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法人口座のデメリット

税金上FX法人口座のデメリットと感じる部分が4つあります。

 

  • 法人運営に経費がかかる。
  • 役員報酬は自由に増減できない
  • そもそも法人税高い
  • トレーダーは、法人になったからといって経費があまり増やせないかもしれない。

 

法人口座 一押しはここです。

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FX法人口座の陰陽

個人の方がFXで法人口座を作るにはまずその口座名義人となる法人=会社を設立しないといけません。この設立は自分でも出来るようなのですが、いろいろと手間がかかります。

 

ちなみに、私はネットで探したところにお願いして約30万円くらいで会社設立をやりました。この料金の中に実印作成代なども入っています。最初はゼロから全部自分でやろうと思ったのですが、調べれば調べるほどわからなくなるので断念しています。

 

これ以外にも法人運営には毎年の費用や手間がかかります。最低限以下のものは必要だと思います。

 

  • 会計ソフト代(弥生会計で毎年3〜5万円くらい)
  • 税理士顧問料(私の場合月1万円。この料金でもかなり格安です)

 

私は、日商簿記2級程度の試験に高校時代に合格していて会計は得意なのですが、それでもこれくらいの費用はかかります。

 

社長の給料である役員報酬が、自由に増減できないのも結構障害になります。FXで大きく儲けてお金を引き出したくなっても出来ないからです。

 

これ意外に思う方もいるかもしれません。FX法人口座で儲かって、そのお金で呑みにいきたくなったとしても基本的には自由に引き出したり出来ないのです。

 

これは、法人口座の利益というのが会社のお金だからです。A君がA商事株式会社という会社を作って一人で会社をやっていても法律上は別人格として扱われます。

 

  • A君
  • A商事株式会社

 

この2つは、法律上別の人格ななのです。一言で書くとこうなります。

 

「A商事のお金は、A商事のお金であってA君のお金ではない」

 

利益として稼いだ中から役員報酬として受け取った分だけがA君個人のものになるというのが法人の仕組みです。

 

遊びや生活で使う法人運営とは関係ないお金を法人口座から引き出したりするのは基本的に出来ません。

 

法人のお金を個人のお金にするための役員報酬でさえも変更は年に1回が基本です。法人になるといろいろと窮屈なルールが増えてきます。

 

法人税が高いのもネックです。

 

利益を大きく出しても急に役員報酬は上げられません。そのため、個人よりも高率の法人税を払う必要がでてきます。

 

それと、FX法人口座ならではの悩みがあります。

 

「法人になったからといって経費が多く作れるとは限らない」

 

通常は、法人化することで経費の幅が広がるのですが、専業トレーダーはそれほど大きな差がでるとは思えないのです。

 

私が、税金の知識が少ないだけかもしれません。

 

節税アドバイスが得意な税理士さんもいますので、そういう方に相談できれば他にもいろんな方法がある気もします。でも、法人設立をして3年くらいの私の経験ではそういう感想を持っています。

利益1000万円 給与1000万円の幻想

よく節税の本を読むと「1000万円の利益が出る会社であれば、役員報酬を1000万円に設定すれば大きな節税効果が生まれます」などと書いてあります。

 

これは、給与所得控除などを使う事で最大限に節税できるというないようです。

 

でも、これはFXの収益が大半を占める法人口座では無理だと思います。

 

毎年の収益が大きく増減するからです。

 

個人運用では、比較的安定しているスワップ投資でも事情は同じです。法人口座は「時価評価」なのです。決算時期に含み益や含み損があったら計上しないといけません。

 

つまり、含み損を抱えたポジションを持ち続けるとその損失を計上することで会社が赤字になることだってあります。

 

レバレッジ100倍などでやるほうがやり易いスキャルピング系運用など法人口座での運用が良いケースも多いと思います。

 

ただ、私のようにノンビリスワップ投資系は、法人口座での運用はメリットよりもデメリットの方が多いかもしれません。

 

私自身は、2012年現在法人口座での運用は考えておりません。

法人口座のデメリット まとめ

あくまで税制上のデメリットです。利益がでたときに重要となるので、留意しておくべきかと思います。

 

法人口座ならここがオススメです。

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FX税金基礎 目次

2012/06/08


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