利益約900万円 2022年〜2023年の豪ドル円売買振り返り
2022年〜2023年にかけて続けていた、豪ドル円売買のポジションがゼロになり、一区切りがついています。
最後の決済利益は、約800万円、途中の売買損益も加えると約900万円の利益となっています。
私のメルマガ・ツイッター・ブログ読者は、この売買経過などに興味のある方も多いかと思います。
メイン口座の裁量トレードが一区切りついたので、今回より数回でまとめてさせていただきます。
ツイッターで毎日ツィートしてきた内容の集大成のようなものです。
まずは、売買概要からご説明します。
今回の豪ドル円売買概要
- 運用通貨:豪ドル円
- 開始時運用資金:2900万円
- 最大ポジション 108万買い
まず、運用通貨は豪ドル円のみです。
私の運用は、運用通貨を絞り込むことで効率を上げています。
一つの通貨ペアだけを運用することで、その通貨の値動きに慣れて大きな流れをつかみやすくなります。
今回の運用資金は、2900万円でした。
これで、800万円の利益ですので、利益率としては27.58%というところです。
これと同じような売買を年2回できれば、利益率は50%前後に出来るかなという感じです。
まあ、運用技術を磨き続けることで、この辺の利益率を上げていくことはできますので、あまり気にせずにやっていくようにしています。
これらの利益は、毎日1〜5分の作業で生み出しています。
その作業内容とは、これです。
毎日1〜5分の作業内容
毎日やっている作業は、「場帳・グラフ記入と売買判断」です。売買判断まで含めても、所要時間は5分程度と短いものです。
なので、この運用法は誰にでもできます。
場帳・グラフは、両方とも手書きです。
グラフは、週に1回ペースで公開しています。
参考記事:手書きグラフ状況
たまに、「手書きで儲かるの?」なんてバカにする人もいるのですが、問題ありません。
むしろ、パソコンでチャート分析するより、手書きの方が儲かると私は思っています。
まあ、この辺は議論があるところですので、私の見解にすぎませんけどね。
今回の売買も、この場帳とグラフで売買判断して行ってきたものです。
ここまでの説明を読んできた方の中には・・・・
「こんな簡単な事で儲かるはずがない!」
とか・・・
「もっと何か秘密があるかもしれない!」
そう思われた方もいるかもしれません。
でも、そうではありません。
こういう作業を毎日やることで、売買対象の値動きに慣れてきて、段々とその大きな流れも掴めるようになっていきます。
この辺は、恋人などと関係が深まっていく流れとよく似ています。
付き合い始めた頃は、「好きだけど、よくわからない部分が沢山ある」というのが普通でしょう。
それが、いろんな話をしたり、食事やら旅行などに出かけたり、喧嘩をしたりすることで、お互いの事がよくわかるようになっていく。
その言動や行動パターンなども予測できるようになっていく。
私たちがやっている毎日の「場帳・グラフ」記入も、それと似たようなものです。
でも、トレ−ドは、そこまで難しくはありません。
「運用対象の大きな流れを掴む」
それだけで十分利益が出せるからです。
ちょっと脱線してしまったので・・・
今回の売買記録に話を戻しますね。
2022年9月 試し玉で開始
- 2022年9月21日 1万通貨売り
今回の売買、最初のポジションは9月20日に入れています。
これは「試し玉」と呼ばれるもので、その名の如く「状況を確認するためのお試しポジション」の意味があります。
教科書的に書くと、「このポジションで相場の強弱を探る」ということになります。
実は、最初は「売りで攻めるかどうか」考えていました。
2回売りの試し玉を入れて、「どうも違うな」と感じたので本玉は「買い」を入れるという結論を出しています。
- 2022年9月30日 8万通貨買い 93.892円
この8万通貨から始まり、2023年の6月まで約9カ月間売買を繰り返してきました。
いつもより、長いような・・・
ああ、長かった。良い言い方をすれば「粘って勝った」ということだけど、悪い言い方をすれば「出るのが早すぎた」ってことだね。
そうなんです。
理想としては、1回の売買期間は開始から終了まで2カ月程度が望ましいのです。
サクッとせめてサクッと撤退する・・・というのが、達人の領域の売買パターンだからです。
なので、「もうちょっと売買期間を短くする」というのが、次回の課題です。
理想は理想として、私レベルではまだそこには到達は出来ていませんので、自分なりの売買をするしかありません。
