 

これは、サラリーマンにとっての必要経費のようなものです。法人や自営業ではいろいろと経費で落とせるのですが、サラリーマンにはそれがないのという事に対しての配慮と言われています。

 

参考ページ:給与所得控除とは

 

給与所得控除の有利なとことは「お金を使っていないのに控除できる」ところです。350万円くらいの年収のサラリーマンの方であれば大体100万円の給与所得控除があります。自営業で100万円の経費が作れるといっても、それは実際に100万円を使わないとダメなのに対して、給与所得控除は使わなくても控除として使えます。

専業トレーダーという職業

自営業でも、必要経費が沢山作れる職種であれば、税金をかなり安く抑えられます。

 

でも、必要経費が沢山作れない職種もあります。

 

例えば、「専業トレーダー」なんかそうですよね。

 

利益1000万円くらい出しても必要経費はほとんどありません。パソコン代10万円とネット接続料金くらいでしょう。

 

通常の自営業であれば、売り上げ1000万円を出すためには経費600万円くらいは普通に必要になります。でも、FXという仕事は利益の額がいくらになろうと経費が増えていくようなことはほとんどありません。

 

私の知人の知人で、「車を経費で落としている」という話を聞いたことがあります。でも、詳しく聞いてみると「税務署に指摘されたら多分アウト玉砕覚悟らしいよ」ってことでした。

 

サラリーマンを辞めて専業トレーダーになろうとお考えの方は、この税金面の現実も是非検討課題として入れておくことをおすすめします。

 

サラリーマンと税率負担が同じになるというのを1つの目安とするのであれば、前々回計算したようにFX利益1000〜1200万円くらいとなります。

多忙でも運用技術は磨ける

 「FXで大きく儲けるには専業にならないといけない」

 

こう思っている方は案外多い気がします。

 

確かに、スキャルピングなどで一日中張り付いていないといけないような運用法の場合はそうかもしれません。

 

でも、スキャルピングで必ず儲かるかどうかはわかりません。一時的に大きく利益を出したという話は結構聞くのですが、その後も続いているという話はあまり聞いたことがないのです。

 

逆に、私のようなスワップ運用系は、昔から利益を出している人達が今も出し続けているというケースがいくつかあります。

 

無理しないので、長生きしているだけかもしれませんけどね。

 

私達のようなやり方であれば、サラリーマンをやりながらでもFXで利益を増やしていくことは充分にできます。

 

今サラリーマンで将来専業トレーダーを目指されている方は、今回の話を1つの目安としていただければと思います。

FX税金基礎 目次

2012/05/28


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