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どこで両建てポジションの決済を検討すべきか

両建てポジション決済検討のタイミング 2

 

スワップポイントで作った両建てポジション、いずれは決済を検討すべき時が訪れます。

 

その検討ポイントをまとめました。

 

 

決済のタイミング 3つのポイント

 

スワップポイントサヤ取りの決済タイミングは大きく3パターンあります。

 

  1. スワップポイント逆転
  2. スワップポイント差縮小
  3. 余裕資金がなくなった時

 

なんとなくイメージは沸くかもしれませんが、説明させて頂きますね。

 

その1:スワップポイント逆転

 

買いポジションと売りポジションのスワップポイント差が逆転したときには決済を検討することにしています。

 

例えばこんなときです。

 

  • 買いポジション 70円
  • 売りポジション−40円
  • スワップポイント差 30円

 

こんな両建てポジションを保有していたとします。

 

この状態が続けば、両建てポジションを保有し続けるだけで利益が積み上がっていきます。この時期は長い時は1年以上つづくときもあります。

 

でも、いずれはこのスワップポイント差は解消するときがきます。

 

  • 買いポジション  70円
  • 売りポジションー100円
  • スワップポイント差 −30円

 

こんな感じで、買いポジションよりも売りポジションのマイナススワップポイント負担の方が大きくなることを「スワップポイント逆転現象」と呼んでいます。

 

こうなってしまうと、これまでの状況が一変します。

 

これまでは、両建てポジションを維持していれば利益がでていました。

 

逆転現象が起きれば、両建てポジションを維持すればするほど損失が出る状況となります。

 

これまで貯めてきた利益が毎日少しづつ削られていくので困ってしまいますよね。

 

私は、ここで決済検討するようにしています。

 

スワップポイント差逆転は、短期で終わることもあります。その可能性がありそうなときは、少し保有するという選択肢もあります。

 

その辺を考慮して「今すぐ決済」するか「数日様子を見てから決済検討」するか決めます。

 

その2:スワップポイント差縮小

 

逆転までいかなくても、決済することがあります。

 

スワップポイント差が縮小して利益が少なくなってしまった時などです。

 

例えばこんなときです。

 

  • 買いポジション 70円
  • 売りポジション−40円
  • スワップポイント差 30円

 

これが、だんだんと縮小してくるとこんな感じになります。

 

  • 買いポジション  75円
  • 売りポジション −65円
  • スワップポイント差 10円

 

まだスワップポイント差利益はあるのですが、大分少なくなりました。

 

私の目安は、「スワップポイント差5円未満くらい」です。

 

両建てポジション維持のために、資金はずっと拘束されてしまいます。

 

僅かすぎる利益のために、多額の資金が拘束されているのは望ましいものではありません。

 

でも、焦って決済する必要もありません。

 

こういう時は、最初に「有効な運用先が他にあるかどうか」を考えています。

 

例えば、「もっと利益が出そうな通貨ペアやFX口座の組み合わせ」があるかどうかです。

 

有力な候補があれば、決済をすることが多いです。

 

ほかに有力候補が無ければ、薄利のまま保有し続けることもあります。

 

FXを証拠金のままにしておいても1円の利益もでないので、それよりはマシという感覚です。

 

あと、裁量トレードなどほかの運用法で資金が必要となっているときも決済検討するときです。

 

私のスワップポイントサヤ取りは、「裁量トレードなどの予備資金」を運用に充てています。

 

なので、裁量トレードが活発になる時期は、スワップポイントサヤ取りの運用資金は少な目になる傾向があります。

 

その3:余裕資金がなくなった時

 

稀にですが、相場が大きく動き過ぎて両建てポジションを維持するための資金が不足気味となることもあります。

 

こういう時は、そのままにしておくと短期の急変動に巻き込まれるリスクにさらされてしまいますので決済検討します。

 

例えば、南アフリカランド円が数日で1円以上動くようなことが時です。

 

