総合損益268,401円 米ドル円108円台で利益確保
2019年3月より米ドル円を買い続けたこの運用法、含み益が乗り始めています。
この運用法は以下の特長があります。
FXオプションからのスワップ投資 5つの特長
- 安値でFXポジションを作るのに有効
- FXオプションを使って、FXポジションの買い平均値を下げる
- FXオプションでプレミアム受取利益を出す。
- FXポジション変更後はスワップ投資でスワップポイント+為替利益を狙う
- 月5〜10万円のスワップ+プレミアム受取(2019年11月10〜20万より変更)による定期収入
- 米ドル円上昇時はFX買いポジションでの不定期利益
ここ1週間売買はなく、スワッポイントとFXオプション部分の利益増がでてきています。
円高相場での買いだったにも関わらず、米ドル円108円台で利益となる状況にできたのはうれしいです。
ここからもストレス少なくせめていけそうです。
この運用法の内容をご存じの方は、「FXオプションからのスワップ投資 保有ポジション状況」または「現在の損益状況」からご覧いただいてもよいと思います。
FXオプションからのスワップ投資 概略
この取引は、「FXオプションからのスワップ投資」という呼び名でやっています。
参考記事:【FXオプションからのスワップ投資】とは
米ドル円などの先進国通貨は、上げたり下げたりを繰り返しています。
新興国通貨のように値を下げ続けるような展開にはなりにくいという特徴があります。
理論上は、「米ドル円を安値で買いポジションを作ってスワップポイントを受取続けながら大きく上昇するのを待つ」というやり方はとても有効です。
とはいものの、「安値で米ドル円買いポジションを作る」というのは狙ってもなかなか出来るものではありません。
FXオプションを活用することで、「現在値よりも数円下の値でポジションを作る」ことが可能になります。
こういう「現在値よりも数円買値を下げたポジション」を作っていけば、今までよりも安定感のあるなスワップ投資をやっていけるようになります。
それを現実の運用記録を元に公開しているのが、この運用記事です。
具体的には以下の手順で行います。
- 現在値よりも安値の権利行使価格で米ドル円プットオプション売りを作成(プレミアム受取利益発生)
- 権利行使日、米ドル円が権利行使価格よりも安値であれば米ドル円買いポジション発生
- 権利行使日、米ドル円が権利行使価格よりも高値であればポジション消滅で終了
- 発生した米ドル円買いポジションでスワップ投資開始
FXオプション活用といっても、やり方は簡単です。
米ドル円のプットオプション売りを長期保有するだけだからです。
プットオプション売りの仕組み
米ドル円プットオプション売りは上図のような性質を持ちます。「売り」の性質上、オプション値が上がれば損失・下がれば利益となります。
FXオプションの仕組みは下記ページにてまとめています。
参考記事:FXオプションの仕組み
今後の値動きでどうなるかを列挙するとこうなります。
- 期日までは、米ドル円上げなら下がり(利益増あるいは損失減))、米ドル円下げなら上がる(利益減あるいは損失増)。
- 日数が経てば時間的価値減少とともに下がりやすい(利益増または損失減)。
- 利益が取りやすいものの利益上限は限定される。
- 大きな円高となれば、相応の含み損となる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも上がればプレミアム分の利益を受け取れる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも下がればプレミアム分の利益を受け取って買いポジションが発生する。
プットオプション売りは、米ドル円が大きく下げればオプションポジションを作ったときの米ドル円値よりも安値でFX口座での米ドル円買いポジションへと変身します。
上昇してしまった時は、FX口座での米ドル円買いポジションは発生しないのですが、プットオプション売りポジション作成時のプレミアム受取分は単純に利益になります。
このプレミアム受取利益も、積み上がると大きなものになります。
この辺は、現実のポジションに合わせて運用記事の中で解説させていただきます。。
尚、要注意は下げ相場です。
米ドル円プットオプション売りは、米ドル円買いポジションと同じ宿命を負っています。つまり、米ドル円下げ相場では含み損となるということです。
この含み損も、現在値で米ドル円買いポジションを作ったよりは少なくて済むのですが、10円・20円の円高となればそれなりの含み損となりえます。
このリスクは、資金管理や損きりで臨機応変に対応していきます。
FXオプションからのスワップ投資 保有ポジション状況
この運用で保有しているポジションは、「FXオプションのポジション」と「FXポジション」の2種類に分かれます。
FXポジションは、FXオプションの権利行使によって発生したものをくりっく365口座に移動させたものです。
それぞれの状況を定期的に確認しています。
FXオプション部分
ここでは、現実のポジションをもとに、プットオプション売りの2つのポイントが確認できます。
- 下げ相場:含み損を抑制する効果がどのようなものか
- 上げ相場:利益が限定されるということがどのようなものか
つまり、相場が下落したときにFXでの含み損よりも小さくなる、または利益になってしまうという特徴です。
現在保有中のポジションがこちらです。
保有中のFXオプションポジションは5本あります。
米ドル円現在値は108.695円です。
一番上のポジションです。
- 作成日:2019年7月5日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:107,825円
- 権利行使価格:107.00円
- 権利行使期日:11月6日
- 売買数量3万通貨
- プレミアム:1.547
- 利益上限:1,547×3万通貨=46,410円
プレミアム現在値は0.216です。
2019年10月17日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 46,410円 |
含み損 | ー6,480円 |
差引損益 | 39,930円 |
権利行使価格107.00円のポジションで現在の米ドル円値が108.695円です。
このままいけばプレミマムはゼロ円となり、46,410円のプラミアム受取利益が満額確定となります。
2番目のポジションです。
- 作成日:2019年8月9日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:105.954円
- 権利行使価格:108.00円
- 権利行使期日:12月11日
- 売買数量5万通貨
- プレミアム:3.491
- 利益上限:3.491×5万通貨=174,550円
プレミアム現在値は0.887です。
2019年10月17日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 174,550円 |
含み損 | ー44,350円 |
差引損益 | 130,300円 |
3番目のポジションです。
