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人気がないけど大事な損失繰越

あまり注目されないのですが、2012年からのFX税制で投資家にとって恩恵の大きいものの1つが損失繰越です。

 

ほとんど話題にされないんですけどね。

 

多分、損したときの話だからなのでしょうね。こういう話ってあまり聞きたくないですよね。

 

それと、この手の話は読み手の反応も悪いんですよね。。この辺のことを書くとメルマガなどで書くと読者数がガクンと減る傾向にあるのです。メルマガやブログを書いている人だったら、書く気がしない気持ちはよくわかります。

 

でも、重要なので書かせて頂きますね。

損失繰越の効果

まずは、損失繰越の効果について計算してみましょう。

 

今年FXで100万円損を出し、来年100万円利益を出したケースで考えてみましょう。

 

*損失繰越がなかった2011年までの店頭FXの場合

 

  • 今年度:100万円損失⇒税金ゼロ
  • 来年度:100万円利益⇒税率20%で20万円の税金

 

損失繰越ができない場合は、利益が出た年はそれまでどれだけ損をしていようと全く考慮されずに税金がかかっていました。でも、今年からはこうなります。

 

*損失繰越ができる2012年以降

 

  • 今年度:100万円損失⇒税金ゼロ+損失繰越申告
  • 来年度:100万円利益⇒前年度100万円損失と相殺され税金ゼロ

 

利益が出た年は、過去3年分の損失と合算して税金の計算ができるようになります。これによって、税金を大きく軽減できます。この損失繰越は、去年までくりっく365と大証FXだけでできたものと同じです。

 

私が2011年までずっとくりっく365をメイン口座としてきた大きな理由のひとつが、損失繰越でもありました。

 

勝ち続けていれば、損失繰越なんていらんだろ。

 

こう感じている方もいるかもしれません。でも、現実は厳しいものです。

 

毎年確実に勝ち続けている人って現実にはほとんどいないからです。大きく儲けている人でも、たまには損になる年もあります。

 

利益出せる人でも、毎年の運用成績には大きな波が出るのが普通です。

 

ですので・・・

 

 「勝ち続ける投資家こそ損失繰越が役に立つ」

 

こう表現できます。

 

なので、儲かるようになればなるほど「損失繰越」は大きな威力を発揮することになります。

 

通常、相場生活をしている方は平均すれば年間500万円以上の収入はあるだろうと思われます。でも、それは5年・10年を平均した場合の年平均の収入です。年毎にはデコボコがあるのが普通です。3000万円くらい儲けてみたり、1000万円くらい穴を開けてみたりという感じです。

 

私のようなスワップ運用中心の場合は、波が小さめですが、それでも年によって穴が開くときがあります。

 

そういう時に「損失繰越」はとても有り難い存在として活躍してくれます。

 

メルマガ公開口座でも損失繰越に助けられた事があります。

損失繰越  私の事例

私のメルマガ読者歴の長い方は、覚えておいでだと思います。2008年に私は公開口座で1400万円の損を出しています。当時からメイン口座は損失繰越が使えるくりっく365を使っていました。

 

その年は「損失繰越を有効にする手続き」をしただけです。

 

その後にこの損は取り返しています。

 

利益1400万円まで税金がかからないで済んだのは本当に助かりました。もしも、損失繰越を使っていなければ状況は大きく違っていました。

 

今年からは損失繰越が店頭FX口座でも使えます。今年の収支がもしも損となった場合は、少々面倒でも「損失繰越を有効にする手続き」をしておくことを強くオススメします。

 

大きな損失を出したときは本当に助かります。

 

仮に今年1400万円損を出したとしましょう。損失繰越の手続きをしないままにしたと仮定します。

 

この場合、翌年1400万円利益を出したとしても損失繰越は使えません。そして、税金が1400万円の利益に丸々かかってきます。

 

1400×20%=280万円

 

損失繰越を有効にする手続きをしなかっただけで、税金が280万円も増えるのです。

 

1400万円から税金280万円を差し引くと手元に残るのは1120万円だけです。

 

損失繰越が出来なければ、1400万円の損を出した後に1400万円を取り戻すには、1800万円くらいの利益を出さないといけなくなります。

損失繰越 まとめ

 「人気がないけど大事な損失繰越」

 

損したときの話って嫌ですよね。でも、これを知っているかどうかは、投資家にとってとても大事です。

FX税金基礎 目次

2012/05/29


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