カバードコール 4月9日設定内容と効果についてまとめ
相場が大きく動き出すとループイフダンでは、長期間放ったらかしのポジションが発生します。
今回も最大10本で設定したループイフダン設定で10本の買いポジションが建ち、米ドル円自体も弱含みの展開が想定される状況となっています。
タイミング的にはちょっと早いのですが、カバードコール第1弾を仕掛けています。
以下の目論見でやっています。
カバードコールの効果
- ループイフダンの塩漬けポジションを活用して利益上乗せ
- 塩漬けポジションのスワップポイントは今まで通り受け取れる
- 相場下落時:コール売りによるプレミアム受取利益を純粋に上乗せ
- 相場上昇時:FX+FXオプションの合算でこれまでよりも利益増
2021年4月9日設定 カバードコール第1弾
カバードコールは、FXオプション戦略の一つです。
参考記事:カバード・コールFXオプションでの使い方
ループイフダンでの米ドル円買いポジションを使ってカバードコールを設定する場合は、以下の手順で行います。
- ループイフダン自動売買停止
- 既存ポジションの指値注文を削除
- FXオプションで米ドル円コール売りポジション設定
FXオプションで使うのはサクソバンク証券です。FXオプション提供している口座はいくつかあるのですが、「コールオプション売り」が出来る口座は現状サクソバンク証券のみです。
実際に以下のような感じでやっています。
ループイフダン自動売買停止と指値注文削除
この画面は「指値注文を削除」するときのものです。
指値注文削除は自動売買停止してから行うのですが、画像をとり忘れてしまいました。
すみませんです。
指値注文取消しは、「全ての注文をチェック」のところをクリックすると画像左側の「取消」のところに全てにチェックがつきます。
その状態で「チェック済み注文を一括取消」をクリックすることで、指値注文削除が決定します。
今回はこの方法で7本のポジションの指値注文を削除しています。
10本のはずなのに7本というのは、私がうっかりとミスをしたためです。
実は、久々だったせいもあって、4月9日時点では「指値注文取消」を忘れていたのです。
そのせいで、その後に米ドル円が上昇したことにより3本の買いポジションが利益確定するという事態が起きています。
本日の朝、それに気づき、慌てて「指値注文取消」をしたのが、先程の画像ということです。
カバードコールを綺麗にやるためにもループイフダン口座で1万通貨の買いポジションが必要ですので、手動で3千通貨の買いポジションを追加しています。
それによって、ループイフダン口座の米ドル円買いポジションはこうなっています。
ループイフダン口座は、買い平均値110.148円の米ドル円買いポジションが指値注文なしで存在している状況です。
本来はこの状況を確認してから、FXオプション口座でポジションを作ります。
FXオプション口座で米ドル円コールオプション売り設定
4月9日に作った米ドル円コールオプション売りポジションです。
この時点で10,240円のプレミアムを受取っています。
必要項目をまとめると以下のようになります。
- 作成日:2021年4月9日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:109.27円
- 権利行使価格:111.00円
- 権利行使期日:2021年9月22日
- 売買数量1万通貨
- プレミアム:1.024
- 利益上限:1.024×1万通貨=10,240円
- 損益分岐点目安:111.00+1.024=112.024円
コールオプション売りは、「下げ相場で利益・上げ相場で損失」で「損失限定なし・利益限定」で「利益を出しやすい」という性質を持ちます。
このポジションの利益上限は10,240円で利益は限定されているものの、損益分岐点は112.024円です。
権利行使日に米ドル円が112.024円以下であれば最終的に利益となるというポジションになっています。
ポジションを作った時点の米ドル円レートが109.27円ですので、約3円上昇しても最終利益が確保できるポジションとなっています。
このコールオプション売りとループイフダン口座の米ドル円買いポジションを併せた形が、教科書上は「カバードコール戦略」と呼ばれているものになります。
この戦略の良いところは、上げ相場にせよ下げ相場にせよ「利益を増やしやすいところ」です。
カバードコールのメリット
上げ相場となった場合、損益分岐点の112.024円を超えればコールオプション売りは損失になります。
でも、買い平均値110.148円のFXポジションにはそれ以上の利益が乗っているので、合算することで利益を確保できます。
逆に下げ相場となった場合は、合算でも損失となってはしまうのですが、FXオプションは利益となっているので合計損失額はFX買いポジションだけのときよりも少なくできます。
大きな上げ相場になると、単純にFXで買いポジションを持っていた方が良いです。
でも、単純なループイフダン運用では、1本のポジションを大きな利益が乗るまで引っ張ることはまずありません。
そういった意味では、2円前後の上げ下げでみて効果がある方法が有効だろうという気がします。
その効果がどの程度のものかもご覧くださいませ。
カバードコールの効果
今回のカバードコール戦略の内容は以下のようになっています。
- FX(ループイフダン):買い平均値110.148円で1万通貨
- FXオプション(コールオプション売り):権利行使価格111円で1万通貨
- 設定時米ドル円値109.27円
その効果を「単純なループイフダンだけの場合」と「FXオプションを加えた応用形」での損益比較でみてみます。
米ドル円 | ループイフダンのみ | カバードコール |
---|---|---|
111,00 | 8,520円 | 18,760円 |
110,148 | 0円 | 10,240円 |
109.270 | -8,780円 | 1,460円 |
108.00 | -21.480円 | ー11,240円 |
- ループイフダンのみは、自動売買停止させて9月まで放っておいた場合の含み損益
- カバードコールは、自動売買停止したループイフダンポジション+コール売り損益の合計額
- 9月22日まで決済しなかったときの含み損益の金額
- スワップポイント考慮なし(実際には双方とも2000円程度のスワップポイント利益が加算される予定)
基本的にどの為替値でも買いポジションを放っておくよりは利益を上乗せできる流れになります。
この値幅滞で米ドル円が突然激しい往来相場を始めるようなことでもなければ、このやり方は利益上乗せ手段として有効に使えるだろうと思っています。
ループイフダンの自動売買は、ちょっと様子を見てから新規設定を投下する予定でいます。
ゆっくりと時間をかけて、このカバードコール戦略と自動売買が両輪となって、資産を増やしていく流れを作っていくつもりです。
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