コストダウンのツナギ 売りでも買いでも利益の不思議な構造
これからお見せするであろう利益の種類についてまとめました。
コストダウンのツナギ 3つの収益源
今回は「コストダウンのツナギ」の利益の種類を確認しておきます。偶然ではありますが、私のポジションが両建てとなっているのでそれを元に説明させていただきます。
参考記事:FTSE100両建て状況
コストダウンのツナギで期待できる利益は大きく3つあります。
- 上げ相場は、普通に買いポジションで取る
- 下げ相場は、両建てでリスクゼロで取る
- 買いポジションで発生し続ける高配当相当額
単純に買いポジションを決済する売買であれば、最初の「上げ相場は、普通に買いポジションで取る」だけです。しかし、売買を連続していくことで他の2つの利益部分が大きくなっていきます。先ほど紹介した私の両建てポジションは、以下の手順で作成しています。
- 買いポジション1枚作成
- 利益が乗ってきたところで売りポジション追加
これにより、「両建てポジションに買いポジションの利益が確保された状況」となっています。具体的には、私のFTSE100両建てポジションは「売り7017 −買い6934」で評価損益8300円となっています。
この8300円の評価損益は、今後相場がどう動こうと両建てポジションを何か月保有しようとも1円も減少することはありません。
この両建てポジションを「転売・買戻しの申告」で消滅させてしまえば、先ほどの「1、上げ相場は、普通に買いポジションで取る」という状況となります。
また、ここからFTSE100が下げ相場突入となればある程度下げたところで売りポジションを決済して利益確定ということになります。売りポジション決済までは、両建て状態のため変動リスクはゼロなので「2、下げ相場は、両建てでリスクゼロで取る」が実現することになります。
そして、下げ相場の間でも買いポジションには「配当相当額と「金利相当額」の2つの調整金が蓄積されていきます。売りポジションを無事に利益決済できれば、その後には配当相当額がたっぷりと貯まった買いポジションが残っていることになり「3、買いポジションで発生し続ける高配当相当額」も重要な収益源として貢献することになります。
FTSE100ポジションの配当利回りで、7〜10%くらいの利回りを狙うのはそれほど難しくはありません。そのため、長期保有すればするほどその累積額は大きなものになります。。
参考記事:毎週分配型 FTSE100
上げ相場で取るか下げ相場で取るか・・・状況次第
これら3つの収益源は、状況に応じて取っていくことになります。上げ相場終了と判断して両建てにしたのに更に上昇が加速するようなこともあります。それでも、私は数ヶ月は様子をみます。
- 両建てポジションなので全体で含み損が増えるようなことはおきない。
- 数か月保有してもこれまでの利益は確保される。
- 必要証拠金は半分で済むので資金拘束の負担の少ない。
- いずれは下がってくることも多いので焦らずに待てる。
これまで説明したことばかりですが、自分の思惑どおりに相場が動かなくても焦らないで次の展開をゆっくりと待てるのが「コストダウンのツナギ」のメリットでもあります。数ヶ月様子をみても、下げてくる気配がなければ両建てポジション消滅の検討に入ります。
逆に、数ヶ月待っていたらFTSE100が下げ始めるかもしれません。
大きく崩れだすようであれば、「2、下げ相場は、両建てでリスクゼロで取る」と「3、買いポジションには高配当相当額が発生し続ける」のチャンス到来となります。
「コストダウンのツナギ」は、順調に機能すればするほど「両建て」にしたり「片張り」にしたりを繰り返します。両建てが入るのでリスクは通常の売買に比べて低くなるのですが、少々複雑に感じるかもしれません。
今決済するとすれば・・・・「転売・買戻しの申告」
この原稿を書いている2015年5月12日現在、FTSE100は7023となっています。今保有の売りポジション値が7017ですので、売りポジションがちょっと含み損という状況になっています。
仮に、何らかの事情で本日決済しないといけない状況とすると両建てポジションをこのまま消滅させることになります。
- 買いポジション 6934
- 売りポジション 7017
- 含み益 8300円+調整金利益2235円=10535円
つまり、「転売・買戻しの申告」を使って両建てポジションを消滅させることで手数料を余計に取られることもなく、スプレッドを気にせずに決済し含み益をそのまま現実の利益として口座残高を増やすことになります。
ただ、まだこの両建てポジションは決済する予定はありません。
FTSE100売買に使っているチャートが高値圏を示唆しているため当面は下げ相場狙いの両建てポジションを維持しておき、じっくりと下げ相場を待っている予定です。
でも、仮にFTSE100が今後上げることになっても両建てのため損失にはなりません。下げ相場を長期戦略で取るのは、ポジション維持コストもかかるためFXでも株でも心理的に追い詰められやすいものです。
コストダウンのツナギであれば、くりっく株365の両建て優遇制度も活用することで心理的負担はほとんどなく、とことんまで下げ相場を追求していくことも可能です。
この辺は、実際の売買でいずれお見せできればと思っております。
くりっく株365入門 目次
- 第1回:くりっく株365人気急上昇の実態と理由
- 第2回:くりっく株365 証拠金制度と2倍になるのに必要な値動き
- 第3回:日経225先物とくりっく株365「日経225」 私の感想
- 第4回:くりっく株365長期保有にむく理由 キモは2つの調整金
- 第5回:両建て派優遇 くりっく株365の両建て制度
- 第6回:くりっく株365両建て 4つのメリット
- 第7回:ロスチャイルドと山崎種二がやったサヤすべり取りとは
- 第8回:コストダウンとは
- 第9回:コストダウンのツナギ 両建てで利益が増えるカラクリ
- 第10回:くりっく株365 「転売・買戻しの申告」の使い方
- 第11回:コストダウンのツナギ 3つの収益源
- 第12回:「コストダウンのツナギ」売買ルール
- 第13回:くりっく株365両建てをつかった税金対策の小技
- 第144回:両建てポジション長期維持コストゼロの検証
使っているくりっく株365口座は岡三証券です。