米ドル円 カバードコール仕掛け2019年11月25日
米ドル円でコールオプション売りを入れています。このポジションの中身と今後の方針をまとめました。
このポジションは、「FXオプションからのスワップ投資」によるポジションです。
今後も当面攻略相場が続きそうだという見通しで作っています。
今回のポジション 11月25日
米ドル円のコールオプション売りを10万通貨仕掛けています。画像薄赤色部分です。
米ドル円コールオプション売りは、「上げれば損失・下げれば利益」というもので「米ドル円売りポジション」に近い性質を持ちます。
狭い範囲で往来相場が続きそうなときや、下げ気味に相場が推移するときに有効なFXオプションポジションです。
仕掛け内容が、画像だけではよくわからないかもしれません。
ポイントを抜き出すとこうなります。
FXオプション具体的な内容
- 作成日:2019年11月22日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:108.610円
- 権利行使価格:109.000円
- 権利行使期日:12月18日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.326
- 利益上限:0.325×10万通貨=32,600円
- 損益分岐点:109.000+0.326=109.326円
米ドル円売りと同じような性質を持つものの、少しくらいの上昇であれば利益になります。
このポジションも、損益分岐点が109.326円です。
米ドル円現在値は、108.760円とポジションを作った当時に比べると15銭ほど上昇しています。FXで米ドル円売りポジションを作っていれば含み損になっているところです。
このポジションは、権利行使日まで保有すれば、その時点の米ドル円が損益分岐点の109.326円以下であれば最終利益を確保できます。
利益が出しやすいポジションということです。
もっとも、良いことばかりではありません。
下げれば利益といっても、最大利益は32,600円です。どんなに下げても、これ以上の利益にはなりません。
「利益が出しやすい代わりに、利益上限は限定されている」
それが、このコールオプション売りの特長です。
実は、上げてもそれほど困るわけではないのです。
米ドル円上昇しても困らないポジション
コールオプション売り10万通貨以上の米ドル円買いポジションも保有しているからです。
ここから上昇すれば、米ドル円買いポジションの含み益が増加します。
- 米ドル円下落時:コ−ルオプション売りポジション利益
- 米ドル円上昇時:米ドル円買いポジション利益増加でFXオプション損失相殺
こんな状況にあります。
この形を、オプションの世界では「カバードコール戦略」と呼んでいます。
参考記事:カバードコール戦略について
今回のポジションのここからの方針も、カバードコール戦略に沿ったものになっています。
コールオプション売り 今後の方針
このポジションの方針は、権利行使日時点の米ドル円変動によって3つに分かれます。
- 米ドル円が下落気味に推移したとき
- 米ドル円上昇が109.326円以下で済んだ時
- 米ドル円上昇が109.326円超となった時
それぞれ簡単に補足させていただきます。
この場合、コールオプション売りは最大利益32.600円を確保できます。
FXで保有中の米ドル円買いポジションは含み損となる状況ですので、その含み損の一部をこの利益で補う形にもなります。
米ドル円が現在値よりも上昇したとしても、このポジションは109.326円までは最終利益になります。
このケースだと、FXで保有中の米ドル円買いポジションの含み益も増加しています。
一番良い展開がこれかもしれません。
米ドル円がさらに上昇して109.326超となると、今回のコールオプション売りは最終損失となります。
一方、FXポジションの含み益は現在よりも増加することになります。
こうなった場合は、基本的には「FXオプション損失とFXポジション含み益を相殺する」ような形で対応する方針です。
米ドル円が値下がり気味に推移するとみて作ったポジションです。
見込みが外れた場合でもカバードコール戦略全体としては、現状よりも利益増加とできます。
利益になりやすい方法なので、これからもちょこちょこと使っていきます。
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