- 作成日:2019年9月5日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:106.560円
- 権利行使価格:106.00
- 権利行使期日:2020年1月8日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:1.918
- 利益上限:1.918×2万通貨=38,360円
プレミアム現在値は0.622です。
2019年10月17日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 38,360円 |
含み損 | ー12,440円 |
差引損益 | 25,920円 |
このポジションの権利行使価格は、106.00円です。
現在途中決済すれば、FXオプションとしての損益は25,920円の利益となります。
このまま2020年1月8日の権利行使日に米ドル円が権利行使価格106円以上であればプレミアム価値はゼロ円となり、このポジションで得たプレミアム利益受取38,360円の満額受取が確定することになります。
下から2番目番目のポジションです。
このポジションは、コールオプションの売りで、「米ドル円が下げれば利益になる」という性質のものです。
FXの米ドル円買いポジションの値下がりヘッジのために作成しています。
現在状況はこんな感じです。
- 作成日:2019年10月8日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:107.390円
- 権利行使価格:108.000円
- 権利行使期日:11月13日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.487
- 利益上限:0.487×10万通貨=48,700円
プレミアム現在値は1.087です。
2019年10月17日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 48,700円 |
含み損 | ー108,700円 |
差引損益 | ー60,000円 |
米ドル円が上昇していくと含み損が増えていくポジションです。
このまま権利行使日11月13日まで米ドル円が108円以上のままであれば、最終的に損失となる可能性があります。
その場合は、FX口座で保有中の米ドル円買いポジションの利益確定により、損きり分と相殺する予定です。
一番下のポジションです。
- 作成日:2019年9月5日
- FXオプション内容:米ドル南アフリカランド(USDZAR) プットオプション売り
- 作成時点のUSDZAR値:14.70219ZAR
- 権利行使価格:14.60000ZAR
- 権利行使期日:2019年11月13日
- 売買数量1万通貨
- プレミアム:0.23936
- ポジション作成時日本円換算レート:1ZAR=7.354638円
- 利益上限:0.23936×1万通貨×7.354638円=17,604円
プレミアム現在値は0.08831です。
USDZARなので、計算通貨は南アフリカランドです。
2019年10月17日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 17,604円 |
含み損 | ー6,446円 |
差引損益 | 11,158円 |
このポジションは、FXポジションで保有中の米ドル円買いポジションとの値動きを利用して利益上乗せを狙っているものです。
この記事のチャートを元に作成しているポジションです。
権利行使日に損失となるときは、米ドル円買いポジションの利益確定と相殺することで損失を出さないような形でやっていく予定です。
FXポジション部分
現在保有中のポジションは、米ドル円買いポジション30万通貨です。
FXオプションの権利行使日にFXポジションとなったものを、くりっく365口座に移動させて保有しています。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
FXポジションをサクソバンク証券からくりっく365に移動させたのは、「くりっく365の米ドル円スワップポイントが長年高水準を継続している実績」があるためです。
このポジションは、長期保有前提でスワップポイントを受取ながら上昇期を待っているところです。
ここまでのところ、このやり方で米ドル円買いポジションをFXオプションを「使うことで有利に作ることに成功しています。
定期的に値下がりヘッジのためのポジションを入れながらいきます。
現在の損益状況
ここまでの損益推移です。
項目 | 損益 |
---|---|
FXオプション損益 | 862,094円 |
FX損益(確定分) | −950,477円 |
FX+FXオプション(含み損益) | 356,784円 |
総合損益(含み損益考慮) | 268,401円 |
損益分岐点(総合損益ゼロ円となる米ドル円値目安) | 108.02円 |
- 運用開始日:2019年3月21日
- 運用通貨:米ドル円
- 買いポジション最大40万通貨(FX+プットオプション売り合計
- 運用資金1200万円(1万通貨あたり30万円)
この運用法の収支がプラスになりました。
米ドル円買いを中心としたやり方ですので、円高相場が続く中では含み損が増加傾向に推移するのはやむを得ないところでした。
主力の20万通貨買いポジションは、FXオプションを作ったころの米ドル円相場は110〜111円台中ごろでした。
そこから含み損ではあったものの「プレミアム受取利益」を得てきたのでFXで単純に買うよりは、2円以上低くできる効果を実感しながらやってきています。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
108円台中ほどで含み益が出るような状況にできたのは、FXオプションから始めたからこそです。
ここからの予定
米ドル円がこのまま上げていくとは思えません。
近いうちに、それ相応の円高気味の為替変動があると考えるのが妥当な気がします。
その時期がきたら、米ドル円買値をさらに下げるチャンスにしたいと考えています。
適度に上昇したら、先日まとめた運用ルールでの「利益上乗せ+米ドル円値下がり 3つの対策」のどれかを実行していく予定です。
わかりやすく書いているつもりですが、まだまだ意味不明な部分があるだろうと思います。
私の文章力が至らない点はお詫びします。
- FXオプションを使って安値で米ドル円買いポジションを作る
- スワップポイント+プレミアム利益を受取りながら上昇期を待つ
- 上昇期には利益をだして資金を増やしていく
こういう流れを、このブログでお見せしていければと思っています。
含み損少な目のスワップ投資を目指す方に、この運用法はおすすめです。
米ドル円売買で使用中、くりっく365は米ドル円で長期間高水準提供を続けています。
「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。
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