スワップポイントサヤ取りについて
手堅く利益を蓄積できるスワップポイントサヤ取りの概要をまずは紹介させていただきます。。
スワップポイントサヤ取りとは
「スワップポイントサヤ取り」は、両建ポジションをつくって、2つのFX業者のスワップポイント差を利益に変えていく運用法です。
サヤ取りの中でも最も確実性の高い運用法の一つでもあります。
こんな簡単な運用法、詳しく説明するまでもない。
こういう意見もあります。実は、私もそう思っていました。
でも、最近いただく質問で「あれ? こんな事を知らないでやっているの?」とか「基本部分を読み飛ばしている気がするのでこのままだと大怪我するかもしれない」というものがいくつかでてきてちょっとビックリすることが何度かありました。
この運用法は、基本を抑えてやれば大怪我する可能性はほぼゼロなのですが、そこから外れてしまうと、思わぬ失敗の可能性もでてきます。
特に現在のような波乱相場は、要注意です。
このままではいけない
こう思ったので、少し詳しくやらせて頂くことにした次第です。
この運用法で大怪我をしたという話は絶対に聞きたくないのです。これからも復習と基礎の確認を含めて定期的にフォローさせていただくつもりです。
まずは、現在の公開口座の状況からご説明します。
FX業者さんは、各通貨でバラバラのスワップポイントを提供していることは多くの方がご存知のとおりです。南アフリカランドでスプレッドの狭い主要業者を比較するとこんな感じになっています。
2013年月4日時点の比較では、買いスワップポイントの高い大証FXと売りスワップポイントの低いFXプライム byGMOではこの時点で51円の差があります。先週まではこの水準でしたが、最近ちょっと差が縮小気味です。
この差を毎日利益として受け取っていきます。
スワップポイントサヤ取り ポジション基本形
この利益を受け取るには、ちょっと変わったポジションを取ります。
例えば、現在もっとも利益が狙える組合せでいくとこうです。
- 大証FX口座 南アフリカランド円 買いポジション
- FXプライム byGMO口座 南アフリカランド円 売りポジション
大証FX買いーFXプライム byGMO売り、という両建ポジションになります。両建になるために、大きな為替変動がおきてもポジション全体で大きな損失をこうむることはありません。逆に利益が大きく膨らむこともありません。
スワップポイントに大きな変動がない限り、毎日スワップポイント差分の利益が蓄積されていきます。
私のメルマガの南アフリカランド両建欄で毎回2000円とか8000円となっているのはこの金利差額の利益が中心です。私が両建で現在使用しているのは、この口座です。
- 買い:大証FX
- 売り:DMM.COM証券
現在の最適組合せは以下のページを参考にされてください。
買い口座は、大証FXならどこでもかまいません。一応手数料が安くてキャッシュバックを受けられる可能性もあるマネックス証券さんがお得という感じはしています。
売り口座も、FXプライム byGMOにするかDMM.COM証券にするかはそれぞれ一長一短があるのでどちらでも良いと思います。6月18日時点の利益累積状況はこうなっています。
- 買い口座スワップポイント累計 +187,740円
- 売り口座スワップポイント累計 −125,000円
ポジションを作ったのが5月15日ですので、調度一ヶ月経過時点での状況です。月6万円くらいのペースです。
スワップポイント情勢に大きな変化がなければ、この利益が蓄積し続けることになります。為替変動があっても、含み損が増えたりすることはないので、両建ポジションを維持する限り、手堅く資金を増やしていけます。
私の中では、利回りの高い定期貯金みたいな感じです。大きな変動さえなければ、長期間保有していくことも出来ます。ポジション操作もほとんどしないので手間もかかりません。
これからポジションを作ろうと思っている方へ
スワップポイントサヤ取り運用をすぐにでも始めたいという方もいるかもしれません。
でも、少し待ってください。
理由は2つあります。
- 基本部分をしっかり押さえてからやって頂きたい。
- 今はサヤが縮小しているのでもう少し待ったほうが良い。
この運用法は確実性が高いのですが、それは基本を押さえて管理をしっかりしているということが前提です。
もう一点は、現在南アフリカランドのスワップポイント差が縮小中のため期待できる利益率が下がっているためです。
原因は、大証FXの買いスワップポイントの低下です。南アフリカランド円自体が下げてきているのでスワップポイントが下がるのは当然ではあるのですが、売り口座でつかうFXプライム byGMOやDMM.COM証券の売りスワップポイントに変動はないので、サヤ取りとして得られる利益は小さくなっています。
後述しますが、この運用法のリスクの一つは「南アフリカランドのスプレッド」です。スプレッドを利益で埋めていくのに相応の日数が必要なのですが、利益自体が小さいとこの日数がかなり必要となります。
為替変動が落ち着けば、サヤが再び拡大する時期が必ずきます。
今は、少し様子をみておくほうが無難という気がします。
既にあるポジションについては、特に変更はありません。
スワップ逆転などの決済する要因がおきなければ、利益は蓄積していくので当面このままでいく予定です。
スワップポイントサヤ取り 目次
FX業者のスワップポイント差を利用した運用法、スワップポイントサヤ取りの連載です。為替リスクほぼゼロで利益を出していくのがこの運用法の長所です。2つのFX業者を使って行う運用法で、現在の通貨ペア別の最適組合せは以下を参考にされてください。
確実性が高い分だけ、利益率は低くなるのですが、安全重視の運用をしたい方に合います。ただ安全性確保には基本事項を守っていく必要があります。まずは、以下の記事で基本事項の確認ができます。
- 第1回サヤ取り 最強伝説
- 第2回スワップポイントサヤ取りとは?
- 第3回サヤ取り業者選定と最近の傾向
- 第4回FX売りポジション用 有力業者2社比較
- 第5回スワップポイントサヤ取り ポジション作成の目安
- 第6回FX両建て必勝維持のための300万決済
- 第7回資金管理編 基本形
- 第8回異業者両建て 銀行選びが案外重要
- 第9回FX両建て 資金移動のイメージ
- 第10回資金移動
- 第11回為替リスクほぼゼロであるがゆえの欠点
- 第12回FX含み益ポジションからの資金移動について
- 第13回スワップポイントサヤ取り 4つのリスク
- 第14回南アフリカランド円両建て スプレッドにご注意
- 第15回両建で失敗する人はほとんどこのリスクに引っかかる
- 第16回両建ポジション作成 4つのステップ
- 第17回異業者両建利益計算誤解の主因 評価損益計算方法
- 第18回両建運用 入出金にご注意 口座凍結・過去に遡って無効も有
- 第19回両建ポジションのスプレッドを狭くする工夫
- 第20回異業者両建での成功・失敗の目安
- 第21回南アフリカランド円暴落 じつはチャンス
- 第22回ゆるい円高は有利? FX両建都市伝説検証
- 第23回大証FXの運命とポジション作成お得な日
- 第24回FX両建て 利益を増やすための応用編
- 第25回南アフリカランド円売買タイミング検証
- 第26回南アフリカランド円買いで勝てるシナリオ作れず断念
- 第27回南アフリカランド円FX業者 裁量トレードはここを使う
- 第28回スワップポイントサヤ取り 手順まとめ
- 第29回株券担保FX スワップポイントサヤ取り編
- 第30回代用有価証券でFX両建 メリット・デメリット
- 第31回スワップポイントサヤ取り 最終回