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サヤ取りとしてのCFD取引利用法 CFD取引入門 第8回

株式投資とCFD取引の大まかない違いを一通りご紹介しました。ここでの比較はGMOクリック証券のCFD取引と株式取引によるものです。

 

CFD取引は、業者によって同じ銘柄でも中身が大きく異なります。参考例としてくりっく株365の「日経225」とGMOクリック証券のCFD取引での「日本225」を連載では取り上げました。ここからは、CFD取引の利用法をご紹介していきます。まずは、私がポジションを保有し続けている「二国間サヤ取り」です。

 

今回は、その概略をご紹介いたします。

二国間サヤ取り概要1

二国間サヤ取りは、以下の考え方を前提に行っています。

 

  • 株価には先見性がある。
  • 代表的株価指数は、その国の将来を示す。
  • 将来的な国力差がはっきりしていれば、それは株価に反映される。
  • 短期・中期の株価変動は必ずしも将来の国力差を反映しない。
  • 長期保有することで国力差は反映されるようになる。

 

株価の先見性などは、よく見かける言葉です。その先見性を利用していきます。両建てポジションを長期保有することででてくる国力差を利益に変えていくのが「二国間サヤ取り」です。

 

今回は、経済関係も深い日本と米国でやっています。

 

ここからの長期経済成長力でどちらの国が勝るかの説明はここでは省きます。人口増が続き経済の新陳代謝も続けながら成長する米国に、今の日本ではなかなか追いつけない状況はこれからも続くだろうとみています。

二国間サヤ取りで利益となる3つのシナリオ

国力差が開くといっても、未来の状況のシナリオは3つあります。二国間サヤ取りは、これら3つのどれかになると利益が出てくる仕組みとなっています。

 

シナリオ1 一番わかりやすい形

 

  • 米国大きく成長
  • 日本が衰退

 

これが一番わかり易いのですが、現実にはこうなる可能性が一番低いです。日本経済は米国経済の影響を強く受けます。そのため、米国が好調であれば、日本も恩恵を受けるというのが通常の姿です。米国が絶好調なのに日本が大きく衰退していくことは、まずありません。

 

シナリオ2 両国とも成長

 

  • 米国大きく成長
  • 日本小さな成長

 

同じように成長するのですが、米国の方が大きく成長するシナリオです。

 

シナリオ3 両国とも停滞

 

  • 米国小さく停滞
  • 日本大きく停滞

 

世界経済全体が低迷することがあった場合のシナリオです。その場合、米国よりも日本の方が経済停滞の深刻度は高いと思われます。

 

3つのシナリオのどれになるにしても利益を出していく方法はサヤ取りを使うことで可能になります。サヤ取りにもいろんな方法がありますが、考え方ややり方は同じです。FX用にまとめたサヤ取りレポートで書いたのと基礎部分は同じになります。

 

参考:〇〇△◇ 詳細

二国間サヤ取り 実際のポジションと利益の出方

二国間サヤ取りは、は以下の形で両建てポジションをつくります。

 

  • 買い:米国30
  • 売り:日本225

 

この両建てポジションを長期保有していくことで、自然に利益がでてくるのを待ちます。場帖記入はしますが、今回はそれほど重要ではありません。 これで、全体の株価が上がろうと下がろうと思惑通りに二国間の国力差が開くようであれば利益となっていきます。

 

この辺は、サヤ取りをやっていない方には理解しがたい部分かもしれません。先ほどの3つのシナリオに合わせてご説明させていただきます。

 

シナリオ1 一番わかりやすい形

 

  • 米国大きく成長
  • 日本が衰退

 

この場合だと、CFD価格はこんな感じになります。

 

  • 米国30価格 100→130 利益30
  • 日本225価格 100→90 利益10
  • 損益合計 40利益

 

シナリオ2 両国とも成長

 

  • 米国大きく成長
  • 日本小さな成長

 

この場合だとCFD価格はこんな感じになります。

 

  • 米国30価格 100→130 利益30
  • 日本225価格 100→110 損失
  • 損益合計 20

 

米国30の利益が日本225の損失よりも大きくなるので全体の利益が確保できます。

 

シナリオ3 両国とも停滞

 

  • 米国小さく停滞
  • 日本大きく停滞

 

この場合だとCFD価格はこんな感じになります。

 

  • 米国30価格 100→90 損失10
  • 日本225価格 100→70 利益30
  • 損益合計 20

 

両方とも下がるのですが、日本225は売りポジションのため利益が膨らむことになり全体としては利益を確保できます。サヤ取りに慣れていないとちょっと不思議な感じがするかもしれません。リスクが高そうな気もするかもしれませんね。

 

でも、リスクは通常の売買ほどではありません。

 

次回へ続きます。

CFD取引比較入門 目次

2015/02/23


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