異業者両建て証拠金余力の目安 スワップポイントサヤ取りFX2014第5回
この投資法で余力はとても重要です。大きな為替変動があっても慌てなくて済む資金管理ルールを設定お願いいたします。
余力管理についての質問
スワップポイントサヤ取りのフォローミニ連載の最終回です。
- 為替変動が大きいと資金移動が対応できない
- 忙しいので日中為替をみれない。どうしたらよいか
こういう質問をスワップポイントサヤ取りで頂くことが増えました。だいたい以下のような内容の返信をさせていただいております。
おそらく、両方とも余裕資金を少な目にしているために起きてしまう心配事だと思われます。
スワップポイントサヤ取りをこれから始めたいとお考えの方は、一度過去の連載記事に目を通して頂くようお願いいたします。
このときの連載は、南アフリカランド円のものですが、豪ドル円など他の通貨ペアでも基本部分は同じです。
スワップポイントサヤ取り 3つの失敗パターン
このスワップポイントサヤ取りで失敗するケースは、ほぼ限られます。
- 余裕資金を少な目にして大きな為替変動に揉まれる
- 売買するときに指値注文が入らない
- スワップポイント逆転
この3つが一番多い失敗パターンです。
2014年11月現在、南アフリカランド円のスワップポイントが縮小してきているため、「スワップポイント逆転」が起きる可能性もでています。他の通貨でも、この現象は定期的に起きます。
指値注文を少しだけ効率的にやる方法は、先ほど紹介した過去の連載でも取り上げていますので参考にされてください。
これら2つは、運用開始してから直面する事項です。
一番最初の「余裕資金を少な目にして大きな為替変動に揉まれる」だけは、最初の売買ルール設定で防げる事項です。そして、なんとしても避けて欲しい事項です。
500pipsルール
現状私は以下を基準に資金の余力管理をしています。
「最低500pipsの余裕をもたせる」
例えば、豪ドル円98円で両建てを保有していたら、買いポジションは93円、売りポジションは103円、それぞれ値が動いてもロスカットされないところまで余裕資金を入れてあります。
値が動いて片方のポジションの余裕が500pips以下となったら、銀行に置いてある予備資金を入金します。ただ、もう片方の口座から資金を移動させるのは極力さけています。これは、FX業者さんへの負担軽減の配慮であり、将来入出金規制が厳しくなることを想定した私なりの自己防衛策でもあります。
500pipsくらいの余裕をもたせておけば、日中為替相場をチェックする必要はほとんどありません。もしも、為替変動があまりに激しく500pipsでも安心できないようなときであれば、そのときは一旦両建てを停止すべきときだと思っています。
先月くらいまで、全体的に相場変動はかなり緩めでした。そのせいか、最近FX取引全体的な傾向として高レバレッジで少ない証拠金で運用をされている方が増えているような気がします。スワップポイントサヤ取りでもその影響がでているのかもしれません。
スワップポイントサヤ取りはリスクがほとんどなく、安全性が高いかわりに日々の利益も少ない運用法です。私の中では、銀行預金と同じ扱いです。
スワップポイントサヤ取りは、出来るだけ手間をかけずにやるようにしていますも、
もしも、リー万時のような異常相場に入ったら一旦全ポジションを決済する予定にしています。ああいう、異常相場では一日に500pips以上動く可能性もあるからです。異常相場は、その雰囲気で容易に判断できます。
豪ドル円スワップポイントが買いポジションでマイナスになるなど明らかに異常ということがいくつも起きるからです。
こういう本当の異常時は一旦手を引くのが得策です。
慌てなくても、チャンスはいずれ訪れます。
そういう異常時になるまでは、スワップポイントサヤ取りで余裕資金を堅実に運用して増やしておくつもりです。
読者の中には、私同様にこの運用法をやっている方がかなりいらっしゃいます。スワップポイント差が開いている通貨ペア情報などは今後もブログ記事中心に提供していく予定にしています。
誤解なく堅実にやればこれほど手堅い投資法はありません。為替変動リスクとは離れた世界で利益を増やしていける方法ですので、しっかりと増やして頂きたいと思っています。
今回のミニ連載が、少しでも参考になれば幸いです。
スワップポイントサヤ取り 関連記事2014目次
- 第1回利益よりも税金が多くなるFX事例
- 第2回DMMFX 両建て派3つの注意点
- 第3回海外FXと国内FX両建て 税金問題
- 第4回サヤ取り税金チェック法
- 第5回異業者両建て 証拠金余力の目安
スワップポイントサヤ取りについては、以下のページに運用ルールや運用成績をまとめてあります。