豪ドル円は3月まで下げた
豪ドル円は、2022年のうちは94円台などもあり、適度に利益も出していました。
でも、大きな上げの波がこないうちに下げ出してきた時期があり、一時は87円台割れまで下げています。
私は、その辺を買い続けています。
一番安値で買えた買いポジションは87.084円です。
この辺を買い続けた根拠は、「下げてはいるものの、大きく崩れていく感じはない」というものでした。
その辺を買ったり、売ったりして、売買を続けながら「大きな波に乗る事」を心掛けてきました。
この時期は・・・
「上げの大きな波がこないなぁ・・・」
などと思いながらも、日々の作業を続けていました。
ポジションを持つ日数が長すぎると、段々と集中力が欠けたようになってしまいがちになるものです。
緊張の糸が切れてしまうと、一気に崩れだす危険性があるのが、相場運用の恐ろしいところでもあります。
その辺の気の緩みを戒めながら、毎日の作業を続けていました。
良い感触を得始めたのは4月に入ってからです。
4月中旬以降:波に乗れた感じがでてきた
「これはいけそうだ」
そんな気持ちがでてきたのは、4月中旬くらいからです。
- 場帳
- グラフ
- 日々の売買
これらにより、良い手応えのようなものを感じていたようです。
この辺から、保有ポジションは100万通貨を超えたままになっています。
「感じていたようだ」という書き方は、頼りない感じがするかもしれませんが、実際に4月中旬時点の私の正直な気持ちでした。
「波に乗れた気がするが、どうも不安だ」というところで、自信をもって「ここから大きな上げ相場が来るぞ!」とは断言できないのです。
後から、売買記録をつけた玉帳(ギョクチョウ)をみて、「私は、この頃に上げると認識していたんんだ」とわかるのです。
実際のところ、本格的に豪ドル円が上げだしたのは、6月に入ってからでした。
6月 豪ドル円97円台まで上昇・・・全ポジション決済
6月中旬に入り、豪ドル円は97円台に入ったとともに、上げの勢いが鈍ってきたように感じました。
いつからか・・・
「この辺で良いかな」
・・・という気持ちがでてきました。
ポジションを決済するタイミングというのは、いくつかあるのですが、こういう気持ちが出てきたときは、その一つのタイミングです。
こういう気持ちが出てくると、心がソワソワしだして、相場が気になってしょうがなくなります。
私は、普段であれば日中にポジションの含み益が気になるようなことはほとんどありません。
それが、気になってしまうということは2つの意味があると思っています。
一つ目の意味は「豪ドル円が天井圏でそろそろ下げそうだと肌で感じている」、2つ目の意味は「含み益の重みに精神的に耐えられなくなってきている」ということです。
前者の意味は、説明の必要がないと思います。
でも、後者の意味は「利益の重み?含み損じゃないから気楽でしょう!」と思った方もいるかもしれません。
そうではないのです。
含み損よりも含み益の時の方が苦しい
実は、利益を伸ばすのって、苦しいんです。
含み損を我慢した経験はほとんどの方がお持ちだと思います。
それとは別に、「利益を伸ばす苦しみ」もあるのです。
これは、運用技術を磨いていって、利益が出せるようになると、どならも経験することになります。
一言で書いてしまえば、「含み益が増加するのを我慢する」ということなのですが、これ簡単には伸びないのです。
私たちのトレードスタイルは、「利益少なく、損失多い」いわゆる「利小損大」のままでは、絶対に資産は増やせません。
「利大損小」、つまり「利益大きく、損失少ない」の形に到達する必要があります。
でも、すぐにこれが出来るようになった方はみたことがないです。
これは、実戦の積み上げが必要な部分です。
大きな波の最終局面まで引っ張ってから、「含み益の重みに精神的に耐えられなくなってきている」というところまで我慢していくという経験の積み上げで利益を伸ばしていきます。
その意味で、今回の私の限界は、この辺だったという見方もできるということです。
900万円利益 一区切りでの売買成績
6月末に、保有していた当時保有していた108万通貨の買いポジションをすべて決済しています。
その108万通貨決済した時の利益額が796万円でした。
ちなみに、それまでの9か月間の細かい売買でも100万円くらいの利益は出しています。
おまけのようなものではありますが、合計利益は約900万円となったということです。
次回へ続きます。