のスワップポイントについて
FX税金の連載について質問を頂きました。
「は、スワップポイントが発生した年に課税対象となるタイプではないでしょうか?」
ご指摘いただいた皆様、ご質問ありがとうございます。
スワップポイントの税金 補足
2012年5月現在2年連続で業界最高水準のスワップポイントを維持し続けているはスワップ投資家にとって重要度の高い業者の1つです。その税金部分を改めて確認しておきました。
先日、FX業者によって発生したスワップポイントの課税タイミングが違うということを書かせていただきました。上記は、それに関する質問です。
これに関しては、私の説明が悪い部分があるので補足させて下さい。
この中で、私はこう書いています。
−−− バックナンバー記述
スワップポイントの課税対象となる時期は2つに分かれます。
- Aスワップポイントが発生した年に課税対象となる。
- Bポジションを決済した年に課税対象なる。
上記で使っている業者で分けてみましょう。
- Aの代表例は、上位組みではFXCMプレミアム口座がそうです。
- Bの代表例は、です。
AのタイプのFX業者さんは「スワップポイント引き出し自由」と書いてあることも多いのが特徴です。
−−− 以上記述終わり
でも、さんのHPにはこう書いてあります。
「出来ます」って書いてありますよね。私のメルマガ記事通りにいけばスワップポイントが発生した年に課税されるAタイプってことになります。
どっちが本当なのでしょうね?
スワップポイント税金はBタイプ
結論から言うとはBタイプなのです。さんの税金に関するページにはこう書かれています。
決済ポジションのスワップポイント(=スワップポイント)は課税対象になりません。・・・と書いてあります。
この辺の解釈をライブスターさんに電話して聞いてみました。
「弊社のスワップポイントは、発生するとそのまま証拠金余力に組み込まれます。そのため、100円スワップポイントが発生すれば、100円の余力が出ますので、その100円を引き出すことができるようになります。」
まあ、マメ鉄砲みたいな感じですね。新しい玉を入れたから古い玉が押し出されてくるというような。フルすぎてわからないという批判はありそうですが、イメージは沸きますでしょうか?
私からすると「スワップポイントそのものは引き出せないって意味じゃないの?」という気持ちもあるのですが、この辺は解釈の問題ということかもしれません。
いずれにせよ・・・
話を整理すると・・・「スワップポイント引き出し自由」と書いてるかどうかでは判断出来ない・・・ということになります。
この辺は、どこにFX業者さんでもHP上に税金Q&Aッページがあるので、そこで「スワップポイントの税金」を確認するか、FX業者さんに直接聞いて確認しておくのが良さそうです。
無税の範囲でスワップ投資をするという場合には、この辺の確認は必ずしておくべきかもしれません。
今後は、私のほうでも誤解を招く表現は使わないことにします。
混乱させてしまい、すみませんでした。
ちなみに、これ利用するかどうかで、税金が違ってきます。
スワップ放置投資をした場合の税金の違い
- Aスワップポイントが発生した年に課税対象となる。
- Bポジションを決済した年に課税対象なる。
この違いをもう一度確認してみましょう。
- AタイプのFX業者:セントラル短資FX
- BタイプのFX業者:
この違いが一番顕著に出るのは「税金のかからない範囲でスワップポイント目的の運用をした場合」です。今回は専業主婦で計算してみましょう。
FX以外に全く収入のない専業主婦で豪ドル80円で買いポジションを3年間保有して3年後に80円で決済したとします。その間、毎年30万円のスワップポイントが発生したとしましょう。
毎年の税金はこうなります。
*FXCMプレミアム口座の場合
- 1年目:発生利益30万円・・・基礎控除の範囲内なので税金ゼロ
- 2年目:発生利益30万円・・・基礎控除の範囲内なので税金ゼロ
- 3年目:発生利益30万円・・・基礎控除の範囲内なので税金ゼロ
3年間の税金ゼロ円
*の場合
- 1年目:発生利益0円:スワップポイント30万円発生しているがポジション決済していなので課税対象外
- 2年目:発生利益0円:スワップポイント30万円発生しているがポジション決済していなので課税対象外
- 3年目:発生利益90万円・・ポジション決済により3年分のスワップポイントがまとめて課税対象となる。
税金:90万円×20%=18万円
(単純にするため基礎控除など省き計算しています。)
3年間の税金18万円
こういう感じになります。毎年発生するスワップポイントの額は同じでも、その性質によって税金が大きく違ってくることになります。
放置投資でない場合は、売買利益と調整しながら税金のかからない範囲で調整したりも出来るのであまり問題にはならないかもしれません。ただ、ポジション決済をしないスワップ放置系運用の場合には、スワップポイントの税制を理解しておくことが大切になります。
FX税金基礎 目次
- FX税金基礎 その1
- FX無税の範囲 20万円以内だから税金ゼロの誤解
- FX利益 サラリーマン雑所得20万円内でも税金がかかるケース
- スワップポイントの税金
- 本当は怖いFX利益と社会保険料の話
- 主婦FX税金の落とし穴 妻が扶養からはずれたら?
- サラリーマン止める前に読む記事
- のスワップポイントについて
- 専業トレーダーはつらいよ
- 人気がないけど大事なFX損失繰越
- FX損失繰越の手続きと必要書類
- FX損益通算はどこが良いのか
- FX損失繰越手続きを忘れたらどうする
- FX必要経費のまとめ
- 専業トレーダーの節税対策
- FX法人口座の魅力
- FX法人口座のデメリット
- FX税金2012総括
- 追加FX税金と復興特別所得税
- 追加ふるさと納税 有効活用法