こういう時は、片方の余裕資金を移動しても、強制ロスカットされないだけの余裕資金を維持が厳しくなることもあります。

 

事例:南アフリカランド円 7.5円で10万通貨両建て

 

  • 買いポジション 25万円
  • 売りポジション 15万円
  • 予備資金なし

 

こんな資金配分で両建てポジションを作っって、この後南アフリカランド円が1円以上下落したとします。

 

売りポジションの余裕資金部分は、下落に合わせて資金移動することになるのですが、最低保証金として約3万円は残しておかねばなりません。

 

なので売りポジションから資金移動できるのは12万円が上限になります。

 

最大限に資金移動した状態

 

  • 買いポジション 25万円+12万円=37万円
  • 売りポジション 15万円ー12万円=3万円

 

この状況で、南アフリカランド円がさらに下げ続けたとしましょう。

 

7.5→6.5→5.0円と5円まで下げたとします。

 

7.5円で口座資金37万円ですので、3.4円下げの4.1円をくらいを目安にほとんどの口座は強制ロスカット基準に到達します

 

下げ方にもよりますが、5円くらいまで下げると4円台前半を意識せざるを得なくなるものです。

 

こういう状況で、追加入金する資金が無ければ一旦決済を検討します。

 

 

おいおい、例えとはいえランド円4円台なんて有り得ないだろ。


 

当分はありそうにないですよね。

 

今の段階では私もそう思っています。

 

でも、南アフリカランド円はもともと20円くらいから下がってきた通貨ペアです。

 

ここから、もう少し下値があってもおかしくはないですよね。

 

でも、恐れているのはそこじゃあないんです。

 

上がろうと下がろうと、両建てポジション全体では大した問題ではありません。

 

ここで恐れているのは、「フラッシュクラッシュ」のような短期変動です。

 

過去のフラッシュクラッシュ時には比較的落ち着いていた南アフリカランド円ですが、過去にはスルスルと1晩で1円くらいの変動をしたこともあります。

 

数日大きく動いていて、「あと少し動けば強制ロスカットされそうなポジションがたくさんある」というところを狙って、「フラッシュクラッシュ」のような現象が起きるといわれています。

 

 

このときも、トルコリラ円は19円後半からズルズルと数週間下げていました。18円まで落ちてから一気に16円スレスレまで落ちています。

 

そして、その後は大きく戻っているのです。

 

両建てポジションなので、そのまま下がってくれれば、買いポジションで大損しても、残された売りポジションで爆益が取れるところです。

 

でも、そうはならないのです。

 

暴落気味の下げの後に暴騰気味の上げふで行ってこいの相場変動・・・そんな両建てポジション保有者泣かせの相場展開は数年に一度くらいの頻度で起きます。

 

似たような現象が起きれば、「5円から一気に4円台前半まで落ちて戻ってくる」という値動きも可能性ゼロではありません。

 

余裕資金をきっちり確保しておかねば、大きく下げたときに、買いポジションが強制ロスカットされてしまうかもしれません。

 

しかも、「大きく下げて大きく戻る」ので残された売りポジションには強制ロスカットの損失を埋めるほどの利益は残らないことが多いのです。

 

このリスクを排除するには、余裕資金がなくなったときは一旦決済すべきと考えています。

 

決済利益を伸ばす小技

 

スワップポイントサヤ取りで決済をスムーズにやるコツと、利益を少し伸ばす小技をご紹介ます。

 

決済するときに注意していることは、仕掛けのときと重なる部分が多いです。

 

 

ちょっと違うところや誤解しやすいところもあるので、説明させていただきます。

 

  1. 注文を出す時間帯
  2. 順張りで仕掛けていく
  3. 1分足チャートで流れを見る
  4. 指値注文が有効な通貨ペアとFX口座

 

その1:注文を出す時間帯

 

注文を出すのは、仕掛け時と同じ以下の時間帯です。

 

