FX積立でのFXオプション活用暫定ルール
今回は、FX積立でFXオプション活用のための暫定ルールをご紹介させていただきます。既に、FX積立ルールページには追加済みです。
FXオプションを「仕掛け時」と「利益確定時」の2パターンで活用していきます。
今回連載記事を初めて読まれる方へ
当連載を初めて読まれる方は第一回からお読みになることをおすすめします。
このページの中ほどにある「2018年度 純ドルコスト平均法FX積立2018」が当連載の目次となっております。
FX積立「仕掛け時」のFXオプション活用ルール
- 買い待機中の資金、貯まったときに底値狙いで使う(20万円以上目安)
- プット・オプションの売りを仕掛ける
- オプション売買で得たプレミアム代金は、SBIFX口座に入金して積立資金に追加する。
- 大きく下落して、オプションで買いポジション発生となった場合⇒FXオプション決済+FX積立口座で新規ポジション作成
- この時のオプション損きり額は積立口座資金より差し引く。
積立資金を20万円以上待機させていて大きく下げたときに該当するルールです。
既に大きく豪ドル円が下げているのですが、もっと下げるかもしれないという局面で買い平均値を有利にするためにFXオプションを活用します。
具体的にはこういうポジションを持ちます。
仮に、豪ドル円が80円くらいのときにこの仕掛けをしてプレミアムが1円あって1万通貨仕掛けたとするといかのような感じになります。対応パターンは、大きく3つに分かれます。
- プレミアム1万円受取のみ
- 利益は、FX口座に追加入金する。
- オプション口座に豪ドル円80円買いポジション発生+1万円受取
- 買いポジション損きり+1万円=利益
- 利益は、FX積立口座に追加入金する。
- FX積立口座で豪ドル円買いポジション作成する。
- 豪ドル円80円の買いポジション+プレミアム1万円受取
- 買いポジション損きり+プレミアム1万円=損失
- 損失は、FX積立口座より差し引く。
80円以下に下落した場合は、オプション口座で豪ドル円80円の買いポジションが発生します。この際も1万円プレミアム受取は変わりません。
この豪ドル円買いポジションは当然のことながらFXオプション口座のあるサクソバンクFX口座で建ちます。
このルールでは、豪ドル円が79円未満に下落した場合には、サクソバンク証券のポジションはすぐに決済して、FX積立をしているSBIFXトレード口座で再作成することにしています。サクソバンク証券とSBIFXトレード口座でポジションが分散するのは管理がしにくくなるので、ポジションを統一するための措置です。
資金20万円は、レバレッジ4倍で豪ドル円1万通貨買いポジションを作る時に必要な証拠金額目安です。
これは、このルールが該当するときというのは、豪ドル円が相当の安値水準にあるときで通常であればレバレッジ4倍での買いが相応しい状況と想定しているためです。
FXオプションの最低売買単位は1万通貨なので、期日に買いポジションが発生する可能性を考慮しています。
現在、2013年に積立たまま待機させてある資金が20万円あります。ここから大きく下げるようであれば、このルールを適用して1万通貨分のFXオプションを仕掛ける可能性はあります。
以上が「仕掛け時」のFXオプション活用追加ルールです。続いて、「利益確定時」の方も説明させていただきます。
「利益確定時」FXオプション活用の暫定ルール
- コールオプション売りで仕掛け
- FXオプション限度数:保有FXポジションの半分を上限とする。
- もしも、そのまま上昇したときはオプション損きり+同数のFXポジション利益確定で対応する。
豪ドル円が下げ必至と思われるとときに使えるFXオプションルールです。
これに使うのは、一般的に「カバード・コール」と呼ばれている戦略です。
豪ドル円90円でプレミアム1円のコール・オプション売りをこのルールで仕掛けた場合、以下のような感じになります。この対応も大きく3つのパターンに分かれます。
- 豪ドル円90円の売りポジション+プレミアム1万円受取
- 豪ドル円売りポジション損きり+プレミアム1万円=損失
- FX積立ポジション同数利益確定
豪ドル円が91円超まで上昇した場合、FXオプションは純粋に損失となります。この場合は、FX積立ポジションも同数利益確定させます。。
この辺は、気分的に楽な総合収支がゼロまたは少しプラスとなる感じでやる予定です。
- 豪ドル円90円の売りポジション+プレミアム1万円受取
- 豪ドル円売りポジション損きり+プレミアム1万円=利益
- 利益は、FX積立口座に追加入金する。
- プレミアム1万円受取のみ
- 利益は、FX口座に追加入金する。
この2パターンはいずれも単純に利益の上乗せとなります。
豪ドル円水準は下がっているので手持ちポジションのことを考えると万歳と喜べることでもないのですが、今までは下げ相場突入時は我慢することしかできなかったのに対し、これからは収益を上乗せできる可能性もできました。
FX積立ポジションをFXオプションでヘッジをするのが、この形です。
この仕掛けは、見通しを誤って大きな上げ相場の途中でこの仕掛けをして大きな利益を逃してしまうリスクもあります。それを考慮して、FXオプションの最大ポジションは「FX積立ポジションの半分を上限」としておきました。
スワップポイントも受取続けながら攻められる。
「仕掛け時」「利益確定時」ともにFX+FXオプションの両方のポジションが存在する形でやっていきます。
なので、FXオプションとともに決済するルールに該当しないうちはFX積立ポジションのスワップポイント受取はずっと継続できます。
これも、積み上げると結構な金額になっていくかもしれません。案外大きなメリットになるかもしれない部分です。
こんな具合に、FXオプションを使うことで「FXポジションをあまりいじらずに利益上乗せ」をしていくことが出来るかもしれないと思っています。
大きな上げ相場が到来するまでは、この形で利益を伸ばしていきたいです。
自制せねばならない部分としては、FXオプションを多用してしまうことです。FXオプションの組み合わせを考える作業はとても楽しく夢中になってしまいます。良い組み合わせをみつけたりすると、すぐに試したくなってしまうのも考えものです。
FX積立では、余計な実験は極力避けていきます。FXオプションをルール該当するときだけに限定して、雑念や誘惑を捨ててやっていくつもりでいます。ちょこまかと動きすぎて「ヘタの考え休むに似たり」的な展開だけは防がねばなりません。
現実にどのようなものになるのかは、ブログ・メルマガにてお見せしていく予定です。
純ドルコスト平均法FX積立2018 目次
- 第1回資産加速への課題 純ドルコスト平均法FX積立2018
- 第2回気づきその1:決済なくとも積立複利5%確保
- 第3回気づきその2:下げ相場でも攻めていけた
- 第4回気づき3・気づき4:なぜ、FX積立は誰にでもできるのか?
- 第5回体験してわかったデメリット部分:気づきその5・その6
- 第6回FX積立の複利運用体制整う 気づきその7
- 第7回リアルFX積立 ドルコスト平均法効果比較 気づきその8
- 第8回純ドルコスト平均法FX積立毎月5分の手順 2018年版
- 第9回FX積立 2つのルール追加と課題
- 第10回FX積立のためのFXオプション知識
- 第11回FXオプション 4つの基本パターン損益の出方整理
- 第12回FXオプション 魅力と破綻リスク
- 第13回FX積立でのFXオプション活用ルール
- 最終回FX積立とループイフダン 成功の共通項
- 番外編FX積立 利益確定後の買い方 3つのポイント