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損失抑制効果とその「限界」のまとめ FXオプションリスク

FXオプションには、FXよりも損失増加を抑制する効果があります。その効果と限界についてまとめました。

 

 

損失抑制効果とは何か?

 

FXとFXオプションの値動きは基本的に連動します。

 

つまり、「米ドル円が上昇すれば利益の出るポジション」を持てば、FXでもFXオプションでも利益になります。

 

参考:米ドル円が上昇すれば利益の出るポジション

 

  • FX:米ドル円買い
  • FXオプション:米ドル円プットオプション売りなど

 

どちらのポジションでも、「米ドル円が上昇」すれば利益です。

 

ただ、利益の出方と含み損の出方がFXとFXオプションでは違います。

 

先程のポジションでは、以下のようになります。

 

米ドル円が1円上昇

 

  • FX:米ドル円買いポジション 1円×売買数量分の含み益増
  • FXオプション:米ドル円プットオプション売り 0.3〜0.6円分くらい含み益増

 

米ドル円が1円下落

 

  • FX:米ドル円買いポジション 1円×売買数量分の含み損増
  • FXオプション:米ドル円プットオプション売り 0.3〜0.6円分くらい含み損増

 

FXオプションの0.3〜0.6というのは、権利行使価格から上下5円以内の範囲内での大まかな目安です。

 

これらの特徴から、以下のようなことがいえます。

 

  • 米ドル円上昇に自信があるのであれば、FXで米ドル円を直接買うとよい。
  • 米ドル円の下げに警戒しているのであれば、FXオプションを使って含み損増加を抑制するのは有効となる。

 

この後者の事を、私はFXオプションの損失抑制効果と呼んでいます。

 

この効果が具体的にどれくらい出ているのかもちょっとご覧ください。

 

 

この記事で、2019年3月11日に作った「豪ドル円買い2万通貨」に相当する「豪ドル円プットオプション売りポジション2万通貨」のポジションにしたことによる損失抑制効果をまとめています。

 

含み損7.1万円の予定だったのが2.7万円で済んでいる。

 

記事で書いた損失抑制効果は嘘やまやかしではなく現実のものです。

 

この損失抑制効果を活用すれば、値動き4〜5円くらいまでの下げでは含み損も減らせる効果を実現することが出来ます。

 

ただ、これは、万能の杖ではありません。

 

つまり、損失抑制効果には「限界」があります。

 

その「限界」が近づいているポジションがでてきているので、それを元に説明させていただきます。

 

損失抑制効果の「限界」とは

 

FXオプション 損失抑制効果

 

サクソバンク証券の口座管理画面で必要部分以外を全て黒塗りした画像です。

 

左上が豪ドル円値です。本日13:00頃のもので「ビット74.418」となっています。

 

下の段が、保有中のFXオプションポジションです。

 

実は、このポジションは、先程含み損を大幅に減らせているとして紹介した記事のポジションそのものです。

 

 

ここまでは損失抑制効果が出せていたものの、本日現在そろそろ「限界」に近づいているという状況にもなってきているということなのです。

 

薄赤色部分に注目してください。

 

  • 左側の部分が権利行使価格78.00円です。
  • 右側の部分が現在のプレミアム値で3.879です。

 

3.879の左と隣にある数字「2.340」はこのプットオプション売りで受け取ったプレミアムです。

 

先程の損失抑制効果の源は、このプレミアムがほぼ最大値になります。

 

このプレミアムが0か0に近くなった時に「損失抑制効果の限界」が訪れます。

 

豪ドル円現在値74.418円でプレミアムがどれくらい残っているのか計算してみます。

 

この豪ドル円プットオプション売りを途中決済するときは、3.879が決済値となります。

 

売っていたのを買い戻すという売買をします。

 

  • 78−3.879=74.121円
  • プレミアム残存部分計算:豪ドル円現在値74.418−74.121=0.297

 

豪ドル円現在値が74.418と豪ドル円プットオプション売りを決済した時の差部分が、プレミアム残存部分となります。

 

