【スワップサヤ取り 全体の流れと4つの注意点】安定してやっていくために決めておく事
ここまで書いてきたことの全体像をまとめました。
スワップサヤ取りで大きな失敗をしないための要となる4つのポイントも合わせて書かせていただいております。
全体の流れ まとめ
ここまで説明してきた、スワップポイントサヤ取りの流れを振り返ってみましょう。
運用通貨ペア・資金配分など決めて入金まで終わらせます。
少しでも有利にポジションを作っていくためにやっている方法を記事ではまとめました。
毎日利益が積み上がっていく、その過程をお楽しみください。
決済後は、次の仕掛けの準備に入ります。良い組み合わせがない時は、次のチャンスを待ちます。
それぞれの段階で書いたポイントを意識しながらやっていけば、大けがをすることは少なくできると思います。
最初はちょっと戸惑うこともあると思いますが、何度か繰り返せばできるようになります。
利益にするのに相場観が必要なわけでもないので、どなたにでもできるはずです。
ストレス少なく続けていくための4ポイント
繰り返しとなるのですが、スワップポイントサヤ取りをストレス少なく続けていくためにルールなどで決めておくとよいポイントをまとめておきます。
@スワップポイント逆転現象への対処を決めておく
スワップポイントが逆転したらどうするか、その対処法は予め決めておくとよいです。
- 即決済
- 数日様子を見る
基本的にはこのどちらかです。
ここ悩むところです。でも、深く悩んでも明日以降のことは誰にもわかりません。
ある程度の方向性を決めておかないと悩む続けることになります。
こういうところで悩みすぎるのは精神的によくありません。
ケースバイケースの部分もありますが、あらかじめ基本方針は決めておくとよいです。
私は「即決済」が基本方針です。
A資金不足への対処を決めておく
自分で決めた余裕資金を確保できない状況の時の対処も決めておきます。
ここ決めておかないと、「まだ余裕があるから決済しないでおこう」として放置しがちになりかねないからです。
余裕資金のない状況を続けるのは危険です。ここでの選択肢は、それほどありません。
- 一部ポジション決済
- 半分ポジション決済
- 全ポジション決済
私は基本的に「半分または全部」です。
スワップポイント差が大きく開いた状況かであれば半分、スワップポイント差が大幅に縮小している状況であれば全部決済という感じでやっています。
余裕資金もなくなっているということが前提ですので「ポジション決済をどこまでするか」という考えが基本になります。
ここ決めておかないと、実際に余裕資金が無くなったときに「まだ利益が出ているから」なんて気持ちになって、決済を先延ばししたくなるものです。
この辺がずさんになってくると、突然の急変動に巻き込まれるリスクが高まるので注意してください。
Bゆったり利益を出すのに慣れる
この運用法は、ポジション全体で大きな含み損を抱えることもなく、手堅く利益を出せるという点では、とても優れています。
特に工夫をする必要もなく、そのままやっていけば利益は積み上がっていきます。
しかし、慣れないうちは「いろんな実験」やら「利益を増やそうと余計な売買」をしたくなるものです。
私もこの辺の実験は、いろいろとやりました。
この手の売買は、8割がた失敗に終わります。
実験によって損失をだしたことは何度もあります。
それでも2019年までの累計利益は500万円を超えました。
結論から言えば、「基本ルール通りに何もしないのが正解」だったというのが正直な感想です。
多分、利益もあと50万円くらいは上乗せ出来た気もするのです。
読者の皆様が、私のような売買をするのを止めるつもりはありません。
ただ、ほどほどにされて下さいとだけ書かせていただきます。
利益をコツコツためていくだけであれば、今のスタイルを続けていけば十分です。
毎日少しづつの利益に慣れて「これで良いかも」と思われるようであれば、その後も続けていってください。
「こんな小さい利益では嫌だ!」という気持ちになったら、他の運用法を探す方が良いかもしれません。
私は、「スワップポントサヤ取りは余裕資金に限る」「高い利益率は他の運用法で目指す」という方針でやっています。
C利益率を上げようとしない
「少しでも増えればOK」
私は、この考え方を徹底することにしています。
この運用法は、ゆっくりやっていけば誰でも利益が出せるようになります。
そのせいか、「もっと利益を出す方法はないか」という研究にのめり込みやすい傾向があります。
先程書いた私の実験も、もともとは「もっと利益を出したい」という気持ちからのものです。
私からは、ほどほどにされることをおすすめします。
最初は私もそうだったので、しょうがない部分もあります。
利益率を上げるのは簡単です。
レバレッジ上げてポジションを作ればよいだけだからです。
でも、リスクは高まります。
この運用法もいろんなやり方が開発されています。
誰もが思いつくことの一つの方法は、「逆指値を入れてやる」ことです。
逆指値を入れておけば、一見万が一の大変動にも対応できるようなポジションが作れます。
この形式で運用されている方もいるようですし、私のところにメールをいただくこともあります。
たまにそういうブログも見つけるのですが、その方法を長く続けているものはない気がします。
逆指値を入れている場合などは、寝ている間に片方のポジションだけ決済されてしまったりすることが現実に起きます。
「そんなことは滅諦に起きないだろう」と思われがちなのですが、たまに起きてしまうようなのです。
特に注意すべきは「スプレッド拡大時間帯」です。
重要指標発表時や日本時間朝方のスプレッド拡大時間に、片方のポジションだけ決済されてしまう現象です。
片方だけ決済されて、その後の値動きが良い方向に動いてくれれば問題ないかもしれません。
でも、大きく不利な方向に動けば、思わぬ損失に繋がるリスクがあります。
特に「フラッシュクラッシュ」などで片方のポジションが強制ロスカットとなり、その後に相場が戻ってしまうようなことが起きると、大きな損失だけが残ります。
その後に損失を取り返すのは大変なことです。
私は、そこまでのリスクをこの運用法で取る必要はないと思っています。
この点、十分にご注意くださいませ。