MT4EA稼動までの手順 MT4入門第11回
移動平均線EAを稼動させるまでの手順です。ここからの手順は、デモ口座で行ってください。EAが動くまでの手順なので、正常に動き出すとそのままポジションをもってしまうこともあるからです。
教科書本「FXメタトレーダー入門」では、265ページからの部分になります。参考までに手順をまとめてみました。ここで動かしたのは、222ページで紹介されている「MACross_Exp.mq4」です。
ここではユーロドル1時間足を表示してみました。
ここではMACross_Expを選択しました。これをドラックアンドドロップでチャートの上に運びます。
運ぶとこの画面が表示されます。変数などの確認が出来る画面です。この画面でなく次の全般タブ画面が表示されることもあります。タブで移動できるので心配はいりません。
上記赤色部分の全般タブをクリックすると以下のような表示があります。下記画面赤色部分の「自動売買を許可する」にチェックをいれます。
右上のマークで自動売買EAが稼動しているかどうか確認できます。×となっているのでまだ動いていません。これで自動売買開始となるはずが、動いていない理由があるという意味です。
原因は、チャート表示画面上方にある「エキスパートボタン」を押していなかったことでした。ここが押した状態になっていないとEAはいつまでも動きません。
エキスパートボタンを押したことでさきほど×だったところにニコチャンマークがでているのが確認できます。
以上EA稼動までの手順です。ニコチャンマークにはもう一つ「怒り顔」があり、これもEAが動いていないという意味になります。怒り顔の主な原因は、手順5の自動売買許可にチェックが入っていないことが考えられます。
VPSについて
EA自体はこれで動いてしまいます。
ただし、パソコンの電源をOFFにすると自動売買は動かなくなります。すでに出してある指値注文などは有効なのですが、「移動平均線が交差したら買い」など状況変化に合わせた注文はパソコンOFFとともに停止となります。
パソコンOFFでも自動売買を続けさせるにはVPS環境が必要になります。VPSは 「Virtual Private Server」の意味です。
VPSとはウィキペディアではこう説明されています。
一台の物理的なサーバコンピュータ上で仮想的なサーバコンピュータを何台も起動する技術(仮想機械; Virtual Machine)によってつくられた仮想的なサーバコンピュータである。
要は、パソコンをOFFにしてもMT4のプログラムを動かしておくためのサービスです。この料金は有料で、2ヶ月無料などのキャンペーンはありますが、最低でも毎月2〜3千円くらいの負担となります。
株主優待などを組み合わせても月1500円くらいはかかります。
VPSは、動かしたいEAが作れるようになったら契約検討しても遅くはありません。無料期間キャンペーンなどを目にすると焦りたくもなるのですが、今のところキャンペーンは定期的にやっていますので心配は要りません。
VPS不要でできる自動売買がシストレ24などです。
参考:シストレ24 詳細
シストレ24とMT4の違いは、大きく3点あります。
- 自作EA可能かどうか:MT4は可能、シストレ24不可能
- スプレッド:MT4は狭目、シストレ24は広目
- 費用負担:シストレ24無料、MT4はVPSなどあり。
シストレ24は、ストラテジーを選ぶだけで自動売買が出来てVPSも不要という手軽さがあるのですが、それらの費用を吸収して業者さんが利益を出すためにはスプレッドは広くならざるを得ません。MT4は、ユーザーが自由に出来る分スプレッドも狭く通常の裁量トレードレートに近い状態で自動売買ができます。
MT4入門 目次
MT4入門の目次です。
- 第1回日本人投資家のFX運用力はここ数年でかなりアップした
- 第2回MT4勉強 恩師MT4ブログとMT4教科書本
- 第3回MT4「表示通貨ペアの組合せ」
- 第4回MT4「罫線分析ツール」のチャート表示手順
- 第5回MT4定型チャート保存 自分だけの指標登録に便利な機能
- 第6回EAアイデアは「三上」活用がカギ 三上とは?
- 第7回MT4カスタムインジケータから表示する方法
- 第8回カスタムインジケーター MT4表示手順書
- 第9回GMMAをMT4に表示する手順
- 第10回MT4コンパイルの意味と手順
- 第11回MT4EA稼動までの8ステップ
- 第12回5分でできるMT4バックテストの手順
- 第13回30分でできるMT4EAパラメーター変更
- 第14回「MT4で文字化け」したら読む記事
- 第15回MT4最適化手順とマイナス結果表示の意味
- 第16回MT4無料EAだれでもできる大量入手法