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サラリーマン止める前に読む記事

サラリーマン止めて専業トレーダーになりました

 

こんな感じのメールが年に何回か届きます。その時にどうしても言えないことがあります。

 

「税金が重くなる可能性を理解されているのだろうか」

 

既に、サラリーマンを退職したりして専業トレーダーになってしまっている方にはこの質問はなかなか出来ません。希望に燃えてはりきっているところなので、「既に理解されているだろう」と余計なことと私の中では抑えるようにしています。

 

当サイトでは、ある程度技術が固まるまでは基本的にサラリーマンを続けながらFX運用をすることをオススメしています。ですので、忙しいサラリーマンでも充分にできるような運用法しか紹介していません。

 

サラリーマンを続けたほうが良いのには、もう1つ「税金上の理由」があります。

 

意識していない方も多いのですが、FXの税金は意外に重いのです。

意外に重いFX税率

FX税金の連載なのに税率についての説明が後回しになっておりました。今年よりFXの税率は分離課税20%に統一されています。これにより、大きく利益がでたときなどは、かなり税金が安くて済むようになっています。

 

去年までは、店頭FX口座で1000万円くらいの利益を出すと、他に所得が全く無い場合でも40%くらいの税金がかかってしまうような状況でした。

 

今年からの分離課税20%は安くなったと感じると思います。

 

でも、視点をみて考えるとこれがそうでもないのです。

 

「これ、結構な重税なのです。」

 

今までが異常なほど高かっただけという見方も出来ます。

 

これは、サラリーマンで所得税・地方税あわせて20%となる所得はどれくらいかを計算してみるとわかります。

 

参考ページ:所得税の税率

 

上記のページをもとに計算してみます。単純に表だけをみると年収330万円以上の方は20%以上の税金を払っているように感じるかもしれませんが、実はそれほどの重税ではありません。厚い給与所得控除などがあるので、現実の税率はかなり下がります。

 

ちなみに、上記ページで計算されているのは年収350万円で扶養家族ゼロの場合です。抜き出すとこうなっています。

 

  • 年収:350万円
  • 所得税:94,500円
  • 地方税:194,000円
  • 税金合計:288,500円

 

税率計算するとこうなります。

 

288,500÷350万円=8.24%

 

税率表からは20%くらいと思いがちですが、実際の負担率はこれくらいで案外軽いのです。逆に、軽いようで重いのがFXの税率です。

 

参考までに、専業トレーダーが上記と同じ条件で350万円のFX利益を出すと税金はこうなります。

 

  • 所得税=(350万円−38万円)×15%=468,000円
  • 地方税=(350万円−33万円)×5%=158,500円
  • 税金合計=468,000+158,500=626,500円

 

350万円利益だと同じ収入のサラリーマンに比べて2倍の税金を払っているということになります。同じ350万円稼いだとすれば、税金を払って手元に残るお金はサラリーマンのほうが断然多くなります。

 

ここまで書くと「えっ?そんなバカな?」と思われるかもしれません。

 

FXでは、基本的に負けている人が多いという現実からみてもこれだけ税金が高いというのはどうかという気がしています。

サラリーマンが同じ負担率になる水準

ちなみに、上記条件でサラリーマンの方が税率負担が実質20%になるラインも計算してみましょう。

 

*年収1000万円

 

  • 給与所得控除:1000万円×10%+120=220万円
  • 課税所得:1000−220=780万円
  • 所得税:(780−38万円)×33%−1536千円=912,600円
  • 地方税:(780−33万円)×10%=747,000円
  • 税金合計:912,600+747,000=1,659,600円</li>


実質税率:16,59%

*年収1200万円


  • 給与所得控除:1200万円×5%+170=230万円
  • 課税所得:1200−230=970万円
  • 所得税:(970−38万円)×33%−1536千円=1539600円
  • 地方税:(970−33万円)×10%=937,000円
  • 税金合計:1539600+937000=2476600円

 

実質税率:20.64%

 

*ここでは社会保険料控除や扶養控除などは考慮しておりません。

 

上記計算は、扶養家族の有無などによっても差が出てきます。ただ、FXの分離課税20%の税率水準は、サラリーマンでは年収1000〜1200万円の間くらいの負担水準だということは言えるかと思います。

 

ちょっと長くなるので、次回続きを書きます。

「サラリーマン止める前に読む記事 まとめ

サラリーマンを止めて専業トレーダーになろうと思っている方は、この記事に目を通しておいて下さい。

FX税金基礎 目次

2012/05/28


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