元々プレミアムは2.34は、権利行使期日の8月21日にはゼロになります。でも、豪ドル円値が大きく動くと権利行使日前でも相当減ってしまう性質があります。

 

なぜ減ってしまうのかは、先程の損失抑制効果と深い関係があります。

 

FXオプションはFXよりも値動きが緩慢であるのは、プレミアムが削り取られるような形で調整されているからなのです。

 

話を現実のポジションに戻します。

 

このポジションのプレミアムは、現在0.297まで減ってきています。

 

これから更に豪ドル円が下落するようであれば、さらに減り場合によってはマイナスになることもあります。

 

これ、このままにしておくのはおすすめできません。

 

それ以上豪ドル円が下がると以下のことを想定せねばならないからです

 

損失抑制効果が無くなったあとに想定すべきこと

 

  • それ以降の下げでは、FXの含み損増加ペースとFXオプションの含み損増加ペースは近くなる。
  • 値が離れすぎると、値そのものがつかなくなり売買が出来なくなるリスクがある。

 

実は、私もまだこの状況は経験していません。

 

サクソバンク証券さんのセミナーに参加したときに社員さんに質問して聞いたことなどからの推測も入ってます。

 

まず、プレミアムがゼロになれば、損失抑制効果の源が無くなるので、FXの含み損増加ペーズとFXオプションの含み損増加ペースは近くならざるを得ないだろうと思われます。

 

そうでなければ、売買そのものが出来なくなる可能性があります。

 

これは、サクソバンク証券さんの社員さんに説明を受けたことがあります。

 

値が付かなくなれば、最悪満期日の8月21日の期日に清算されるのを待つばかりとなります。

 

これ、ちょっとまずいですよね。

 

豪ドル円が暴落したりしても、損失が増加するだけで売買もできないなんて、すごく困りますよね。

 

こういう恐ろしい状況を経験するつもりはありません。

 

私の対応策はすでに決めてあります。

 

損失抑制効果「限界」時の対応策

 

豪ドル円があと数円下げて72円前後になったら、以下のようにする予定です。

 

  • 豪ドル円プットオプション売り 損きり
  • FX口座で豪ドル円買いポジション作成

 

つまり、FXオプション⇒FXへと引き継ぎます。

 

これにより、FXオプションは損きりとなり5〜6万円程度の損失が想定されます。

 

でも、もともと豪ドル円78.21円のときに作ったポジションです。

 

当時、私は「豪ドル円78円なら買っても良い」と思っていました。

 

この買い基準は、資産倍増計画でのものです。リーマンショックも乗り切ってきた運用法です。

 

 

でも、結果的に74円台まで下がり、FXに乗り換える時には72円台になるかもしれません。

 

それでも、私は72円台で豪ドル円買いポジションを作ります。仮に6万円の損失が出たとしても、78円で買いポジションを作ったときよりは有利になります。

 

もしも78円台で買いポジションを作っていれば、72円台での含み損は10万円を超えています。

 

それが6万円程度に出来るのであれば、「もっと有利に豪ドル円買いポジションを作れた」という判断です。

 

こういう方法で手堅く豪ドル円買いポジションを作っていけば、長い目でみれば利益を増やす方向に繋げていけるだろうと思っています。

 

この方法は有効かどうかの判断

 

この方法が有効かどうかは、意見が分かれるところでしょう。

 

そもそも、この仕組み自体FXオプションをやってみないとわかりません。

 

私自身、FXオプションについては30年くらいまでに少しいじったことがある程度でした。

 

久々に取引してみて、「こんな面白い事が出来るのか」と感動したりしながらやっているところです。

 

私自身は、この方法は「資産倍増計画の利益を増やす方法として有効」と感じています。

 

それが本当に有効かどうかは、少し時間をかけながらお見せしていける予定です。

 

どんな運用法で使うかにもよるのですが、「スワップ放置系運用」をされている方には、メリットの方が多いという気がします。

 

もしも興味を持たれたら、基本事項を抑えて最初は1万通貨の最小単位でポジションを持って内容を把握されることから始めてみると良いです。

 

FXオプション取引は、FX口座開設後に追加手続きをすることで出来るようになります。

 

 

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2019/06/25


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