高ボラティリティ相場リスクとカバードコール戦略での対応策
FXオプションには、ボラティリティは上昇するとプレミアムが急上昇するというリスクがあります。
高ボラティリティの時期は為替相場も暴落・暴騰の大変動期です。
FXオプションは更にボラティリティ上昇による変動が加わるため、FX以上の大きな動きになることがあります。
カバードコール戦略を使えば、それほど怖くはないのですが、「意識しておくべき重要リスク」であることは間違いありません。
「高ボラティリティ相場のリスクの内容」と、「カバードコール戦略ではそれほど恐れなくてよい理由」などについて記事にしています。
ループイフダン+カバードコール戦略についての質問、第三回目です。興味のある方は、他ページもご一読されてみてください。
ボラティリティのリスク FXオプションならではの留意点
この運用で意識しておくべきリスクとは・・・
「相場変動が激しくてボラティリティが極端に高くなる時期」
・・・です。
FXオプションで売買するプレミアム売買値は、「時間的価値」とともに「ボラティリティ」が大きな影響を及ぼします。
通常時のプレミアム値は、時間的価値減少の影響が大きく、為替相場が動かなければ日数の経過とともにプレミアム値は少しづつ下がっていきます。
ボラティリティも少し高い程度であれば、この傾向はそれほど変わりません。
ただ、1年に1度くらいボラティリティが大きく上昇する時期があります。
最近であれば、「新型コロナウイルス騒動によるボラティリティ急上昇」です。
ボラティリティが高くなると、プレミアムも上昇するため、コールオプション売りポジションでは、想定外の含み損を抱えることがあります。
昨年の新型コロナウイルス初期のときは、通常時の3〜5倍くらいになっています。
通常1くらいのプレミアムが3とか5になったのです。
この状態、買いポジションの方には為替レートが対して動いていなくても「値上がり」ということになるので「うれしい事」です。
でも、カバードコール戦略のように「売り」の方にとっては、含み損が大きくなり易い辛い時期となります。
例えば、権利行使価格111円で米ドル円のコールオプション売りポジションを持っていたとしましょう。当初のプレミアムが1だったとします。
1万通貨でのプレミアム代金は1万円です。
ボラティリティが上昇すると、米ドル円が110円でも1⇒5となったりします。つまり、1万通貨で1万円⇒5万円に上昇します。
この上昇した分は、全て「含み損」です。
経験した方はおわかりですが、この状況はFXの暴落相場などとは別の恐怖があります。
ここは、リスクとして意識されておいてください。
ただ、ループイフダン+カバードコール戦略では、ボラティリティ上昇で恐怖心を持つ局面は少ないかなという気もしています。
円高=暴落相場に多いボラティリティ上昇期
このボラティリティ急上昇時期は、どちらかというと円高=暴落時期に多い傾向があるからです。
株でいくと「NYダウ暴落」、原油では「原油暴落」などです。
これらは「米ドル下落=円高相場」の要因となることが多いです。
カバードコール戦略で使っている「コールオプション売り」は、「米ドル円下落で利益」となるポジションです。
なので、ここのところのボラティリティ上昇期では「米ドル円が下落」しているせいもあって、コールオプション売りはそれほど辛い状況にはなりにくいです。
逆に、プットオプション売りは「下落」「プレミアム急上昇」の両方が重なるので、かなり苦しくなります。
ただ、今後は「日本株暴落や超円安などでボラティリティが上昇という局面」もあるかもしれません。
超円安相場 カバードコール戦略の優位性
仮に超円安相場で高ボラティリティ=プレミアム上昇となった場合、カバードコール戦略のポジションをお持ちであればそれほど深刻になる必要はありません。
超円安相場では、ループイフダン口座の米ドル円買いポジションには利益が乗っているからです。
- FX口座:米ドル円買いポジション利益
- FXオプション:コールオプション売りは含み損
プレミアム高騰により、一時的にFXオプションの含み損がFXの含み益を上回る可能性はあります。
ただ、その場合でも「権利行使期日」まで保有すれば、プレミアム値は下がり、当初予定していた利益は確保できる流れです。
なので、対処法としては「余裕資金をきっちり確保して何もしない」が正解です。
一番やってはいけないのは、含み益のFXポジションを決済することです。
これをやると、カバードコール戦略のバランスが崩れてしまいます。
その後に更にプレミアムが上昇する事態となれば、恐怖心からFXオプションを損きりするところまで追い込まれかねません。
権利行使日まで両方のポジションを持っていれば、利益を確保できるのですから、ここは我慢です。
ここの流れをきっちり理解しておかないと、慌てておかしなポジション操作をしてしまうことになるので、ご注意下さい。
高ボラテlリティ相場の対応策
こういう時は、まず「慌てない事」です。
先程も書いたように、ループイフダン+カバードコール戦略では満期まで保有すれば、利益が確保できるように仕掛けてあるからです。
権利行使期日になれば、どれほどボラティリティが高くなろうとも当初想定していた利益が確保できます。
私の運用でも、そのような状況となれば、FXオプション口座にループイフダン口座の資金を移動させておくつもりです。
この記事を書いている2021年5月時点、ボラティリティは落ち着いています。
なので、今はピンとこないかもしれません。
今後高ボラティリティの時期がきたら、FXオプションの経験が少ない方は、ちょっと怖い感じがすると思います。
そういう場合は、まずは私の運用推移を観察してみて下さい。その辺は想定済みの予定でリスク管理をしていますので、危機を乗り切っていくところをお見せできるだろうと思います。
無理のない運用をしていきましょう。
*FXオプションの利用については、リスクを抑えながら利益を上乗せしていくのに有効な一手ですので、「これならいけるかも」と思えるところまでみてから利用検討をするようにしてください。
リピートでループイフダンを選んだ理由
一通りのリピート系自動売買を試して、ループイフダンに戻ってきました。
ループイフダンを選んだ理由は3つあります。
- 追尾型であること
- スワップポイント受取が高目であること
- スプレツド+手数料負担が軽い事
これらの特徴より、私の「米ドル円買い」を中心のリピート系自動売買に最も合うと感じています。
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