豪ドル円売りポジション マイナススワップポイント相殺中
豪ドル円売りポジション+FXオプションの合成ポジションで、ゆったりと構えて下げるのを待つときに向いている仕掛けです。日数がかさんでもマイナススワツプポイントがあまり気にならないからです。仕掛けてから10日ほどたった状況をまとめました。
含み損増加抑制効果 3つの要因が関わる
前回記事:豪ドル円合成ポジション第二段開始から約一週間が経過しました。
合成ポジションは、それぞれ以下のようになっています。
トライオートFX:豪ドル円売りポジション
サクソバンク証券:FXオプション プットオプション売り
これではわかりにくいので、いつもの表にまとめてみましょう。
ポジション | 損益 |
---|---|
FX(トライオートFX) | −171,460円 |
FXオプション(サクソバンク証券) | 86,900円 |
合計 | −84,500円 |
- FX損益にはマイナススワップポイントも含んでいます。
- 画像豪ドル円値:77.716円
前回記事のときの豪ドル円値は77.15円で合計損益は-84,370円でした。今回は、豪ドル円が77.716円まで約50銭上昇したにも関わらず含み損はー84,500円と前回とほとんど変わっていません。
FXポジションの含み損は増加したものの、FXオプションの含み益増加で相殺したという形です。
この状況、もう少し説明させていただきます。
もともとこの合成ポジションは、「豪ドル円が下げ気味に推移する」という見通しで作っています。
- 豪ドル円上昇:基本的には含み損が増加する。
- 豪ドル円下落:利益になり始める(ただし利益額は最大28万円くらいに限定される。
こういう性質の合成ポジションです。
単純にFXで豪ドル円売りポジションを作るのに比べると、「豪ドル円上げ時の含み損増加が抑えられる」というメリットがあります。
このメリットは「豪ドル円下落時には含み益増加が抑えられる」というデメリットにも変わる部分です。
今回、豪ドル円が50銭上昇したにも関わらず全体の含み損増加は130円で済んだ状況は、この特徴がうまく出てくれたということにもなります。
豪ドル円がいずれ下げそうなだとは思っていても、下げ時期をきっちり把握することは出来ません。
下げ時期に入ったといっても、それを攻め切るのはなかなか難易度が高いものです。
無暗に売りポジションで攻めて日数がかさめば、マイナススワップポイントの累積分だけでも精神的ストレスにもなるなど、買いポジションとは違った苦労もあります。
この合成ポジションは、「気長に下げるのを待つ」という時に適しています。
上げ相場で利益が増加するFXオプションでのプットオプション売りがFXの含み損を緩和する効果をもたらしてくれます。
今回FXオプション利益増加に繋がったのは、大きく3つの要素があります。
- 豪ドル円上昇による利益
- 時間的価値減少による利益
- ボラティリティ減少による利益
豪ドル円プットオプション売りは、豪ドル円上昇で利益が増えていくポジションです。
「売り」ですので、時間的価値減少によってプレミアム値が下がれば利益が増加します。
大きく変動している時期が落ち着いてくれば、変動指数であるボラティリティも下がり、これもプレアミアム値減少要因となって利益増につながります。
この合成ポジションを作ったのは1月4日です。当時は、1月3日の大変動の後で、まだまだボラティリティが高い日でした。ああいう時期に、こういう合成ポジションを作るのはなかなか良さそうです。
この後、豪ドル円が下がるか日数がある程度経てばこの合成ポジションは利益となりはじめます。利益額10万円超えを目安に決済を予定しています。