カバードコール戦略 7月8日分の効果
新規のカバードコール戦略ポジションを作成したので、そのメリット・デメリットと効果について記事にしました。
基本的に12月22日の権利行使日までは放っておくポジションです。
カバードコールの効果
- ループイフダンの塩漬けポジションを活用して利益上乗せ
- 塩漬けポジションのスワップポイントは今まで通り受け取れる
- 相場下落時:コール売りによるプレミアム受取利益を純粋に上乗せ
- 相場上昇時:FX+FXオプションの合算でこれまでよりも利益増
カバードコールは、FXオプション戦略の一つです。
参考記事:カバード・コールFXオプションでの使い方
カバードコール戦略 2021年7月8日設定
ループイフダンでの米ドル円買いポジションを活用したカバードコールは以下の手順で設定します。
- ループイフダン自動売買停止
- 既存ポジションの指値注文を削除
- FXオプションで米ドル円コール売りポジション設定
FXオプションで使うのはサクソバンク証券です。FXオプション提供している口座はいくつかあるのですが、「コールオプション売り」が出来る口座は現状サクソバンク証券のみです。
実際に以下のような感じでやっています。
ループイフダン自動売買停止
自動売買を停止したときのループイフダン画像です。
1本千通貨で10本の米ドル円買いの自動売買設定をしていました。
買い平均値は110.902円です。
このポジションで「単純に利益を上乗せするカバ−ドコール戦略」の形にするのであれば、権利行使価格が111円以上のコールオプション売りを作ります。
実際に作ったのは、このFXオプションポジションです。
FXオプション口座で米ドル円コールオプション売り設定
選んだ権利行使価格は111.50円です。
以下の内容で仕掛けています。
- 作成日:2021年7月8日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:110.180円
- 権利行使価格:111.50円
- 権利行使期日:2021年12月22日
- 売買数量1万通貨
- プレミアム:1.024
- 利益上限:1.070×1万通貨=10,700円
- 損益分岐点目安:111.50+1.070=112.570円
コールオプション売りは、「下げ相場で利益・上げ相場で損失」で「損失限定なし・利益限定」で「利益を出しやすい」という性質を持ちます。
このポジションは、10,700円で利益上限ではあるものの、損益分岐点は112.570円です。
ループイフダン+コールオプション売りでカバードコール戦略完成です。
- ループイフダン口座で米ドル円買い1万通貨、買い平均値110。902円
- 米ドル円コールオプション売り権利行使価格111.50円:プレミアム受取10,700円
カバードコール戦略 上げ相場ではどうなるか?
この合成ポジション、上げ相場でどんな状況になるか考えてみましょう。
上げ相場となった場合、損益分岐点の112.570円を超えればコールオプション売りは損失になります。
でも、上げ相場では買い平均値110.902円のFXポジションにはそれ以上の利益が乗っているので、合算することで合成ポジション全体としては利益を確保できます。
カバードコール戦略 下げ相場ではどうなるか?
逆に下げ相場となった場合も考えてみましょう。
合算でも損失となってはしまうのですが、FXオプションは利益となっているので合計損失額はFX買いポジションだけのときよりも少なくできます。
大きな上げ相場になると、単純にFXで買いポジションを持っていた方が良いです。
でも、単純なループイフダン運用では、1本のポジションを大きな利益が乗るまで引っ張ることはまずありません。
そういった意味では、2円前後の上げ下げでみて効果がある方法が有効だろうという気がします。
その効果がどの程度のものかもご覧くださいませ。
カバードコールの効果
今回のカバードコール戦略の内容は以下のようになっています。
- FX(ループイフダン):買い平均値110.902円で1万通貨
- FXオプション(コールオプション売り):権利行使価格111.50円で1万通貨
- 設定時米ドル円値110.180円
その効果を「単純なループイフダンだけの場合」と「FXオプションを加えた応用形」での損益比較でみてみます。
米ドル円 | ループイフダンのみ | カバードコール |
---|---|---|
112.500 | 15,980円 | 16,680円 |
111.500 | 5,980円 | 16,680円 |
110,902 | 0円 | 10,700円 |
110.000 | -9,020円 | 1,680円 |
109.000 | -19,020円 | ー8,320円 |
- ループイフダンのみは、自動売買停止させて9月まで放っておいた場合の含み損益
- カバードコールは、自動売買停止したループイフダンポジション+コール売り損益の合計額
- 9月22日まで決済しなかったときの含み損益の金額
- スワップポイント考慮なし(実際には双方とも2000円程度のスワップポイント利益が加算される予定)
権利行使日の12月22日に権利行使価格111.50円以下であれば、単純に10,700円利益を上乗せできることになります。
上げ相場でも、111.50円までは10.700円の利益上乗せ、それ以上でも損益分岐点の112.570円まではFXオプションによる利益上乗せ効果が期待できます。
私のループイフダン運用は、こんな効果を享受しながら、続いていきます。
FXオプションはサクソバンク証券を使っています。
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