玉帳は本当に役に立つのか? ・・・誰もが持つ疑問と本当の使い方
玉帳は只の収支明細・・・だと思っていませんか?
実は私もそう思っていた時期があります。
本当はそんなものではないんです。
玉帳は、しっかりと活用すれば運用技術を高めていける売買道具なのです。
この記事では、その辺についてまとめています。
玉帳は役に立たない?
場帳・グラフは記入するけど、玉帳はFX会社の取引記録で代用している。
読者の中にも、こういう方は要るかもしれません。
売買収支を記入するために、玉帳などという特別な帳簿を作る必要なない。
そんな手間と費用は勿体ないという考え方が根底にあるようです。
この考えには一理あります。
- 日々の「売り」「買い」の売買判断に直接関係ない。
- ただの売買記録にすぎない。
- 記入したからといって利益が増えるわけでもない。
はっきりと書いてしまえば・・・・・
「玉帳って、何かの役に立つの?」
・・・こう思いたくなるのです。
どうも、玉帳記入は軽く見られがちなところがあります。
師匠林輝太郎の著書でも「玉帳は必須の売買道具」と書かれてはいます。
でも、玉帳がどうして大切なのかに触れている部分が少ない気がします。
「場帳・グラフ・玉帳が大切」という導入部分のことは、随所で触れられています。
ですが、実際の書き方や日々の注意点についての記述は少ないのです。
なんでもっと書かなかったんだろうな?
先生も、そんな重視してなかったってことだったりして・・・
重視してなかったということはありませんね。
この理由はブログやメルマガを書き始めてわかった気がするんです。
ブログやメルマガ書いていて実感したのですが、場帳やグラフなどの売買道具について詳しく書くと、アクセスや読者数が大きく減ることがよくあります。
これって・・・多くの読者からすると・・・「それ興味ない・面白くない」って・・・ことなんですよね。
興味を持ってもらえなければ、当然実践もしません。
なので、師匠林輝太郎としては「読者に興味を持ってもらって行動してもらおう!」・・・というところに注力せざるを得なかったという気がします。
実際、私自身も、「玉帳はただの記録」という思っていた時期があります。
その頃は、玉帳記入も適当でした。
あとで数ヶ月分まとめて書くこともよくあったのです。
でも、その考えは今はありません。
それは、「玉帳は投資家を飛躍させる力がある」と実感するようになったからです。
「玉帳を活用するようになって利益も増やせる」今の私は、そう感じています。
玉帳は利益を増やすための道具
「うねり取り」や「サヤ取り」などで、林輝太郎の著書をもとに運用している投資家には、必須となる売買道具が決まっています。
「場帳」「グラフ」「玉帳」「相場ノート」などです。
私なりに、それぞれの役割を整理するとこうなります。
- 場帳・グラフは、売買判断に使うもの
- 相場ノートは、日々の気づきを記入する
- 玉帳は、売買の長所や欠点をみつけだすもの
このサヤ取りでは「グラフ」は今のところ使用していませんが、他の売買道具のその役割は同じです。
玉帳は、「過去の売買記録」です。
場帳・相場ノートと一緒に活用することで、「過去の売買記録」はその価値を数倍に高めます。
他の帳簿をみながら当時の売買状況を振り返ってみると、いろんなことが見えてくるんです。
例えば、「売買が早い」といった売買のクセです。
よくあるクセ:仕掛けが早いことが多いので、含み損が大きくなって苦しむことがよくある。
私以外でも、これで悩んでいる方は多いはずです。
こういうクセを直すのは、なかなか難しいんです。
頭ではわかっていることも多いのですが、「次はうまくできるだろう」なんて漠然と思っているので、一生直らないわけです。
こういう時に大きな力を発揮するのが「玉帳」です。
場帳をみながら、玉帳を見直し「具体的にどうすれば良いか」と考えていくことで、その人なりの対策がでてきます。
対策が打てるようになれば、売買の悪いクセを直していけます。
無論、1回や2回の対策できっちり直らないものだってあります。
それでも、定期的に玉帳を見ながら売買を振り返ってくようになれば、売買の度に意識していくようになります。
こういう作業が習慣となれば、なかなか直せない悪いクセもだんだんと改善させていけるようになります。
この習慣は、そのまま利益増にもつながっていくものです。
玉帳をつけ始めたら、ただの「売買記録」では終わらせずに、自分の売買を改善する道具としても使っていくことをおすすめいたします。
次回、私がどのように使っているのかについて書かせて頂きます。
NYダウー日経225サヤ取り 目次
- 第1回:サヤ取りが大富豪の運用法と言われる3つの理由
- 第2回:サヤ取りはどうやって利益を出すのか【NYダウー日経225編】
- 第3回:拡大で利益を出す3つのパターン
- 第4回:縮小で利益を出す3つのパターン
- 第5回:くりっく株365 サヤ取りをする際に抑えておくべき事
- 第6回:GMOクリック証券CFD取引 高スペックを活かすための注意点
- 第7回:NYダウー日経225サヤ取り 2口座比較とメイン口座について
- 第8回:サヤ取りの特徴その1:低リスクについての中身
- 第9回:特徴その2:利益は確実? 勝率90%の実績をどう評価するべきか
- 第10回:特徴その3:心理的負担の軽さとはどのようなものか?
- 第11回:特徴その4:過大な周辺知識と努力を必要としない。
- 第12回:特徴その5;儲かるが面白くない
- 第13回:【日々の作業】NYダウー日経225サヤ取り実践内容
- 第14回:【場帳記入のポイント】NYダウー日経225サヤ取り
- 第15回:NYダウー日経225サヤ取り用チャートの使い方
- 第16回:【玉帳記入とポイント】NYダウー日経225サヤ取り
- 第17回:玉帳は本当に役に立つのか? ・・・誰もが持つ疑問と本当の使い方
- 第18回:利益を増やすための玉帳の活用手順
- 第19回:売買ルール編 資金管理ルール サヤ変動2000の余裕とは
- 第20回:売買ルール仕掛け編 分割売買が基本
- 第21回:売買ルール決済編 損きりと利益確定の考え方
- 第22回:売買ルール禁止事項編 サヤ取りでやってはいけない3つの事
- 第23回:サヤ取り大失敗の教訓【NYダウー日経225サヤ取り】
実際の売買