次の流れを試したいときに使えるFXオプション戦略
買いのような気がするかまだわからないあるいはその逆に売りのようだが自信がないということは年に何度かあるものです。
そういう時には、探りのために「損きり覚悟のポジション」を作ったりすることもあります。でも、このポジションで決済時を見誤り想定外の大きな損失になることもあります。
こういう時に有効なFXオプション戦略をご紹介させていただきます。これが使えるのは、サクソバンクFXだけです。
FX両建て+コール・オプション買い
実は、今の私のFXポジションが冒頭の状況です。サヤすべり取りでの豪ドル円ポジションは60−60の完全両建て状況です。
先週くらいまでは、「豪ドル円は下げ」とみて攻めていたのです。
今週に入り、「もう下げにくくなってきている」と感じるとともに「上げ転換」を意識し始めているところです。
でも、まだ下げそうな感覚もあり、一気に上げ転換にポジション操作するのはためらいがあります。
そこで「FXオプションで攻めておく」ことにした次第です。昨日作ったFXオプションポジションは「AUDUSDコール・オプション買い」です。
この画像の右下の薄赤色部分のコール・オプション買いを入れています。権利行使日5月9日・権利行使価格0.7900で現在プレミアム値0.142です。10万通貨分で約1.5万円です。
私はこのコール・オプションを昨日0.188のときに買っています。私が昨日払ったプレミアム代金は約2万円です。
豪ドル円ではなく、AUDUSDのオプションを買ったのには2つの理由があります。
- 金利やスプレッドの関係で、豪ドル円よりもAUDUSDの方がプレミアムが安い。
- 現在、豪ドル円とAUDUSDは似たような値動きをしているので代替性がある。
プレミアムが安いというのは、FXオプションをやっていないと理解しがたい部分かもしれません。
FXオプションのプレミアムは、金利や時間価値・変動し易さ(ボラティリティ)などいくつかの要因によって決まります。
豪ドル円とAUDUSDを比較した場合、特にボラティリティに大きな差があります。
これによって、現段階で豪ドル円のボラティリティはAUDUSDよりも高いため、似た条件のコール・オプションミレミアム代金はAUDUSDのコール・オプションの方が豪ドル円よりも安く済むようになっています。
オプション理論的には「豪ドル円が大きく上昇するかもしれないのでプレミアムが高い」という意味でもあるのですが、私の目には「同じような値動きをするのだからプレミアムは安い方が良い」と写りました。
今回の仕掛けは、損失上限がプレミアム代金に限定されます。なので、同じ10万通貨であればプレミアム代金が安い方が良いわけです。
このボラティリティは、世界の政治経済情勢によっても大きく動くので一定ではありません。
私は、FXオプション売買でこの傾向をたまに利用しています。
つまり、FXオプションで特に「買い」で勝負したいときは単純にその通貨ペアを狙うのではなく、値動きが似ていてボラティリティが低くプレミアムの安い他の通貨ペアを狙うという考え方もあるということです。
今回の「AUDUSDコール・オプション買い」ポジションは、今後AUDUSDの値動きに合わせて以下のような値動きをします。
- 豪ドルが上昇=AUDUSDが上昇して、0.7900に近づくあるいはそれを上回っていけば、プレミアムも大きく上昇する。
- 豪ドルが下落=AUDUSDが下落していけば、プレミアムはゼロとなる。この場合、私の損失はプレミアム代金約2万円が上限。
上がれば、上昇に応じた利益がいただけます。数倍〜数十倍に値上がりすることもあります。
逆に、下げるようであれば損失2万円となります。
仮に、これをFXポジションで10万通貨買いとすれば、見込みが狂ったときの損失は損きりが遅れれば大きくなることもあります。それを2万円に抑えられるというのがFXオプションのメリットです。
最終期日は5月9日です。
このコール・オプション買いポジションは、途中でほどよく上昇するようであれば利益確定することもできます。
どちらともわからない状況で往来相場が続くようであれば、その流れに合わせてFXオプションで適度な売買を続ける可能性もあります。
大きな流れに乗るための有効な一手としてこのようなFXオプションの使い方も面白いと思います。サクソバンク証券さんとのタイアップ企画は内容が新しくなりました。「口座開設+5万通貨売買で3000円」という内容で継続です。