  • 朝8時〜8時50分
  • 11時30〜12時30分
  • 15時〜17時

 

スプレッドが狭く、値動きが緩めであることが多い時間帯です。

 

決済のときも、落ち着いてゆっくりやるためには、こういう時間帯を狙うとうまくいきやすいです。

 

実は、決済時にはもう一つ有効と感じている時があります。

 

それは「大きな流れが出ている時」です。

 

為替相場で大きな流れが出ているときがあります。

 

  • 大きな上げ相場で数日〜数週間にわたり上げ続けている。
  • 大きな下げ相場で数日〜数週間にわたし下げ続けている。

 

こういう時は、この大きな流れに乗せてポジションを決済します。

 

この部分、後ほど補足させていただきます。

 

その2:順張りで仕掛けていく

 

仕掛け時同様、決済の順番も「順張り」でやっています。

 

  • 上げ相場:売りポジション買い決済⇒買いポジション売り決済
  • 下げ相場:買いポジション売り決済⇒売りポジション買い決済

 

同じ順張りでも、決済と仕掛けではポジションを動かす順番が違うので注意してください。

 

仕掛け時は、「上げ相場では買いポジション⇒売りポジション」でした。

 

相場の流れに合わせてポジションを動かしていくので、順番が反対になります。

 

ここ誤解しやすい部分かもしれません。

 

大きな流れにポジションを乗せていくイメージを作ってみると理解しやすいかと思います。

 

その3:1分足チャートで流れを見る

 

上げ相場・下げ相場の流れを1分足チャートでみるのも同じです。

 

仕掛け時同様に基本的に「成行注文」でやっています。

 

その4:指値注文が有効な通貨ペアとFX口座

 

この部分も仕掛け時と同じです。

 

決済値をちょっとだけ有利にする小技として使っています。

 

補足部分:大きな流れが出ている時の利益を伸ばす小技

 

先程「後ほど補足」と書いたところを説明させていただきます。

 

為替相場では、年に何度か大きく動いて方向性がわかりやすい時期があります。

 

暴落・暴騰に近い動きで、こういうときは素直に流れに乗せれば5銭や10銭の利益を取るのは難しくないと感じる時です。

 

スワップポイントサヤ取りでは、5銭・10銭相当の利益上乗せはありがたいところです。

 

こういう時に、ちょっと冒険してスワップポイントサヤ取りポジションを決済することがあります。

 

決済順番は、いつもの順張りです。

 

  • 暴騰相場:売りポジション買い決済⇒買いポジション売り決済
  • 暴落相場:買いポジション売り決済⇒売りポジション買い決済

 

暴騰相場であれば、まず上げ相場で不利になる売りポジションを決済します。

 

そこから上昇の流れをみています。

 

「ちょっと上昇」したら買いポジション決済です。

 

この「ちょっと」を数値に置き換えるのが難しいところですが、私は大体「5銭以内」です。

 

10銭・20銭と狙いたいところなのですが、そこまでの動きは一日くらい待たないといけないことが多いです。

 

片方のポジション決済を1日遅らせる・・・この運用法では、ちょっとしたリスクになります。

 

たまに1日くらい待つこともあるのですが、あまりやらないようにしています。

 

相当なストレスになるからです。

 

このやり方でやる時でも、出来るだけその日のうちに片方のポジションを決済します。

 

なので、欲張るのは「5銭以内くらい」と決めています。

 

ここの部分は、利益が積み上がり慣れてきてから挑戦してみてください。

 

低リスクで続けていくことに徹するのであれば、ここは無視した方がよいです。

 

私も、「年に1回か2回」くらいの頻度です。

 

なので、仕掛けのときにこのタイミングを狙うことはありません。

 

年に数度しかないタイミングだからです。

 

これを待っているよりも、さっさと両建てポジションを作って、スワップポイント差利益をためていった方が良いです。


2023年版 スワップポイントサヤ取り目次

2023/09/01


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