ボラティリティ高すぎる時のFXオプションリスクに対処
為替の急変動によりボラティリティが高水準のまま推移しています。
こういう時は、FXオプションのプレミアムも高騰します、その現象と対処を記事にまとめました。
ボラティリティ50%以上もあり 高水準で推移
まずは、2020年3月13日朝のFXオプション米ドル円のプレミアム表をご覧ください。
権利行使期日3月18日、米ドル円レ−ト104.80円前後の時のものです。権利行使日までは今日もいれて4営業日です。
ここで104.50円のコールオプションを買うとプレミアム1.902・・・高すぎる!
通常はこんなにプレミアムが高水準になることはありません。
この原因は、ボラティリティがここ数年で最高水準にあるためなんです。
この画像で両端の薄赤色部分です。
20〜30%くらいになっていますよね。これでもまだ落ち着いている方で、50%台になることもあります。
2ヶ月くらい前、新型コロナウイルス騒動前の1月中旬は確か5%割っていたと記憶しています。
これだけプレミアムが高くなると、「売りポジション」がかなりきつくなってきます。
プレミアムが高くなるということは、「売りポジションを途中決済したときに不利になる可能性が高いということだからです。
私のポジションにも影響がでています。
権利行使価格110円でも影響 私のポジション状況
私の保有ポジション状況です。現在4本保有中で4本とも「売りポジション」です。
どれも異常に上昇しているのですが、特にした3本のコールオプション売りに注目してください。
いずれも、権利行使日は3月25日、あと9営業日と期日の迫ったポジションです。
通常時であれば、あと9日となると現在値よりも高値の権利行使価格のコールオプション売りはプレミアム価値がゼロに近くなることが多いのです。
それが・・・・
- 権利行使価格110.00円 0.606
- 権利行使価格109.50円 0.693
- 権利行使価格107.00円 1.352
米ドル円104円台で権利行使価格110円のプレミアムが0.606なんて有り得ないです。
権利行使日3月25日に米ドル円が5円以上上昇するようなことがなければ満額利益になるという余裕のポジションなのに現在はマイナスなんです。
これは、ちょっと異常すぎる。
こういう時は、不測の事態も起こりかねません。
なので、ポジションを1本決済しています。
不測の事態に備えて損きり
決済したのは、権利行使日6月24日のポジションです。
先程の画像の中にこのポジションがないのは、このポジションを決済した後に先程の画像をとったためです。
この画像の支払額は709,800円ですが、ポジション作成時に200,100円受け取っています。
- 最終損益:200,100−709,800=−509,700円
ちょっと大きい損きりになってしまいましたが、やむをえません。
残り4本のうち、3本は権利行使日3月25日のものですので、その日まで待ちます。
今は含み損でも、ここから米ドル円が爆上げしない限りは、満額利益にできるポジションだからです。
あと9営業日、ボラティリティがさらに高水準になっても踏ん張ることはできるとみています。
高ボラティリティを利用して攻めるアイデアも持ってはいるのですが、3月25日までは動かないでいきます。
ボラティリティがさらに高水準になって、プレミアムが上昇して証拠金不足になる可能性をほぼゼロにしておとなしくしていることにします。
こういうボラティリティが高水準のときは「売りポジションは」かなり厳しい環境に置かれるということを、しっかりと記憶しておきます。
売りポジション中心に攻めている方は、今後も十分にご注意くださいませ。
「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。
FXオプション運用の主要ページ
FXオプションかわのスワップ投資 関連ページ
サイト内他記事